2002年1月15日・ 荒尾競馬場では、２月１７日に行なわれる古馬重賞「荒尾銀盃」のステップレース、「ジャニュアリーカップ」が行なわれました。１５００ｍ戦という事もあってかレースはスピード勝負となり、ハナを制したイセイチフブキがそのまま逃げ切り１着。ハナを奪えなかったものの、２番手につけたシルバーハヤカゼが４馬身遅れての２着に入線しました。３着にはワールドアイが入線。これで荒尾での成績は６着、１着、６着、１着。で、次回は６着なんでしょうか？(爆)。４着には昨年の大晦日に行なわれたファン選抜アラブチャンピオンで３着だったトウホクシルバーが入りました。イセイチフブキはこれで２連勝、荒尾銀盃でもその快速ぶりを見せ付けてくれるのでしょうか。・ 荒尾からもう一つ。３歳の特別戦「肥後椿賞」は、門松賞２着のクニノオーカンが人気に応えて勝ちました。１馬身差で門松賞４着のイマリオーエンス、大きくはなれて６馬身差の３着に元道営２歳オープンのメーリカサンデー、４着が門松賞３着のシビノゴジローでした。マルシンランサー抜きの門松賞のような結果、と言って良いのではないでしょうか。 ・ 園田競馬場で行われたＡ１特別に元新潟のストロングゲイルが登場。新潟では重賞２勝、サラ相手にレコード勝ちを収めるなど、新潟を代表するアラブの１頭だったストロングゲイル、Ａ１で負けるはずも無く、ジュアンヒットに６馬身差をつける圧勝で転入緒戦を飾りました。Ｓ１でも互角以上の勝負が期待できるはずで、先がとても楽しみです。 ・ 園田からもう一つ。「イヤー・オブ・ザ・ホース特別」(Ｓ１）は、正月に重賞が行なわれたばかりとあってメンバーは二線級ばかり。そんな中、このレースを制したのはエイランボーイの弟であるエイランヒットでした。上位は接戦で、昨年１０月のＳ１特別でクールテツオー相手にぎりぎりまで粘りこんだノースパワーが３着、一昨年の３歳戦線で活躍したランダムオークが２着で、クビ、クビの差でした。エイランヒットはこれがＳ１初勝利でした。 ・ 名古屋競馬場で行われた「オリオン座特別」(Ａ級３組）に、昨年の２歳チャンピオン・ナニワレディーが登場。この条件では少々荷が重い気もしましたが、先頭からコンマ４秒差の３着に入線、健闘しました。強いです。これでは、ホーエイトップ（１月８日分参照）など到底及びません。愛知勢のレベルの高さには、ただただ圧倒されます。 2002年1月13日・ 益田競馬場では当地最大の重賞「日本海特別」が行なわれました。昨年の正月、夏と連覇したニホンカイマリノ、Ａ級戦４連勝中の元岩手重賞勝ち馬グリーンマスク、イッテンヨカイチらが有力どころでしたが、道中後ろからレースを進めたニホンカイマリノが追い込みを決め、早め先頭に立ったグリーンマスクをクビ差捕えて優勝。３着には１馬身半差で一昨年の鴨島特別を制したローレルヒロが入線。日本海特別を３勝した馬は過去にミスターハゼオー（第２５、２７、２８回）がいますが、「三連覇」は今回のニホンカイマリノが初めてとなります。ニホンカイローレルの仔が益田競馬史上にまた新たな記録を打ち立てました。・ 益田からもう一つ。正月のＢ級重賞・人麿特別でしんがり負けを喫した元道営２歳オープン馬、３歳牝馬のローレルクインが今日の第６競走Ｂ級戦に出走。今回は見事逃げ切り、５歳のユタカヒーローに１馬身半差をつけて勝ちました。一方、前走はＢ級戦を快勝しているフェイトスター(兵庫で重賞８勝、全日本アラブクイーンカップ優勝）の全妹・フジノレーサーは最終レースのＢ級戦に出走、残念ながら４着に敗れています。 ・ 福山競馬場では３歳補助馬の重賞「園田・益田・福山交流特別」が行なわれました。その名の通り、兵庫、益田、福山の３主催者間の広域交流戦で、兵庫から３頭、益田から２頭、地元福山から５頭が出走して争われました。地元福山のルパンユイナ（一昨年の福山二冠馬モナクマリンの妹）、兵庫のタッカージョージ（ワシュウジョージの弟）と良血馬が人気を集めましたが、優勝は兵庫のスカイタカオー。３馬身差でタッカージョージが２着に入り、レースは兵庫勢のワンツーとなりました。ルパンユイナはその後ろで２馬身半差の３着、益田のベイビイベイビーが４着という結果でした。スカイタカオーは園田２歳優駿６着と、兵庫の補助馬としてはまあまあの馬。ただ、兵庫の補助馬には１頭、シリウスウィンドという大物がいただけに（昨年１０月レース中に故障し、現在休養中）今日のレースに出ていたらと思うと残念なんですけどね。言っても仕方が無いことですが。 ・ 佐賀競馬場で行われたＡ３戦は、Ｂ級戦２戦を楽勝してきた明け４歳のホーエイハンター（昨年のサマーカップ、九州アラブダービーは共に２着）と、前走、昨年荒尾記念を制したニシケンシーザーを下している５歳のヤマノキング（一昨年のサマーカップ優勝馬）が激突。ヤマノキングがホーエイハンターに４馬身差をつけて快勝しました。ニシケンシーザーもホーエイハンターも実力としてはそう変わらないはずなので、今日の勝負はホーエイハンターにとっては少々分が悪かったのかもしれませんね。 2002年1月11日・ 笠松競馬場では古馬の準重賞「新春グローリ」が行なわれ、前走は名古屋の特別戦で快勝したコウエイエンジェルが逃げたトモシロヒットを半馬身捕えて勝ちました。トモシロヒットは一昨年の１０月（福山・Ａ１特別「開設記念福山市長賞」）以来久々の連対。単騎の逃げで展開に恵まれた面もありますが、それでも逃げ粘れたというのは大きな前進。久々の勝ち鞍も近いかもしれないですね。アラブギフ大賞典当日の「ハッピーサンライズ特別」を勝ったホマレメガミはやや離れての３着、続いてその大賞典で３着だったクールマックスが入線しました。2002年1月8日・ 笠松競馬場で行なわれたＡ級８組戦に道営から転入してきた３歳馬・ホーエイトップが出走。先頭から０．５秒差の３着に入線しました。ホーエイトップは道営で３戦２勝。デビュー戦は６着でしたが、その後２連勝し笠松へ転入となりました。父はリーディング上位のホーエイヒロボーイ、母は岩手の名馬ミスターホンマル（岩手所属馬初の全日本アラブ大賞典優勝馬）を生んだツギタテトウザイ。もっとも、ツギタテトウザイの他の仔はそう目立つ活躍をしていないようですが(^^;、現状東海地区トップのナニワレディーがＡ級１０組は勝っているもののＡ級５組戦で６着に負けていることを考えると、今日の成績から差があるとは感じられません。愛知勢圧倒的優勢の東海３歳戦線、この馬が一矢報いる存在となるかどうかちょっと楽しみです。2002年1月6日・ 福山競馬場では、アラブ重賞としては日本一長い２６００ｍで、非交流アラブ重賞では最高額の１着賞金１０００万円を賭けて争われる古馬の大一番「福山大賞典」が行なわれました。今の福山で考えられる最良のメンバーが集結したこの一戦。秋の古馬戦線を席巻した元上山の牝馬・ドリーミング、福山菊花賞馬・セブンアトムら古馬勢に対して、明け３歳、三冠馬ユノワンサイド、全日本アラブグランプリ覇者フジナミスペシャルがどう挑むかが注目でしたが、レースは昨年のミスターカミサマに続いて明け３歳馬の優勝となりました。ドリーミングを２馬身半下し、フジナミスペシャルが１着。ユノワンサイドは全日本アラブグランプリ同様逃げてつかまり３着、以下一昨年の兵庫クイーンカップ（園田・牝馬全国交流）優勝馬グリンティアラが４着、福山菊花賞馬セブンアトムが５着という結果でした。２２５０、２６００とフジナミスペシャルは長距離に強い感じですね。ドリーミングは福山転入以降負けなしでしたが、とうとう土が付きました。転入以来続いていた連勝は８でストップし、残念ながら２３年ぶりの牝馬による福山大賞典制覇はなりませんでした。・ 金沢競馬場で行われた３歳特別戦「ガーネット特別」は、アラブフレッシュカップ３着のオールボーイが同レース２着のスカイスキーを６馬身突き放す圧勝でした。ただ、コーナー通過順ではスカイスキーが３角で一旦前に迫りながらも４角で突き放され、最後もう一度追い込んで届かず２着って感じなんですよね。この動きがどうにも謎なんですけど。 ・ もう一つ金沢から。メインの「ルビー特別」(Ａ級３組）は、明け４歳牝馬スーパーベルガーが２番人気のコーワゴールドに１馬身半差をつけて快勝。これで５連勝、通算１０勝目としました。スーパーベルガーは１４戦１０勝、デビュー戦以外の１３戦は全て１番人気となかなかの逸材。この調子で１組まで突き抜けてしまいそうですね。父のレオグリングリン、母のローレルベルガ、共に上山の重賞勝ち馬という配合も将来を期待させます。デビューが１昨年の１２月末という事もあり、これからの馬なのは間違いところ、来シーズンも楽しみです。 ・ 良血といえば、佐賀からも一つ話題を。佐賀競馬場第４競走の３歳戦を制したのは道営デビューのヨクミテハシレ。これが２勝目でしたが、結構惨敗が多いので個人的にはよく勝てたな、というのが率直な感想です（失礼）。で、珍名として注目されそうなこの馬、道営時代にも一度このアラブステーションで取り上げていますが、全兄に金沢で一時代を築いたウインドヨシツネがいるんですよね。血統的にはいいはずなんですが･･･どうも極端ですね。 2002年1月5日・ 福山競馬場で行われた「七草特別」(Ａ３)は、ノアがＡ１〜Ａ２で活躍していたムサシボウナナを１馬身半下して勝ちました。これでノアは通算成績４０戦３０勝、益田でノアと同じく３歳で日本海特別を制したニホンカイユーノスの通算成績と並びました。（それがどうした、と言われるとつらいのですが、なんとなくうれしいもので。）ムサシボウナナは、グリンティアラ、ドリーミングが転入してくるまで福山の牝馬トップだったこともある馬。最近でもＡ２戦で大崩れはなかったことからも、ノアの実力の高さが伺えるというものです。一方、上山Ａ１から転入３戦目のヒカミハヤブサはこのレースで４着。転入後は７着、５着と徐々に成績を上げてきています。上山時代は「かかしまつり賞」５着等、そこそこの走りを見せていた馬みたいですがドリーミングの例もありますし、気を付けたい１頭ですね。・ 佐賀競馬場で行われた３歳の特別戦「くすのき賞」は、元道営のヤタノルーキーが「はがくれ賞」４着のサンキューレディーに２馬身差をつけて快勝しました。７馬身遅れての３着には断念はがくれ賞のアンドロメダ特設、前走の脊振賞と２連勝中だったシャインドラゴンが入っています。佐賀へ来て２戦、好位から抜け出す競馬をしているようですが、道営時代は後方〜中団待機で届かずの競馬ばかりだった事を考えると、脚質的に良くなったのかなと思えます。成績上はただの２勝馬に見えますが、道営時代はデビュー時から常に善戦していた素質馬。ＣＳ中継でパドックを見たときから「これはなかなかの馬」と個人的に目を付けている馬なので、これからの活躍が楽しみです。･･････もっとも、私の見る目って全然大した事がないんですけど(^^; 2002年1月4日・ 年に１回の公営開催中の中京競馬場。今日は年２回行なわれる伝統の古馬重賞「名古屋杯」が行なわれました。なお、もう１回はＧＷに名古屋競馬場で行われます。さて、ここには昨年のこのレースの覇者、ブラウンダンディが登場。ライバル、マリンレオがアラブギフ大賞典に回ったため、ここは彼の独壇場。３歳のボールドヒリュウが１馬身差まで迫ったものの、ブラウンダンディが人気に応えて優勝。自身が昨年のこのレースでマークした２３００ｍのレコードを２秒近く更新する２分３１秒５というタイムを叩き出しました。ブラウンダンディはこれで名古屋杯は４度目の優勝。これは確認できる１９７３年第２４回以降では初めての記録であり、この中京での名古屋杯は３連覇となりますが、これも同じく初めての事であります。・ 金沢競馬場で行われた「エメラルド特別」(Ａ級１組）は、昨年秋に重賞３勝を挙げ古馬戦線の主役となった明け４歳馬・サクセスフレンドが人気を集めましたが、レースはゴール前接戦の末に北國アラブチャンピオンで２着だったテルが勝ち、同レース３着のサンエスジュニアが頭差で２着、サクセスフレンドがクビ差３着と連を外す結果となってしまいました。ここへ来て、疲れが出てしまったのでしょうか。もっとも、金沢競馬は１月９日で開催終了。シーズンオフはいい休養になるだろう、というのは、都合のいい考えですね（苦笑）。 ・ 福山競馬場で行われた「日本写真判定杯初詣特別」(Ａ１Ａ２）に昨年の道営アラブ戦線を席巻したイケノエメラルドが登場。注目の福山移籍緒戦はしかし、残念ながら６着と敗れてしまいました。またこのレースが引退レースとなるエイコウライン（９歳の昨年、このレースの舞台にもなっている１８００ｍのレコードを樹立した馬）も５着に終わっています。イケノエメラルド、広い道営のコースから狭い福山に移って上手く走れなかったのか、それとも内に入ってしまったのか（外枠なのでちょっと考えにくいですが）、なんにせよ次回に期待です。 ・ 佐賀競馬場では「川内川特設」(Ａ１〜Ａ３)が行なわれました。前走、シュメイヒーロー（３歳時に九州交流重賞２レース制覇。その後福山移籍、昨年秋に再転入。）の僅差２着と健闘したユートエクセランが人気となりましたが、ユートエクセランを１馬身差し切り、この４走４着が続いていたミスターナタリーが勝ちました。Ａ１戦ではいつもいいところまで来ながらなかなか勝ちに届かず、重賞でも２着３着と惜しい成績のミスターナタリー、何とか重賞の舞台でも突き抜けてほしいものです。ユートエクセランの後ろは６馬身開いて、２走前にシュメイヒーローを破っているキングタイムリーが入線しました。 ・ 高知競馬場では明け３歳の特別戦「祝月特別」が行なわれました。昨年の２歳チャンピオン決定戦「銀の鞍賞」ではヒダカシュウホウに完敗したマルチタイガー、「銀の鞍賞」より１００ｍ短い事が幸いしたか、今回はマルチタイガーが銀の鞍賞４着のテイケイミチカヒメを従えて１着でゴールインしました。一方のヒダカシュウホウは追い込み不発で４着。それにしても、一応２頭が中心的存在の高知３歳ですが、昨年のプレシャスボーイ、トサノキュータ並の傑出した存在ではなさそうです。他馬にも付け入る隙は十分あるようで、どうも今年の三冠は波乱になりそうな雰囲気です。 ・ 益田競馬場ではＢ級馬による重賞「人麿特別」が行なわれました。個人的な注目は、中津デビューで２２勝、４着以下なしのカヅミレディーと、昨年の道営２歳戦線の上位グループに位置していた明け３歳馬・ローレルクインでしたが、揃って惨敗。カヅミレディーは５着でデビュー以来最悪着順、ローレルクインは大差でしんがり負けと散々な結果に終わりました。勝ったのはメンバー中唯一、前走連対していなかった（３着）キンノハゴロモ。２着にはクビ差で、明け３歳で前走Ｂ級戦を勝っているセンリョーオペラが入線。連単は５９６０円と波乱の結末となりました。 ・ 園田競馬場で行われたＴ１（３歳オープン）特別は出走馬全てが牝馬で、さながら明け３歳女王決定戦。人気は園田２歳優駿で好走した２頭、同レース３着のスーパーレディと４着のエトワールアンジュが集めましたが、レースもこの２頭のマッチレース。頭差でエトワールアンジュがスーパーレディを下し、その後ろは２馬身差でメンバー中唯一の未勝利馬・スカイプリティーが入っています。３歳牝馬限定戦では７月の指定特別・香蘭賞が最大のレースとなりますが、スーパーレディとエトワールアンジュの２頭の間に入ってくる牝馬は現れるのか？牡馬に混じって目立ちませんが、気になる闘いです。 2002年1月3日・ 園田競馬場では今年の兵庫古馬最大のタイトル「新春賞」が行なわれました。（兵庫大賞典と園田金盃がサラ混合、このレースが「兵庫県知事賞典」で摂津盃と白鷺賞が冠ナシという事を考えると、新年早々ですがそうなるかと）、注目は６０キロ以上背負った２頭、ワシュウジョージ（６２キロ）とハッコーディオス（６１キロ）そして、昨年の３歳ニ冠馬クールテツオーと昨年の新春賞優勝馬サンバコールがこの２頭にどこまで食い下がれるかでしたが、レースはハッコーディオスが何とか逃げ切り優勝。クールテツオーは２番手からの競馬でそのまま食いついてクビ差の２着、ワシュウジョージは追い込み届かず３着、４着にサンバコールが入選しました。これでハッコーディオスはワシュウジョージに３連勝、いよいよ主役交代でしょうか。・ 益田競馬場で行われた第８競走のＡ級戦は日本海特別にむけて最後のステップ。三連覇を狙うニホンカイマリノ、昨年の中津・ガーネット特別優勝のサチエノグロリーを従えて、Ａ級で好戦を続けるグリーンマスクが４連勝を決めました。グリーンマスクは元岩手所属馬。同じ元岩手のスマノガッサンが元旦に初重賞制覇をキメましたが、これに続いてほしいものです。ちなみにグリーンマスクは益田での重賞勝ちはありませんが、岩手で９９年にビクトリーカップを制しています。 ・ 福山競馬場で行われた「日本トーター杯松の内賞」(Ｂ２)に、全日本アラブグランプリに上山代表として出走し４着健闘したホマレエリートが登場。今回が福山移籍緒戦でしたが、上山ではＡ１で古馬一線級と互角以上の戦いを繰り広げ、勝ち鞍をも挙げているホマレエリートにとってこの条件では負けられないところ。５歳のビラールウインドに３馬身差をつけて、移籍緒戦を無事制しました。早くＡ級に上がって来てほしいですね。 2002年1月2日・ 笠松競馬場では年二回行われる古馬ＳＰ１重賞の１つ「アラブギフ大賞典」が行なわれました。現在東海地区では敵無しのマリンレオ、とりあえずトップハンデを背負っての出走でしたが、その斤量はたった５４．５キロ。この程度の斤量では実力に影響が出るはずもなく、迎え撃った地元笠松勢をいとも簡単に撃破。２着のショウリイットーに８馬身差をつける圧勝で、自身初めてのＳＰ１重賞制覇を成し遂げ （いままで勝っている重賞は全てＳＰ２）、重賞通算勝利数を４としました。昨年は惜しいところで全国交流優勝を逃したマリンレオ、今年は是非とも全国交流制覇をと思います。・ 笠松からもう一つ。最終レースの「ハッピーサンライズ特別」(Ａ級２組）は、近走徐々に調子を取り戻してきたホマレメガミが、今回は見事追い込みが決まって１着。ハナが切れないとレースにならないと思われていた一昨年のアラブダービー馬・ラッキーモラールが道中他馬に絡まれながらも２馬身差の２着に粘りこみました。かつてアラブチャンピオン賞で４７キロの軽ハンデを背負いブラウンダンディの２着につっこんだ事もあるホマレメガミ、再びＡ１で活躍できる日も近いかもしれません。 ・ 園田競馬場で行われたＡ３特別に、８戦７勝のダイキイチバンが登場。前走圧勝だったので、ここもすんなりかと思われたのですが、なんと５着に負けてしまいました。昨年の３歳勢の中ではクールテツオーに匹敵する実力の持ち主と期待された馬だけに、こんなところで足踏みするとは思えないのですが。 ・ 福山競馬場では明け３歳の特別戦「福山市議会議長杯若駒賞」が行なわれました。今年の３歳戦線を占う上で重要な一戦であるこのレース、先の全国交流「全日本２歳アラブ優駿」出走馬４頭と、別路線組６頭での争いとなりましたが、軍配は別路線組、現在２連勝中だったメンバー中唯一の牝馬・アヤヒカリに挙がりました。２着は２馬身半差で４戦３勝（１戦は競走中止のため、見方によっては無敗･･･ちょっと違いますね^^;）のモナクカバキチ。ヤングチャンピオン優勝、全日本では３着だったホワイトキャンプが、接戦の３着争いの中３着を確保しました。 ・ 荒尾競馬場で行われたＡ３Ｂ２戦は、昨年１１月の肥後さざんか賞優勝以来３連勝中のダイメイノボルがここも１着で４連勝としました。ただし、２着とはハナ差。２着はＡ３のセンコースピードでした。Ｂ２戦４連対中のタツミカド（昨年の九州産３歳の中では弥生賞を制した佐賀のドーンライトより、力が上だと個人的に思っている馬。昨年の荒尾「九州産馬特別」を勝っている。他、門松賞２着、ヤングチャンピオン４着など）は、いつもどおり逃げたものの逃げつぶれて１０着と、今までで最悪の着順での入線となりました。 2002年1月1日・ 高知競馬場では年始を飾る古馬の大一番「南国王冠高知市長賞」が行なわれました。高知古馬戦線をリードするスマノガッサン、ここも２４００ｍの長距離をものともせず、チーチーキングを１馬身抑えて優勝、明け９歳にしてようやく重賞を取ることができました。３着には元兵庫のノースガバナー、昨年の優勝馬デルタフォースは８着でした。岩手を皮切りに、高崎、上山、そして高知と各地を走ってきたスマノガッサン、長い道程でしたが、これで「無冠の帝王」の名ともお別れです。・ 同じく高知競馬場から。最終レースのＡ級戦も岩手ＯＢの１着。かつて岩手３歳戦線で活躍、金沢に移籍後も重賞勝ちを収めた実績馬・ダスティーが、高知移籍２戦目にして当地初勝利をおさめました。ベアーズキャロルが半馬身差で２着、３着にも元岩手のマツノホープ（詳しくは名馬の館参照）が入線しています。ダスティーは前走７着からの華麗なる変身、これからの活躍が期待されます。 ・ 荒尾競馬場では明け３歳の重賞「門松賞」が行なわれました。今年は「コウザンハヤヒデメモリアル」の冠がついての一戦、メンバー中群を抜く５勝を挙げている良血牝馬・マルシンランサーがヤングチャンピオン２着、前走特別戦勝ちのクニノオーカンを４馬身ちぎり快勝、ヤングチャンピオンの雪辱を果たしました。そのヤングチャンピオン優勝のユキリンボウは９着惨敗。母に「狂気の名牝」と呼ばれた平成４年の全日本アラブ争覇優勝馬・マルシンヴィラーゴ、父は楠賞馬にして、豊富なスピードで知られる名種牡馬トライバルセンプーというマルシンランサー、その血統に恥じない活躍を、また昨年のコウザンシンオー、冠になっているコウザンハヤヒデに続く存在になれるか、期待は膨らみます。 ・ そのコウザンシンオーは準メインに登場。荒尾競馬第８競走の「初春特別」(Ｂ１Ｂ２)は、コウザンシンオーが１３勝４着以下なしのシルキーオーを４馬身突き放し快勝しました。シルキーオーもいずれＡ１で勝ち負けするだろうと思われている有力馬、それをあっさり下してしまうとは、コウザンシンオー恐るべしですね。 ・ もう一つ荒尾から。最終レースのＡ１Ａ２戦は昨年大晦日のファン選抜アラブチャンピオンよりも豪華メンバーになった一戦でした。北関東、金沢で合計重賞６勝を挙げているイセイチフブキ、金沢ではレコード逃げ切りしたほどの快速馬ですが、ここでもその快速ぶりを発揮、１４００ｍを逃げ切りました。２着のスマノハピネスは前とは２馬身半差、その後ろにはこちらも元金沢のツルギネオンが入線しましたが、スマノハピネスとは８馬身も離れていました。 |