アラブステーション

９月１日

・　北海道静内町にある北海道市場で、アングロアラブ１歳９月市場が行なわれました。なおこのセリ市は本日と明日の２日間行なわれます。今日は牡馬１０７頭、牝馬７２頭、合計１７９頭が上場され、牡馬７７頭、牝馬５３頭、合計１３０頭が落札されました。最高額落札馬は、父：スマノヒット、母：エゾノスキーの牝馬（生産者・(有)高野牧場）、４５０万円（税抜）で石川県馬主協会が落札しています。という事は、金沢へ行くって事ですね。今回のセリ上場馬で目に付いたのは、初年度１００頭以上に種付けしたと言うニホンカイユーノスの仔。確かに結構な数がいるようで、ちゃんと島根県馬主会に買われている馬もいますので、ユーノス産駒が益田でデビューというのは達成されそうです。セリ市は明日も１３時から行なわれます。

９月２日

・　金沢競馬場で行われた古馬の重賞「中京スポーツ賞」は、セイユウ記念４着・前走転入緒戦を６０キロを背負って勝ったホーエチャンピオンと、農協牛乳杯で早くも古馬重賞制覇を成し遂げた３歳牝馬・ダイリンフラワが最終４角手前から激しい競り合いを演じ、接戦の末ダイリンフラワがホーエチャンピオンを下し優勝。重賞３勝目を飾りました。ハンデ差が４キロあったとはいえ、全国交流で実績のある古馬を撃破してしまったのですから、ダイリンフラワの実力はかなりのものでしょう。６月の園田遠征では結果を出せませんでしたが、今日の勝利で秋の福山・全日本アラブＧＰへの期待が高まります。なお、詳しくは後日「レースレポート」でお伝えします。

・　佐賀競馬場で行なわれた「くすのき賞」(３歳条件)は、中津３歳勢トップだったホクトホーマが今年３月の中津でのラストレース以来久々に勝利しました。荒尾での３戦が奮わず、人気を落としていたようですが、今回は逃げたアオキジョージを捕え、同馬に１馬身半差をつけて勝ちました。１５日に九州交流３歳重賞「荒尾記念」が行なわれるのですが、出走できるかもしれないと、ちょっと期待しています。（さすがに３歳条件特別勝った位ではキツいでしょうけどねぇ）

・　昨日に引き続き、北海道静内の北海道市場でアングロアラブ１歳９月市場が行なわれました。上場馬は１４６頭、内売却されたのが９７頭で、牡牝ともに７割程度の売却率だった昨日と異なり、今日は牝馬の売却率が５割を切ってしまいました。今日の落札最高額は４３０万円、ミスターヨシゼンとサカエパールの牡馬で、昨日の最高額馬同様、石川県馬主会が落札しています。

９月３日

・　金沢競馬場では当地今年最初の２歳特別戦「ガーネット特別」が行なわれました。１１頭と頭数だけは揃いましたが、内、勝ち鞍をあげているのは２頭だけと、物足りないメンバーとなりました。（もっとも、２歳戦そのものが数が少ないので、勝ち馬も少ないのですが･･･）勝ったのは１番人気、１勝２着１回３着１回のスカイスキーで、２着のエムテイラインに３馬身差をつけました。スカイスキーは今日の特別を勝って２勝馬となった訳ですが、２勝馬と言えば、今日のこのレースに出走していない２戦全勝のミラクルセンプーとの再度の対戦が待たれるところです。

・　佐賀競馬場でも２歳戦が行われました。第３競走に組まれた２歳平場戦は、出走８頭全て勝ち鞍を挙げている馬。その中でも２戦２勝のスズノウインディが人気となりましたが、逃げたコノミポールスターを捕えられず、３戦目にして土が付きました。結果２着。勝ったコノミポールスターとの差は３馬身差でした。

９月６日

・　園田競馬場では、全国の２０００勝以上している騎手を集めて「ゴールデンジョッキカップ」が３レースのポイント制で争われました。もっともここで取り上げるのは、その中の１レース、第７競走の「ファイティングジョッキー賞」です。ここに４戦全勝のダイキイチバンが登場。昨年６月のデビュー後２戦した後、１年以上の休養を挟みながらも連勝はストップせず、今回は船橋の名手・石崎騎手を背に５連勝に挑みました。８００ｍでレコードを出すなど、デビュー当時から「大器」と期待されたこの馬、さらに鞍上が石崎ではＣ級条件のこの競走で負けるはずも無く、２着に３馬身差をつけて快勝し、５連勝を達成しました。二着には人気薄、１０番人気のチキリフレンドが大井の的場騎手に導かれて入線しています。帰ってきたダイキイチバンの快進撃はまだまだ続きそうです。

９月７日

・　名古屋競馬場では「セプテンバーオープン」(Ａ級１組)が行なわれました。６頭立てと少頭数になってしまいましたが、メンバーの実力が拮抗し難解な一戦となりました。そんな中、レースは昨年の３歳戦線の主役だったメダリストヒザワがこの夏好調だったクールショーを１馬身半下して勝ちました。メダリストヒザワは、これが古馬オープン戦では初勝利。着実に力を増してきているようです。

９月８日

・　益田競馬場で行われた第３競走の２歳戦はトップメンバーが集結。３着以下のない４頭（しかも、皆２～３勝馬）が激突しましたが、これらを抑えて１勝馬のトモシロセイハが好位追走から抜け出して１着。１馬身差で唯一の３勝馬で、現在の益田２歳トップと思われていたユタカユーチャンが入線。３着は前走このユタカユーチャンを破ったセキト、わずかハナ差でした。なお、このレースは単勝特払、連単万馬券となっています。

・　荒尾競馬場からも２歳戦の話題を。第６競走の２歳戦は、現在トップと思われるイマリオーエンスこそ欠くものの、今期最初の２歳特別「ほうせんか賞」や補助馬特別「小岱山賞」の上位入線馬が出走してきました。その中でも、前走イマリオーエンスに初めて土をつけられたハイセイアポロが有力かと思われましたが、今回も差されて２着。勝ったのは「狂気の名牝」と言われる道営のマルシンヴィラーゴ（川崎の全日本アラブ争覇をレコード勝ちなどの実績がある）の仔、マルシンランサーでした。「ほうせんか賞」は３着だったマルシンランサー、前走に続いての連勝で３勝目を挙げました。２着のハイセイアポロとはクビ差。また、未勝利ながら、ほうせんか賞５着、小岱山賞３着と好勝負を続けているケイウンマーチが３着に入っています。

・　荒尾からもう一つ。最終レースの「不知火賞」(Ｂ１Ｂ２）は、馬体重５５９キロ（今回の体重）という巨体で、条件戦を勝ちまくっている（現在１１勝、４着以下なし）シルキーオーが、昨年の肥後さざんか賞（３歳重賞）の優勝馬・タツジョオウに１馬身半差をつけ快勝、１２勝目を挙げました。Ａ１も間近に迫ってきたわけで、これから先も楽しみな逸材です。

・　佐賀競馬場では「ホオジロ特別」(Ｂ１Ｂ２）が行なわれ、先月１２日の「サマーカップ」（３歳重賞）を制したオーサカスズメが、ヤマオーカンに３／４馬身差をつけて勝っています。コーナー通過順を見ると、前に比べてポジションが前気味になって来ているようですね。問題は、１５日の「荒尾記念」への出走。有力馬の１頭だけに、回避してほしくないんですが･･････連闘になりますしねぇ。

・　高知競馬場で行われた最終レースのＢ級２組戦は重賞勝ち馬同士の一騎打ちとなり、逃げたブルーポジション（高知で重賞３勝）をヤングスプリンター（新潟等で重賞６勝）が捕えて１着。ブルーポジションはゴール直前、後続馬群に飲み込まれて６着と敗れました。ヤングスプリンター、まだ確認はしていないのですが、これが高知初勝利ではないでしょうか（確認次第、記事を修正します）。ちなみに、馬券上はこの２頭は対決でもなんでもなく、単勝は特払、連複は万馬券と、ここでも大荒れとなりました。でも、枠単は９０９０円と万馬券じゃないんですよね。不思議。

９月９日

・　高知競馬場では、三冠の最終戦・荒鷲賞のトライアル「アラブ３歳特別・秋」(準重賞)が行なわれました。人気は、南国優駿４着の後Ｄ級戦３連勝と好調のトサノキュータが単勝１．０倍の一本かぶり。レースはトサノキュータが道中好位追走から、直線は春のアラブ３歳特別を制したフィニッシュパワーとの競り合いとなりましたが、残り５０辺りで難なく競り落として快勝しました。本番での善戦も期待したいところです。ところで、本番では人気を背負うと思われる南国優駿馬・プレシャスボーイは、このレースのひとつ前のＣ級１組の特別に出走。好位につけて４コーナー手前で仕掛けたところまでは良かったのですが、そこから伸びを欠いて４着と敗れています。

・　佐賀競馬場では「遠賀川特別」(Ａ１～Ａ３）が行なわれ、８歳の古豪・フブキベルが、福山Ｃ２から移籍３戦目のダイメイゴッツ産駒・ユートエクセランを１馬身半下して勝ちました。フブキベルは元愛知所属で、アラブダービー優勝などの実績がありますが、佐賀ではこれが初勝利でした。佐賀オープンの常連馬だけに、意外と言えば意外ですけど。

・　同じく佐賀から。第６競走のＢ２戦は、先週の３歳戦を快勝した、元中津３歳トップのホクトホーマが連勝をキメました。今回は単勝１．５倍の１番人気での勝利。期待してるんですが、連闘後だけに「荒尾記念」は無理っぽいですね･･･（泣）。

・　益田競馬場で行われたＡ級戦は、お盆の日本海特別でまさかの敗退を喫したノアが復活Ｖ。日本海特別２着のグリーンマスクに５馬身差をつけて逃げ切り圧勝しました。なお、日本海特別優勝馬のニホンカイマリノは４着と敗れています。やっぱり強いですね、ノア。

・　県競馬開催中の新潟競馬場で行われた、第８競走のサラＢ１戦にアラブ２騎が参戦。お盆の新潟アラブ大賞典の上位２頭、勝ったラブリーハートと２着のストロングゲイルです。２頭は善戦したのですが、勝ったのはサラブレッドのスリーピナクル、１馬身半差でストロングゲイルが続き、ラブリーハートが６馬身差で３着でした。

・　上山競馬場で行なわれた「おとめ座特別」(Ａ２)に、先月２８日のＡ１特別で一線級をまとめて屠り去ったラピッドベアーズが登場。前走の事を考えると、ここで負けたら「こらこら」って感じでしたが、人気の応えて快勝しています。２着は日本海記念８着の３歳馬・ミスターハヤブサが３馬身差で入線。ラピッドベアーズ、ともかくもう一度Ａ１戦で走ってもらわない事にはねぇ。

９月１０日

・　高知競馬場で行われた「芙蓉特別」(Ａ級１組)は、８月２７日の桔梗特別に続いてアポロスイセイがスマノガッサンを抑えて勝っています。アポロスイセイは３コーナーで早め抜け出すと、中団から徐々に差を詰めてきたスマノガッサンに追い詰められるも、最後は振り切りました。レースぶりからすれば、アポロスイセイは強いレースをしたように思います。ただ、スマノガッサンの逆襲も怖いところです、次回はどうなるでしょうか。

・　佐賀競馬場で行われたＢ２特設に、昨日、一昨日に続いて３歳の有力馬が登場。サマーカップ２着のホーエイハンターが、九州産馬限定重賞「弥生賞」を勝ったドーンライトに２馬身差をつけて勝ちました。むしろ、ドーンライトが２着に来たという方が凄いと思いますが（なにしろ弥生賞のメンバーがあまりにヘボかったもので）、どちらにせよこの辺りの馬は皆１０月下旬の九州アラブダービーへ回るんでしょうね。

９月１１日

・　上山競馬場で行なわれた「おとめ座特別」(Ａ１)は、３歳トップのホマレエリートがスズヒロフレンドに５馬身差をつけて圧勝しました。３着には仙台七夕まつり賞馬・ムーンライトブルーがスズヒロフレンドに遅れる事４馬身で入線しています。ホマレエリートはすでに日本海記念４着と好走し、古馬Ａ１でも十分通用するところを見せていますが、実際にＡ１戦を勝ったのはこれが初めてでした。今後、古馬トップクラスとの戦いが楽しみですね。

・　もう１つ上山から。第４競走では２歳Ａ１戦が行なわれました。トップ独走中のレビンマサ抜きでのレースとなりましたが、勝ったのは若草賞（７月２２日に行なわれた上山今期初めての２歳重賞）３着で、前走はレビンマサと０．１秒差と健闘しているアズマエリートでした。２着は半馬身差で、若草賞５着のヤマノコナンが入線。結局、実績上位馬が連対と、平穏な結果となりました。

・　園田競馬場では、「関宮町氷ノ山・鉢伏山紅葉特別」(Ｓ１)が行なわれました。摂津盃で人気を分け合った２頭、ワシュウジョージとハッコーディオスが再度対戦。今回もワシュウジョージは６２キロを背負い、一方のハッコーディオスは摂津盃から０．５キロ軽くなって５８．５キロ、しかも主戦の岩田騎手に戻ってのレースとなりました。ですが、ワシュウジョージが再びハッコーディオスを下し快勝しました。ハッコーディオスは今回は３馬身差の２着。３着には今回１キロ増えて５３キロでの出走だったノースガバナーが入線しています。また、牝馬限定の「サマークイーン賞」を５８キロを背負いながら快勝したジョージレディーは７着、唯一の３歳馬ジョージサンキュウは９着という結果に終わりました。ワシュウジョージの強さはとどまるところを知らないようです。

９月１２日

・　園田競馬場では２歳Ｔ１（オープン）特別が行なわれました。５戦３勝２着２回のシリウスウィンドに、１勝馬の面々が挑む格好となったこの一戦。しかし、結果はシリウスウィンドの独壇場、２着のグリーンジャンボに７馬身差をつけての圧勝でした。全勝馬のサンキュウホマレを破り、とりあえずトップの座にあるシリウスウィンド。サンキュウホマレとの再戦もそうですが、「第３の馬」の登場をなんとなく期待しています。今回はダメでしたけどね。

９月１３日

・　旭川競馬場で行われた「豊富ミルク特別」は、アラブ系オープン、サラ系Ｂ２―２組の混合戦。アラブ７頭、サラ３頭で争われましたが、今期道営で４戦全勝のイケノエメラルドがここも楽勝。着差こそ１馬身半と控えめでしたが､今回もムチは入らないままレースを終えました。２着争いはサラのドーダイリンがマサルテンボシを最後差しきってゴールインしています。イケノエメラルドこれで５連勝、強いです。

・　もう一つ旭川から。２歳オープンの「オーロラ特別」が行なわれ、現在６戦４勝２着２回、ここ３走は楽勝が続いているミールテイオーが圧倒的人気となり、レース前半は追っ付けどおしで行きっぷりが今ひとつも、最後は後続をあっという間に突き放し、今回も楽勝しました。これで４連勝、いよいよ２歳チャンピオン決定戦「ジュニアチャンピオン」が再来週に近づいてきましたが、最有力はこのミールテイオーでしょうね。

９月１５日

・　荒尾競馬場では九州交流の３歳重賞「荒尾記念」が行なわれました。佐賀から２頭を迎え、計１１頭で争われましたが、人気となった地元コウザンシンオーの追撃を振り切り、佐賀からの遠征馬ニシケンシーザーが逃げ切って優勝、コウザンシンオーも良く追い詰めましたが２着まででした。３着にも佐賀からの遠征馬トップバルーンが入線し、佐賀のレベルの高さを改めて認識させられる結果となりました。なお、２番人気、地元のシビノマルスは４コーナーで急激に後退、直線で騎手が下馬し競走を中止しています。大事が無ければよいのですが。なお、見てきましたので、詳しくは後日「レースレポート」でお伝えします。

・　もう一つ。荒尾競馬場では古馬による「球磨川カップ」(Ａ１Ａ２）が行なわれ、元兵庫のシャインマンリーが単勝元返しの圧倒的人気に応えて、余裕の手応えで逃げ切り１着。元岩手のトウホクシルバーが直線良い脚を使い、最後シャインマンリーと１馬身差まで追いつき２着。もっとも、シャインマンリーの方は余裕がありましたが。こちらも、後日「レースレポート」でお伝えします。

・　笠松競馬場では「東海グローリ」(Ａ１組以下）が行なわれ、ケイエスマジックが１６００ｍを逃げ切りました。２着には捲って来たショウリイットーが入線。ショウリイットーもなかなか勝ちに手が届かない日々が続いているようです。なお、人気となった笠松のナンバーワン・クラボクモンは末脚不発で４着に終わっています。久々で、しかもマイル戦だと言ってしまえばそれまでなのですが、次は変わってくると思いたいですね。

・　もう一つ笠松から。第１レースの２歳１組戦は、ココロノイズミがレコード勝ちでデビューから４連勝をキメました。１昨年、ラッキーモラールがマークした４９秒１の８００ｍのレコードをコンマ３秒更新、４８秒８のタイムでの勝利でした。ちなみに２着のナイスオブイナリはデビューから３戦全て２着。そして、相手が全てこのココロノイズミなのです。今回はハナ差での惜しい２着、この馬も注目したいところです。

・　新潟競馬場ではサラのＡ２特別「健康寿司海鮮家特別」に女傑ラブリーハートが出走。見事、ヘイアンクラウンに２馬身半差をつけて勝ちました。メンバーを見てみると、重賞に出走していたり、ＪＲＡ５００万下に出走していたりとそこそこハイレベル。これからも健闘を期待したいですね。

・　金沢競馬場で行われた「サファイヤ特別」(Ａ級２組）は有力３歳馬が激突。笠松から転入以来４戦全勝で来ているサクセスフレンドと、こちらも条件戦で連勝を重ね、当地ナンバー２と目されるモトケンホマレが登場しましたが、結果はサクセスフレンドの圧勝。モトケンホマレを６馬身千切り、逃げ切りました。これでサクセスフレンドは５連勝、金沢３歳ナンバー２の座に着いたと言って良いでしょう。来月には３歳チャンピオンを決定する「アラブ大賞典」が行なわれますが、ここでの最有力になるのではないでしょうか。ナンバーワンが出てこなければ、の話ですが。

・　益田競馬場では２歳特別戦「若駒特別」が行なわれ。逃げたサントゥールワンの番手から抜け出したベイビイベイビーが勝ちました。ベイビイベイビーはこれで４戦３勝、前走自身初の１２００ｍ戦は大差圧勝でしたが、今回も１２００ｍという事で、距離延長がプラスになったという事でしょうか。２着にはユタカユーチャンと接戦を繰り広げている２歳トップクラスのセキトが入線。今回は１３キロ減で、デビュー以来最も軽い体重での出走となってしまいましたが、この辺りがレースに影響したのでしょうか。

９月１６日

・　宇都宮競馬場で行われたサラのＡ１Ａ２級の特別戦「ふじばかま特別」に、サカノブルショワが登場。サラ戦で健闘続けている同馬ですが今回はＡ１戦。しかも体重が１５キロの大幅増とあって、どうなる事かと思っていたら、ヤマノワンダーに１馬身差をつけて勝ってしまいました。ヤマノワンダーはサカノブルショワの前走、７月８日のカンナ特別で２着に敗れた相手で、雪辱を果たしたといったところです。また、この日の第２競走サラＣ５戦でもアラブのイセイチイチバンが勝ち、第４競走のサラＣ４戦ではホマレスターライツの弟・ホマレキングスターが２着に入るなど、アラブ大活躍の一日となりました。アラブ系競走は廃止されてしまいましたが、残った馬達は引き続きがんばりつづけている宇都宮です。

・　金沢競馬場では２歳の「ガーネット特別」が行われ、スカイスキーが逃げ切って３連勝を達成。２着は前走に続いてエムテイラインが入線しています。とりあえず、ミラクルセンプーとの再戦がまだですので、スカイスキーの評価はどうしても「二番手」で止まったままにならざるを得ません。

・　同じく金沢から。「エメラルド特別」(Ａ級１組）は、大物ルーキー・吉原騎手が手綱を取ったサンエスジュニアが勝ちました。サンエスジュニアは従来、逃げ先行型の馬だったのですが、今回は中段に控えての競馬となり、見事差しきっての勝利となりました。前走の中京スポーツ杯でも控える競馬をしていましたが、これは脚質転換が成功したと見るべきでしょうか。Ａ１組昇格後はややクラスのカベにてこずっていた感があったサンエスジュニアでしたが、今回の勝利で１組での闘いにメドが立ったのではないでしょうか。

・　佐賀競馬場で行われた２歳戦は、２勝馬２頭、コノミポールスターとスズノウインディの対決かと思われたのですが、共に敗退。勝ったのは中段からレースを進めたアオキノホシで、２着にも人気薄の馬が突っ込み、全賭式４桁以上の配当となり、連単は万馬券となりました。九州の２歳戦線はまだ混沌としています。

・　荒尾競馬場で行われた「ひばり特別」(Ａ２Ａ３）に、昨年の楠賞３着にして、園田の香蘭賞を勝って３歳牝馬チャンピオンとなった元兵庫のシゲルロータイプが、その香蘭賞以来約１年３ヶ月ぶりに実戦に登場。移籍緒戦という事よりもこれだけレース間隔が開くとどうかと思われましたが、勝つまでには至らなかったもののコンマ９秒差の３着と、まずまずの結果となりました。勝ったのは条件戦で連勝を続けていた（お盆の大賞典で連勝はストップ）のサンポーエイト。このクラスでは力が上のようです。

９月２１日

・　名古屋競馬場では「長月オープン」(Ａ級１組)が行なわれました。８月２４日の葉月オープンを快勝し復活を遂げたブラウンダンディが、ここも順当勝ちかと思われたのですが、どうしても勝ちきれない日々が続いていたドリームボールがブラウンダンディの連勝を阻みました。結果、ドリームボールがブラウンダンディに３馬身差をつけて１着。ドリームボールは今年３月以来約半年ぶりの勝利となりました。３着には夏の間今ひとつの成績だったゴールドランプが入線。複勝圏に入るのは５走前、５月の初夏特別以来という事になりますが、涼しくなってきたのが良かったのでしょうか。そして、４着にはヘイセイチェッカー。とうとう複勝率１００％の記録がストップしました。１組では伸びきれないレースが続いただけに、近いうちに記録がストップするんじゃないかと危惧していたのですが、とうとう止まってしまいました。これを契機に一皮向けてくれると良いのですが。

９月２２日

・　１ヶ月の休みを挟んで、今日から再開の福山競馬。メインに行なわれた「ＲＣＣ中国放送賞」(Ａ１）は、お盆の金杯を制した牝馬・ドリーミングがセブンアトムに１馬身半差をつけて快勝、相変わらずの好調振りを見せ付けました。なお、６月の金沢・セイユウ記念アラブグランプリ以来久々の出走となったパッピーケイオーは、馬体重１３キロ増が響いたか最下位に終わっています。次走、叩いての上積みに期待しましょう。

・　同じく福山から。第６競走の２歳戦には、現在の２歳戦線トップクラスの面々が集結。最初の２歳特別戦「日向杯ひまわり賞」を制したサンコーアイボや、モナクマリンの下で２戦２勝のルパンユイナといった馬が出走しましたが、勝ったのは１勝馬のレディースアポロでした。逃げたルパンユイナ、中団から差してきたサンコーアイボと接戦で、着差はクビ、クビと並んでの入線だったようです。

９月２３日

（お詫び：都合により、記事を通常より簡略化しています）

・　上山競馬場では古馬の重賞「かかしまつり賞」が行なわれ、人気のペルターブレーブを破って、ムーンライトブルーが優勝。今年の仙台七夕まつり賞に続いて重賞２勝目を飾りました。２着には３歳のホマレエリート、ペルターブレーブは３着でした。

・　上山競馬場で行われたＡ２戦に昨年の日本海記念を制したアオイリュウセイが久々に登場。長期休養もなんのその、復帰緒戦を快勝しています。

・　益田競馬場で行われた「松風賞」(Ａ級）はノアが逃げ切り勝ち。前走に続いてＡ級戦２連勝としました。２着はイッテンヨカイチ、お盆の日本海特別を優勝したニホンカイマリノは３着でした。

・　福山競馬場で行われた「秋立つ特別」(Ａ２）は、春の福山ダービー以来２着が続いていた３歳のユノワンサイドが勝ちました。

・　佐賀競馬場で行われた「嘉瀬川特別」(Ａ１～Ａ３)は、荒尾のアラブ大賞典を勝ったスーパージョージが人気を背負うも大敗。大賞典４着のワンダーリンボーが前走の特別に続いての連勝を飾りました。　

９月２４日

（お詫び：都合により、記事を通常より簡略化しています）

・　益田競馬場のＡ級戦に、長い間休養していたニホンカイプリウス（昨年正月の日本海特別優勝馬）が登場。２着に１馬身差をつけて、復帰緒戦を快勝しました。

９月２５日

・　園田競馬場で行われた「なら肉用牛農協特別」(Ｓ１）は、タカライデン、タッカースカレーといったオープンの一線級を破って、３歳のノースパークが勝ちました。２着のタカライデンとは５キロのハンデ差があったとは言え、大したものです。なお、ノースパークはこれで５連勝です。

９月２６日

・　門別競馬場で行われた「平取町長杯平取義経特別」(オープン）は、条件戦４連勝でここに望んだ３歳のコバツーウイングがレースを引っ張る展開、そのまま粘ろうとしましたが、ミチノクセンプーとマサルテンボシが直線でこれを捕え、ミチノクセンプーがマサルテンボシを従えてのゴールイン、コバツーウイングは３着という結果になりました。もっとも、個人的に驚いたのは５着のサンワテイオー。スタートであおり一番後ろからのレース。馬もかなり口を割って、しかも前にたくさんの馬がいる状態で展開的に惨敗濃厚だったにも関わらず、最後はじわりじわりと末脚を伸ばして、前とは離れていたもののいつの間にか５着（１１頭立て）に入線していました。この馬の底力というものを感じましたね。

・　園田競馬場で行なわれたＴ１（２歳オープン)特別は、５戦４勝のサンキュウホマレが登場。前走、シリウスウィンドの２着に敗れ、初めて土が付きましたが、そのシリウスウィンドのいない今回は２着馬に６馬身差をつけて圧勝しました。現状では兵庫２歳はサンキュウホマレとシリウスウィンドが抜け出しているようですね。２着には前走初勝利での出走だったスーパーレディ、３着にはサンキュウホマレとシリウスウィンド以外には負けたことが無かったミスターサックスが入線しています。

９月２７日

・　笠松競馬場では２歳の重賞「ジュニアグローリ」が行なわれました。今年は入厩数の減少のためか２歳戦の数が極端に少なく、結局今年は１頭を除き全て未勝利馬というメンバー構成になってしまいました。そして人気を集めたのが、その唯一勝ち鞍のある、デビューから４戦全て逃げ切り、８００ｍのレコードも叩き出したココロノイズミでした。しかし、このレースは逃げオンリーの馬は勝てないというジンクスがあり、今年も例外ではありませんでした。スタートから終始絡まれ、結局３番手に下げたココロノイズミはそのまま後退で５着。勝ったのは２番手から競馬を進めたナイスオブイナリで、これが初勝利となりました。ナイスオブイナリはデビューから３戦、全てココロノイズミの２着という成績で、１走毎に差を詰めてきていたのですが、今回見事逆転成功となりました。なお、詳しくは後日「レースレポート」でお伝えします。

・　同じく笠松競馬場では古馬のオープン特別「東海グローリ」が行われ、５連勝を狙って名古屋からブレーンワークが出張してきましたが、道中中団位置から伸びずに４着に終わり、連勝はストップしました。レースは逃げたヤマトダンサーを交わして前に踊り出たショウリイットーとコウエイエンジェルの闘いとなり、先に抜けたショウリイットーがコウエイエンジェルを抜かせず、２馬身半差をつけて勝ちました。このレースも「レースレポート」で後日お伝えします。

・　門別競馬場では２歳の重賞「ジュニアチャンピオン」が行なわれました。注目は７戦５勝、ここ４走は圧倒的な強さで勝ちつづけているミールテイオーが、５連勝で重賞制覇を成し遂げるかどうかでしたが、見事人気に応えて優勝しました。好スタートを切ったミールテイオーはハナに立ちますが、すかさずヒロメルシーがこれに絡んで、３コーナーまでは２頭並んだ状態。しかし、ミールテイオーは絶好の手応えでこれを突き放し、ここ４走同様実に楽な手応えで後続を完封しての勝利でした。２番手、懸命に追い込んだローレルクイン（と鞍上）の姿とは全く対照的なミールテイオーでした。強いです。

９月２９日

・　宇都宮競馬場で行われたサラのＡ２Ｂ１特別「セプテンバー特別」は、前走サラのＡ１特別を制したサカノブルショワが僅差ながら勝ち、２連勝としました。アラブ系競走廃止に伴い、サラとの混合戦のみとなった今年、サカノブルショワはこれで５勝目をあげた事になります。また、今年はまだ６着以下がなく、実に安定した成績を保っています。大したものです。

９月３０日

・　佐賀競馬場では九州アラブダービーのステップレース「浮立特設」(３歳)が行なわれました。人気は荒尾記念３着のトップバルーンでしたが、こちらは６着に敗れました。勝ったのは、サマーカップ２着のホーエイハンター。３～４コーナーで先頭に立って、そのまま押し切ったようです。２着にはサマーカップ５着のミレニアムツヨシ、３着には元荒尾で、佐賀では２勝しているホシノトップスター、昨年の２歳チャンピオン・ハカタカッサイが４着、元中津３歳トップのホクトホーマが５着という結果で、概ね実力馬が上位に入線したという感じになりました。本番は１０月２８日に行なわれます。

・　同じく佐賀競馬場で行われた２歳戦は、前走こそ６着と大きく敗れたものの、それ以前は３着以内に成績をまとめていたコノミポールスターが３勝目を飾りました。そのコノミポールスターの前走のレースで２着だったハイグレードボムが２着。メンバー中、コノミポールスターの他に１頭だけいた２勝馬のアオキノホシが３着でした。

・　益田競馬場で行われたＡ級戦は、８月の日本海特別優勝以後の２戦でノアに完敗しているニホンカイマリノが登場。二戦級メンバーのここではモノが違ったか、３馬身差で快勝しました。

・　同じく益田競馬場で行なわれた２歳戦は、５戦３勝２着２回のユタカユーチャンが勝ちました。出走馬中唯一の牡馬、ケーシーバックが２着、同じ３勝馬で、前走「若駒特別」を勝ったベイビイベイビーが３着に入線しています。

・　金沢競馬場で行われた「エメラルド特別」(Ａ級１組)は、中京スポーツ賞同様にホーエチャンピオンとダイリンフラワの対決となりましたが、今回は６０キロを背負ったホーエチャンピオンが５３キロのダイリンフラワの追撃を振り切りました。ダイリンフラワは１馬身半差の２着で、３着には追い込んだベストイチ。金沢転入後２戦を圧勝してきたサクセスフレンドは４角で捕まり４着という結果でした。

・　同じく金沢競馬場では２歳の特別戦「選抜特別アラブ若駒賞」が行なわれました。３連勝中のスカイスキーが人気となりましたが、前走デビュー戦２着でここに望んだチョウヨームサシがこれを破りました。スカイスキーは半馬身差で２着。チョウヨームサシの前走、新馬戦を勝ったアローシスターが３着でした。