１２月３１日・ 荒尾競馬場では古馬重賞「ファン選抜アラブチャンピオン」が行なわれました。単勝元返しの圧倒的人気を集めたメグミダイオーがテイオーノカガヤキを大差ぶっちぎり、今年最後のビッグタイトルを制しました。３着には人気薄のトウホクシルバー、４着以降も人気薄が目立っています。今年１月の全日本セイユウ賞アラブ大賞典を制して以後、不振や休養の時期もありましたが、今年の締めは立派に果たしたメグミダイオー。来年も、移籍してきた各地のタイトルホースと共に荒尾競馬を盛り上げてもらいたいものです。・ 宇都宮競馬場で行われたサラのＡ１Ａ２特別「春待月特別」にサカノブルショワが登場。ここしばらくはサラＡ１戦で苦戦が続いているサカノブルショワでしたが、ここは３着と健闘しました。メインにとちぎ大賞典が組まれていたため、こちらのメンバーは一枚落ちると思われるのですが、それでもこの勝利がこれからの復活の糸口になればと思います。 １２月２９日・ 笠松競馬場では東海地区２歳チャンピオンを決定する重賞「ジュニアキング」が行なわれました。地元笠松５頭、愛知勢５頭、合計１０頭フルゲートで行なわれましたが、結果は愛知勢の圧勝。１０月末に名古屋で行なわれた２歳重賞・フェニックス賞の上位３頭がそのまま上位を占める結果となりました。ナニワレディーがフェニックス賞に続いて重賞２つ目をゲット、３馬身差で同レース２着だったアイシスエールが今回も２着に入線。３着もフェニックス賞で３着だったセントレアが入り、地元笠松勢はハマミフレンドの４着が最高着順でした。・ 園田競馬場で行われた「氷上牛乳丹波路特別」(Ｂ３)に、高知３歳戦線で活躍したハナサキボタンが登場。小牧太鞍上という事もあってか移籍緒戦の今回は人気を集めたようですが、レースは惜しくもハナ差で、シンワテイセンに負けてしまいました。シンワテイセンは現在５連対中の好調馬、しょうがないと言えばしょうがないですけどね。 １２月２７日・ 名古屋競馬場で行なわれた「師走特別」(Ａ級）は、笠松ＯＰで上位を争っている牝馬・コウエイエンジェルが地元愛知勢１１頭をまとめて打ち負かしました。２馬身半差でゴールドランプ、福山帰りの３歳馬・エムエスファントムは４着でした。以下、ヘイセイチェッカー６着、昨年の３歳トップ・メダリストヒザワも１０着とあまり振るいませんでした。好走はするもののしばらく勝ち鞍から遠ざかっていたコウエイエンジェルですが、ここでの勝利が正月への弾みになれば良いのですが。もっとも、地元の大賞典は出否未定、まさかとは思いますが新春グローリにまわるなんて事はないですよねぇ･･･（^^;。１２月２６日・ 園田競馬場では２歳Ｔ１（オープン）特別が行なわれました。ミスターサックスやサンキュウホマレといったトップクラスの出走がない中、福山の全日本２歳アラブ優駿に出走、４着だったスーザンのレースぶりが注目でしたが、７着と惨敗。レースはメンバー中、園田２歳優駿で唯一掲示板に載ったグリーンジャンボが、牝馬デリバリーハピネスに１馬身半差をつけて勝ちました。・ 園田からもう一つ。曾和厩舎の秘密兵器ことゴールドユイ、今日のＡ１特別に出走して２着に３馬身差をつけて快勝、通算の１０勝目をマークしました。１１戦して２着が１度あるほかは全て勝っているゴールドユイ、連勝は今日の勝利で８となりました。この分だと、特別表彰対象となる１０連勝も手が届きそうですね。 １２月２４日・ 高知競馬場では２歳チャンピオン決定戦「銀の鞍賞」が行なわれました。７戦５勝２着２回のマルチタイガーと福山の全日本２歳アラブ優駿に遠征（７着）したヒダカシュウホウの一騎打ちと思われましたが、レースは前半のハイペースが災いしたか先行形のマルチタイガーが失速。後ろからじっくりとレースを進めたヒダカシュウホウが４角で一気に前を飲む込むと、直線で後続に５馬身差をつけて圧勝しました。２着には１勝馬にして、その１勝がヒダカシュウホウを破ってのものだったユカタビジン、マルチタイガーは８着と大敗しました。・ 高知からもう一つ。昨年の銀の鞍賞の優勝馬・プレシャスボーイが最終のＣ級戦「クリスマス特別」に出走。このところ勝ちきれないレースが続いていましたが、ここは１０歳のイソノヒットに４馬身差をつけて快勝しました。前走のＣ級戦でプレシャスボーイを下した、元新潟の重賞ウイナー、ヤングスプリンターは４着でした。 ・ 益田競馬場も２歳の話題。「クリスマス特別」は２歳トップクラスが集結、例年共同購入馬限定の若鮎特別より、むしろ特別戦のこのレースが２歳チャンピオン決定戦らしいレースになります。さて、注目は福山の全日本２歳アラブ優駿５着のサイバーイット、どのような競馬を披露してくれるか楽しみでしたが、レースはノアリュウオウがサイバーイットを下し、４連勝をキメました。フェイトスターの妹・フジノレーサーは４着、ユタカユーチャンが姿を見せない今、益田２歳のトップはこれ名実共にノアリュウオウとなった、と見たのですが、いかに。 ・ 益田からもう一つ。第７レースのＡ級戦は、Ａ級トップクラスの１頭イッテンヨカイチが、昨年の鴨島特別馬・ローレルヒロをわずかに下して勝ちました。今年の鴨島特別馬であるエスペラントタカシは６着に敗れています。 ・ 福山競馬場で行われた「サンタクロース特別」(Ａ２）に、昨年の全日本アラブグランプリ優勝馬・ミスターカミサマが登場。度重なる敗戦のため、とうとうＡ２に落ちてしまいました。降格でメンバー的に楽になったかと思われたのですが、状況は好転せず結果は９着。勝ったのは、このレースの行なわれた１８００ｍのレコードホルダーでもある９歳のエイコウラインでした。エイコウライン、Ａ１の前２走は惨敗でしたが、Ａ２に戻ってきてきっちりと勝利しました。 ・ 新潟競馬場で行われたサラＢ２の準重賞「瓢湖ハンデキャップ」に昨年の大晦日に行なわれた重賞・銀嶺賞を制しているハネダエンペラーが出走。勝つには至りませんでしたが、５着という結果でした。サラに混じって走り、掲示板を確保しているのですから、まあ悪い結果ではないと思います。 １２月２３日・ 金沢競馬場では条件クラスの馬による重賞「アラブウインターカップ」(Ａ級２・３組）が行なわれました。出走１１頭中半数以上にあたる６頭が３歳馬、レースも３歳馬中心の内容となりました。人気も３歳馬から、金沢転入後３戦２勝２着１回と好調のハヤキタスキー、すでに条件重賞を勝っているモトケンホマレと続きました。レースを制したのもやっぱり３歳馬、しかし勝ったのは９番人気のユキノキングでした。なんと後続に大差をつけての逃げ切り勝ちで、単勝５９２０円、連単は共に万馬券と大きく荒れました。２着には４歳牝馬のサンダーファイン、モトケンホマレが３着、ハヤキタスキーは６着に終わりました。・ 益田競馬場で行われた「黒松特別」(Ａ級)は、ニホンカイマリノが差し切り勝ち。正月の日本海特別を前に幸先の良い勝利となりました。ニホンカイマリノには日本海特別三連覇の偉業がかかっていますが、グリーンマスク、イッテンヨカイチ、サチエノグロリーといったライバルも黙ってはいないでしょう。でも、健闘を祈ります。 １２月２２日・ 金沢競馬場では「エメラルド特別」(Ａ級１組）が行なわれました。距離は１７００ｍと短くなりましたが、結果は１２月９日の北國アラブチャンピオン（２３００ｍ）の再現といっていいものになりました。北國アラブチャンピオンを逃げ切り楽勝したサクセスフレンドがここも逃げ切り。２着のテルには１馬身差まで詰め寄られましたが、レースを見ていないので案外完勝だったかもしれません。３着もサンエスジュニア、４着ベストイチと、ここまでが北國アラブチャンピオンと同じでした。サンエスジュニアは吉原騎手から山本騎手に乗り代わりでしたが、前走同様テルに差されちゃってます。・ もう一つ金沢から。２歳の「ガーネット特別」は、アラブフレッシュカップを制したチョウヨームサシが勝って４勝目をマーク。すでに４勝をマークしているアラブフレッシュカップ２着馬のスカイスキーは４着に敗れました。とりあえず、今年の金沢２歳はチョウヨームサシとスカイスキーの２頭が実績上は抜け出しているようです。成績も堅実ですし。ただ、来シーズンに入って、勢力図がゴロっと変わりそうな予感がするんですよね。あくまで予感ですが。 ・ 佐賀競馬場でも２歳戦「脊振賞」が行なわれました。今回が緒戦のヤタノルーキーとヨクミテハシレ、すでに佐賀で２戦しているエフラレスを加えて、道営出身馬３頭を迎えての競走でしたが、勝ったのは”断念はがくれ賞”アンドロメダ特設を前走勝っているシャインドラゴン。４馬身差で「はがくれ賞」３着のマチカネサンダーが入線しました。道営２歳オープンではなかなか好走していたヤタノルーキーですが、ここでも末の甘さを発揮。３着でした。 １２月２０日・ 笠松競馬場では２歳１組特別戦が行なわれました。現在連対パーフェクトを保っているハマミフレンドがここも人気となり、レースではやや発進に手間取ったものの最後はきっちりと差し切り１着。２着にはキャリア３戦目で初の１４００ｍ戦となったタカラミノリが入線しています。１２月１８日・ 荒尾競馬場で行われた「不知火賞」(Ｂ１Ｂ２）に、九州アラブダービーを制し福山の全日本アラブグランプリに遠征した（６着）コウザンシンオーが登場。相手がＢ級なら楽なもの、コウザンシンオーは２着のタツジョオウ（昨年の肥後さざんか賞優勝）に７馬身差をつけて楽勝しました。コウザンシンオー、しばらくは連勝が続くのではないでしょうか。このまま無事にＡ級まで登りつめてほしいものです。１２月１７日・ 荒尾競馬場で行われた「球磨川カップ」(Ａ１)は、メグミダイオーが人気に応えて快勝。逃げたイセイチフブキに２馬身半差をつけました。３着にも元金沢・ツルギネオン。５馬身はなれてマーキュリサンダーが４着。上位に来ている馬を見ると、これは健闘したと言えるでしょう。イセイチフブキが逃げる展開になりましたが、このレースにはシルバーハヤカゼ、フクヨシオーといった「逃げたい馬」がゴロゴロ。しかし、さすが金沢でレコードをたたき出した快速馬、逃げ争いはイセイチフブキ、フクヨシオー、シルバーハヤカゼという順位だったようです。シルバーハヤカゼも１５００ｍと得意の短距離だったはずですが、さすがにメンバーがここまで強化されては、といったところでしょうか。最終的には６着。フクヨシオーは残念ながら最後は大差しんがり負けでした。おっと勝ち馬のことを書いてませんね(^^; メグミダイオーは前走の復帰緒戦を叩いて結果を出してきました。今年１月にセイユウ賞を制して以降、今年はあまり活躍できなかったイメージがありますが、これからの快進撃に期待ですね。１２月１６日・ 福山競馬場では、三冠の最終戦と同時に３歳戦線を締めくくる一戦「アラブ王冠」が行われました。全日本アラブＧＰでは２着に敗れたものの、ダービー、鞆の浦賞の二冠を制し、史上７頭目の三冠に挑むユノワンサイドと全日本アラブＧＰ優勝のフジナミスペシャル、この二頭の対決がとても楽しみだったのですが、結果はユノワンサイドの圧勝。フジナミスペシャルに５馬身差をつけて全日本の借りを返し、自身は９１年のハイセンプー以来の三冠馬に輝きました。３着には昨年の道営２歳の中でもかなりの素質を秘めていると思われていたカムロギシンワが入線。その実力を重賞の舞台で見事披露してくれました。３歳牝馬実力ナンバーワンのシュウホウウイークが４着、上山「若草賞」優勝馬・ゴージャパンが５着と、上位は実力馬で占められ、レベルの高い一戦であったのは間違いないですね。・ 福山からもう一つ。正月の福山大賞典を見据えた一戦「ポインセチア特別」(Ａ１)は、ドリーミングが転入以来の連勝を８に伸ばしました。しかし、今回は５キロ重い斤量を背負ったホマレスターライツに頭差まで迫られてのゴールインでした。さすがに調子が下向いてきたのでしょうか？少々心配です。 ・ 益田競馬場では２歳共同購入馬による重賞「若鮎特別」が行なわれました。２勝馬、３勝馬が多い中、ただ１頭７勝と抜けた勝ち鞍を挙げているベイビイベイビーが優勢と思われましたが、秋後半から徐々に成績を上げてきていたグリーンジョーがレースを引っ張ったベイビイベイビーをわずかに捕えて優勝。ベイビイベイビーは２着と敗れました。３着もわずかの差で２勝馬のトモシロセイハが入線。２歳戦はやっぱりわかりません（苦笑）。 ・ 益田からもう一つ。第６競走のＢ級戦も２歳馬の対決となりました。共に今年の益田２歳の中で特に素質馬として期待されている２頭、６戦３勝４着以下なしのノアリュウオウと、兵庫の名牝・フェイトスターの妹であるフジノレーサー、結果はノアリュウオウが逃げ切り勝ち。フジノレーサーはわずかに及ばず２着という結果でした。 ・ 高知競馬場では正月の南国王冠を控えて、「池川町緑と清流の町特別」(Ａ級１組)が行なわれました。４連勝と絶好調のスマノガッサンは今回も人気に応えて、兵庫Ｓ１から移籍してきたノースガバナー（前走転入緒戦は１着）に１馬身半差をつけて快勝、連勝を５に伸ばしました。スマノガッサンは高知古馬戦線では間違いなくトップの存在なのですが、残念なことに岩手、上山、高崎、高知、今まで所属してきたどの場所でもまだ重賞タイトルを手にしていません。来年こそは悲願のタイトル奪取を、と願わずにはいられないです。 ・ 佐賀競馬場で行われた「緑川特別」(Ａ１Ａ２)は、福山から戻ってきた、００年九州３歳チャンピオン・シュメイヒーローが再転入後初めての勝利を挙げました。２着は頭差で好走が続いているダイメイゴッツ産駒のユートエクセランが入っています。スーパージョージ、ミスターナタリー、ビソウミラクルといった佐賀オープン勢の主だった馬を見事沈めてみせたシュメイヒーロー、これから九州古馬戦線の主役となってくれるのでしょうか？ １２月１５日・ 福山競馬場で行われた「中国地区獣医師会連合会会長杯シクラメン賞」（Ｂ１以下）は、ノア（３歳時、益田・日本海特別を優勝）が前走敗れたハマノジョージに１馬身半差をつけて勝ちました。なお、１着から３着まで外山厩舎の馬が入線という結果になっています。長い道程でしたが、ノアもようやくＡ級入りが見えてきたようです。・ 益田競馬場で行われた「三石昆布特別」(Ｂ級)に、元道営の２歳牝馬ローレルクインを初め２歳馬が３頭出走。特にローレルクインとミスターポンタは共にＢ級戦３連勝中と絶好調、ここも期待していたのですが、勝ったのは４歳牝馬のヨシノダイリンでした。ローレルクインが１馬身差で２着、ミスターポンタは大差しんがり負けという結果に終わりました。今年の益田２歳勢はＢ級格付けで走っている馬が多いように感じるのですが、レベルが高そうですね。福山の全日本２歳でもサイバーイットがそれなりに走ってましたし。 ・ 佐賀競馬場で行われた「コノハズク特設」(Ｂ１Ｂ２）に九州アラブダービー２着のホーエイハンターが登場。前走のマナヅル特別では昨年の２歳チャンピオン・ハカタカッサイに接戦の末敗れてしまいましたが、今回は年上の馬ばかり相手に５馬身差の圧勝でした。純粋にＢ１Ｂ２級相手だったらすんなりでしょう。Ａ１目指してがんばってもらいましょう。 １２月１３日・ 笠松競馬場では古馬の準重賞「銀嶺争覇」が行なわれました。ハロンでは重賞予定に載っていますが、本当は準重賞です。さて、こちらも正月のダブルＳＰ１を見据えた一戦、クラボクモンはいませんが、笠松古馬の有力どころが出てきました。Ａ１戦線で好走を続ける、ショウリイットー、ケイエスマジック、コウエイエンジェルらが人気となりましたが、結果は大波乱。７番人気のクールマックスが３〜４角で一気に捲り、愛知のゴールドランプ（６番人気）を引き連れて１着。馬単は９８２９０円と、危うく１０万馬券になるところでした。ただ、クールマックスはこのところ連にこそ絡んでいませんが、掲示板は外さない堅実な成績。一時はＡ１の有力馬の１頭だった馬ですから勝たれてもおかしくはないですし、ゴールドランプも名古屋のＡ１戦では好走しています。タテ目の盲点でしたね。１２月１２日・ 名古屋競馬場では正月の名古屋杯のトライアル重賞「シルバー争覇」が行なわれました。１１月の笠松「アラブ銀杯」に続いて再びマリンレオとブラウンダンディの対決となりました。マリンレオにとっては前年に続いての連覇がかかっていましたが、見事人気に応えてマリンレオがブラウンダンディを半馬身下し優勝、連覇を果たしました。３着にはオープンの常連ドリームボール、メンバー中唯一の３歳馬・ボールドヒリュウが４着に入線しましたが、こちらは前とはやや差が開きました。正月に向けて磐石の態勢のマリンレオ、今年は「残念大賞典」新春グローリでしたが、来年は（アラブギフ）大賞典へ無事出走してほしいですね。・ 園田競馬場では兵庫２歳チャンピオンを決める「園田２歳優駿」が行なわれました。注目は８戦７勝２着１回のサンキュウホマレ。前走の栄駿賞も完勝だっただけに、ここもすんなりかと思われたのですが、唯一の不安点は初めての１７００ｍ戦で、今までの経験距離から１ハロン伸びる事。その不安は見事的中してしまい、逃げたサンキュウホマレは特別２勝のミスターサックスにつかまり２着。ミスターサックスはサンキュウホマレを５馬身ちぎって優勝しました。これまでサンキュウホマレの独走だった２歳戦線は、これで一転。ですが、レースを見ていないのでなんともいえませんが、今回のレースだけでトップが交代したというにはいささか早い気もします。もう１，２走様子を見たいですね。 ・ もう一つ園田から。最終レースに行なわれたＳ１戦は、ワシュウジョージとハッコーディオスの対決再び。白鷺賞では６２キロも響いたのかワシュウジョージが今一歩伸びを欠いて２着と敗れましたが、今回は同じ５６キロ。他にもサンバコールや、３歳二冠馬クールテツオーを加えて豪華メンバーのこの一戦。レースは再びハッコーディオスの勝利に終わりました。ワシュウジョージは１馬身半敗れて２着、３着のサンバコールはわずかにクビ差。クールテツオーはその後ろでした。今年は独走だと思われたワシュウジョージですが、ここに来て２度の敗戦。果たして新春賞ではどうなるでしょうか？ １２月９日・ 福山競馬場では新設の２歳全国交流重賞「全日本２歳アラブ優駿」が行なわれました。上山、益田、高知、兵庫から１頭ずつを迎えて、地元６頭を加えた１０頭で争われました。レースは何と、５月のタマツバキ記念に続いてまたもや上山代表の優勝。上山の２歳筆頭・レビンマサが地元のダイニアキフジをクビ差下して１着。３着には地元の大将格・ヤングチャンピオン優勝馬のホワイトキャンプ、４着は兵庫のスーザン、５着に益田のサイバーイットが入線しました。レビンマサは１１戦８勝、最低着順は４着ですが、これは対古馬戦での成績と、今年の全国２歳の中でも際立った成績の持ち主ですので、この結果は個人的には納得です。・ 金沢競馬場では当地７大重賞（内、アラブは２重賞）の一つに数えられる古馬重賞「北國アラブチャンピオン」が行なわれました。注目は共に重賞２勝している３歳馬、サクセスフレンド（アラブ大賞典と石川テレビ杯）とダイリンフラワ（農協牛乳杯と中京スポーツ賞）の対決。秋に入ってから勝ちきれないダイリンフラワにとって、この大一番で何とか巻き返してほしいところでしたが、結果は明暗がくっきりと分かれました。ポンとハナを切ったサクセスフレンドが２３００ｍ、後続を寄せ付けず圧勝。一方のダイリンフラワは最後の４００ｍあたりから全く伸びず６着と初の惨敗を喫しました。なお、詳しくは後日「レースレポート」でお伝えします。 ・ 佐賀競馬場では２歳チャンピオンを決定する「はがくれ賞」が行なわれました。レースは複勝率パーフェクトながらこの３戦３着が続いていたスズノウインディが９馬身の圧勝。２着にはメンバー中最多の５勝を挙げていたコノミポールスターが入線。１着２着は結局佐賀２歳のトップクラスが占めましたが、ここまで圧倒的な差が付くとは思いませんでした。しかも、結果としては思われていたものと正反対だったため、連複はガチガチながら連単は４桁となったようです。 １２月８日・ 金沢競馬場で行われた２歳の特別戦「ガーネット特別」は、先月２５日に行なわれた２歳チャンピオン決定戦・アラブフレッシュカップの１、２着馬の対決となりました。同レースを制したチョウヨームサシと、これを捕えきれなかったスカイスキー、今回は先にスカイスキーが仕掛ける展開となり、後から追い込んだチョウヨームサシを２馬身半抑え、スカイスキーが４勝目を挙げました。どうも、レースやる度に勝つ馬が変わる状況は未だに続いているようです。１２月５日・ 園田競馬場では、兵庫県競馬史上２頭目の三冠馬にして、９６年のＮＡＲグランプリ年度代表馬、重賞１２勝を挙げたケイエスヨシゼンの引退式が第６レース終了後に多くのファンが見守る中執り行われました。関係者への感謝状や花束の贈呈が行なわれた後、いよいよケイエスヨシゼンがファンの前に登場。その鞍上には主戦の岩田騎手、涙を隠すためなのか黒いゴーグルを着用しての登場でした。軽く馬場を１周半し再び正面に戻って最後の記念撮影、そして厩務員さんに引かれ静かに退場。ここに兵庫の一つの時代が終わりました。・ 同じく園田から。メインレースの「東浦町町制４０周年記念特別」(Ｂ２）は、７戦６勝のダイキイチバンが、道中２番手から４角で余裕の手応えで先頭に立ち後続を完封、２着に３馬身半差をつけて快勝しました。前走、初めて土が付いたダイキイチバンですが、再び強さが戻ってきた、と思える勝利でした。 ・ 名古屋競馬場で行われた「初冬特別」(Ａ級２組)は、昨年の帝冠賞、キャンドルライト賞を制したラディガブライトが休養明け叩き２戦目で勝利を挙げました。ただ、前は接戦で、２着にはクビ差でゴールドランプ（そう言えば、ラディガブライトが勝った帝冠賞の２着もこの馬でした）、セトノランボー（重賞４勝のローテーションの弟）が頭差で３着でした。なお、ヘイセイパウエルの妹・ヘイセイチェッカーは調子が戻らないのか、今回５着と依然としてパッとしない成績が続いています。 ・ 荒尾競馬場で行われた第５レースの２歳戦は、ヤングチャンピオンで人気を背負いながら惨敗したマルシンランサーが今回は人気に応え、ヤングチャンピオン２着のクニノオーカンに１馬身差をつけて勝っています。そこから７馬身離れて、ヤングチャンピオンを制したユキリンボウが３着に入線、正月の門松賞に向けてマルシンランサー、仕切り直しです。 １２月４日・ 上山競馬場で行われたＡ１戦は、トップハンデ５６キロ（但し、５７から１キロ減）のムーンライトブルーがラピッドベアーズに１馬身差をつけて勝ちました。ムーンライトブルーは今年、仙台七夕まつり賞を優勝した時は穴馬だったのに、今や重賞２勝でＡ１を代表する馬に成長しましたね。なお、奥の細道大賞典で１１着と大敗したマルハチフレンドは１番人気でしたが、やはり調子が戻りきらないのか４着という結果に終わりました。・ 荒尾競馬場で行われた「有明賞」(Ａ１)は全国各地で勇名を馳せた馬達が勢ぞろい。今年１月に当地で行なわれた全日本セイユウ賞を制したメグミダイオーや、昨年の金沢古馬戦線を席巻した快速馬・イセイチフブキと同じく金沢で重賞を勝っているツルギネオン、元福山のピアドハンターにワールドアイ、アサノクーペもそうでした。さらに園田・菊水賞や岩手で重賞２勝のマーキュリサンダー、兵庫の３歳戦線で期待されたサンオーエルシド、佐賀所属で荒尾施行の九州アラブＧＰを制したスマノハピネス、そして地元のＡ１常連のシルバーハヤカゼ、オスズリキオー･･････少し前であれば全国交流戦と見まがう豪華メンバーであります。ま、今は多少なりともパワーダウンしている馬も結構いますけど(^^; それはおいといて、この豪華レースを制したのはなんとワールドアイ。１２頭中１１番人気という大穴でした。１馬身差でスマノハピネス、メグミダイオーは３着という結果でした。ワールドアイは福山で行なわれた最後の山陽杯を制した時も７頭中４番人気とそんなに人気していなかったのですが、今回はそれを超えるインパクトがありますね。いやはや、恐れ入りました。 １２月２日・ 上山競馬場では２歳重賞「若竹賞」が行なわれました。９日に福山で行なわれる全日本アラブ２歳優駿に出走予定の２歳トップ・レビンマサは不出走。２番手グループによる一戦となりました。人気は掲示板を外した事がない堅実な成績の３勝馬・ワタリハンター、レビンマサを破った事があるヤマノコナンと続きましたが、この２頭を従えて４番人気のホマレリクオーが逃げ切り優勝しました。なお、ホマレリクオーは当地３歳トップのホマレエリートの弟で、前年の姉に続いての姉弟での同一重賞制覇となりました。・ 益田競馬場では３歳重賞「益田大賞典」が行なわれました。益田３歳トップのデラウェアーにとっては、待ち望んだタイトル奪取のチャンスでしたが、なんと優勝は交流戦の益田霜月賞しんがり負けのカワイイラブチャンでした。デラウェアーは４馬身離れて２着、益田霜月賞２着のテイエムスワローが３着、昨年の若鮎特別優勝のシェリーライン（実は前走は昨日のＢ級戦を制した２歳馬・ローレルクインの２着だったり）が４着でした。完全に番狂わせだったようで、枠単が３５５５０円と大きく荒れました。 ・ 益田からもう一つ。最終レースのＢ級戦は、２歳のサイバーイットがクビ差で勝ちました。サイバーイットは９日の福山「全日本２歳アラブ優駿」の代表馬に選ばれていますが、遠征前の幸先の良い勝利、福山でもがんばってほしいものです。 ・ 高知競馬場で行なわれた第６競走の２歳戦は、全日本２歳アラブ優駿代表のヒダカシュウホウと接戦を繰り広げている６戦４勝２着２回のマルチタイガーが単勝元返しの圧倒的人気に応えて、２着に２馬身半差をつけて快勝しました。ここは順当な勝利でしょう。銀の鞍賞でヒダカシュウホウとの対決を期待しているのですが、果たして？ ・ 高知からもう一つ。Ｃ級の「野路菊特別」に南国優駿馬のプレシャスボーイが出走。レースは接戦となり、元新潟で重賞を幾つも勝っている９歳の古豪・ヤングスプリンターがプレシャスボーイに半馬身差をつけて勝ちました。なお、プレシャスボーイは８歳のビクトリアカゲオーと同着の２着という結果でした。ヤングスプリンター、ここ３走は今ひとつでしたが時々激走するようですね。 ・ 佐賀競馬場で行われた「菊池川特設」(Ａ１Ａ２）は、昨年の佐賀銀盃２着のキングタイムリーが、休養明け叩き２戦目の今回久々の勝利を手にしました。福山の条件戦を連勝、Ａ１まで登りつめた昨年の九州交流３歳二冠馬・シュメイヒーローが再び佐賀へ戻ってきて今回が緒戦でしたが、１馬身差及ばず２着。勝ったキングタイムリーの前走・球磨川特設では２着だったスーパージョージが３着という結果でした。また、今年５月の九州アラブ王冠賞優勝以来の出走となったトチノグレイスは７着と敗れています。 １２月１日・ 益田競馬場で行われた「黒松特別」(Ａ級）はトップクラスによる一戦。重賞の鴨島特別ではふがいない成績に終わったトップ勢ですが、今回は巻き返して上位を独占しました。逃げたグリーンマスクが追いすがるニホンカイマリノをクビ差退けて１着、イッテンヨカイチが３着、サチエノグロリーが４着、鴨島特別を制したエスペラントタカシは６着という結果でした。ちなみに上位６頭のうち、勝ったグリーンマスク以外は全て益田での重賞勝ちがある訳ですが（５着のエルシドウイナーはＢ級重賞「人麿特別」ですけど）、グリーンマスクは常にＡ級トップで善戦しつづけている訳ですから、陣営としては正月の日本海特別は何とか獲りたい所でしょうね。・ 益田競馬といえば、今まで完全に見落としていた事が幾つかあったようで、遅ればせながらお伝えします。本日第６レースのＢ級戦を制したのは２歳牝馬のローレルクイン、道営門別で行なわれた２歳重賞「ジュニアチャンピオン」の２着馬でした。なお移籍緒戦だった１１月１７日のＢ級戦も勝っていて、道営時代からこれで３連勝、道営トップクラスの１頭だけに今後の活躍が楽しみですね。もう一つは、かつて中津で複勝率１００％を誇っていたカヅミレディーが本日第７競走のＢ級戦に登場。７月に益田にやってきて以来まだ負けなしだったようですが、今日は２着に敗れてしまい益田では初めて土が付きました。中津有数の素質馬だけにその行方が気になっていたのですが、随分前に益田に来ていたようで、これが５戦目（一度除外になっているレースは除く）でした。しばらくはＢ級格付けでしょうから、人麿特別が目標となるでしょうか。通算勝ち鞍も２０の大台を越え、まだまだ伸ばして行ってくれそうです。 ・ 佐賀競馬場で行われたＡ２Ａ３戦に荒尾記念馬・ニシケンシーザーが登場。しかし、レースはＡ１Ａ２戦で好走を続けていた２頭の一騎打ち。ダイメイゴッツ産駒のユートエクセランがアロマを半馬身下して勝っています。ニシケンシーザーは２馬身離れての３着でした。また第７競走のＢ２戦は、九州アラブダービーステップ・浮立特設３着のホシノトップスターが勝ち、中津３歳筆頭のホクトホーマが３着、全国３歳唯一のアレッポオー（最後の大井アラブダービー優勝馬）産駒のエムエストップが４着という結果でした。 先月の記事を見る過去記事一覧へ |