８月１日・ 名古屋競馬場で行われた「盛夏特別」(Ａ級条件クラス)は、昨年３歳重賞２勝したメダリストヒザワが、叩き３戦目にして復帰後初勝利を飾りました。今回、１組から降格してのレースではありましたが、何にせよ勝てたのは良いことです。クラボクモンとの対決が楽しみですね。・ 旭川競馬場で行われたＢ２級２組の競走は、３歳のコバツーウイングがスタートから最後まで余裕の手応えで後続を完封、２着に４馬身差をつけて楽勝しました。しかも、レコードのオマケ付き。６年前にマークされた従来のレコードよりコンマ２秒速い、１０００ｍ・１分２秒４というタイムでした。ちなみに馬場状態は良馬場で、ダートで良の時にレコードを出すというのはなかなか難しいものです。今はまだＢ級格付けですが、オープンの面々やサラ相手でも、がんばれそうです。 ８月２日・ 旭川競馬場で行われたサラＢ２級の特別戦「鵡川ししゃも特別」に、コバツーペガサス、ミチノクセンプー、タイトオオギのアラブ３頭が出走。コバツーペガサスは道中好位を進んだものの、結局内に包まれたまま伸びずに５着流れ込み。中団待機から最後の直線で馬群のばらけた所を上手く伸びてきたのがミチノクセンプーで、３頭中最先着の４着でした。８月３日・ 名古屋競馬場で行われた「オーガストオープン」に、ヘイセイパウエルの妹で複勝率１００％のヘイセイチェッカーが登場。一時は引退も噂されましたが、今日は３月以来５ヶ月ぶりの出走となりました。久々の出走ながら大崩れは無く、とりあえず今日は３着でした。叩き２走目以降も期待ですね。勝ったのはクールショーで、これで特別３連勝、オープン２連勝としています。８月４日・ 福山競馬場で行われた「福山てんまや賞」(Ａ１)は、タイトルがほしい昇り馬２頭による決着となりました。好位でレースを進めたセブンアトムが直線抜け出した後ヨシユキトップの追撃を振り切って１着、トモシロヒットにハナを奪われたものの途中から先頭に立ったシュメイヒーローが３着に粘っています。セブンアトムにしろ、ヨシユキトップにしろ、お盆の金杯に出てくれば面白いと思うのですが、何しろ金杯は１５日。出てきたとしても連闘になりますが、果たして。・ 荒尾競馬場では当地今年初めての２歳特別戦「ほうせんか賞」が行なわれました。１勝馬６頭、未勝利馬４頭、都合１０頭で行なわれましたが、勝ったのは未勝利馬のイマリオーエンスで、２着に６馬身差をつける圧勝でした。イマリオーエンスはここ２走２着が続いていましたが､初勝利を特別戦で成し遂げました。それにしても驚いたのが、この馬が１勝馬を抑えての１番人気で、しかも単勝元返しという事。ファンの目が肥えているんでしょうか。 ・ 益田競馬場で行なわれた第２レースの２歳戦は、「若駒特別」を勝ったユタカユーチャンが勝ち、これでデビューから３連勝としました。一方、２着は頭差でセキトが入線していますが、セキトはユタカユーチャンと同じレースでデビューし、この時も僅差で２着に敗れています。その後、２着に１秒１差を付けて２歳戦を勝ちあがっての今回でした。セキトの後ろは９馬身空きましたので、とりあえず益田２歳戦線、オープニングはこの２頭が抜け出したと見ていいでしょう。この後の展開が楽しみです。 ８月５日・ 福山競馬場では牝馬限定戦「ビーナス賞」が行われ、上山から転入してきたドリーミングが、昨年のクイーンカップ優勝馬・イクノシンプウに６馬身差をつけて勝ちました。ドリーミングは前走転入緒戦のＢ１戦に続いて連勝です。３着には、昨年の兵庫アラブクイーンカップを同着優勝しているグリンティアラがイクノシンプウから遅れる事６馬身で入線。さらに４着には７月２２日の豊島コミュニティセンター杯でモナクマリンを脅かしたムサシボウナナが入っています。ドリーミングは上山時代もＡ１で走っていた実力馬（ついでに言うと、父は上山を代表する名馬・レオグリングリン）、ペルターブレーブといい「北のアラブ王国」の力に福山勢もタジタジ、といった所でしょうか。・ 高知競馬場では「中村市四万十カヌーとキャンプの里特別」(Ａ級)が行なわれ、スマノガッサンがアポロスイセイに３馬身差をつけて快勝、これで３連勝、７戦連続連対としました。アポロスイセイは前走７着惨敗から立ち直ってきましたが、もう一息、という感じがしますね。何にせよ、スマノガッサンの天下は継続中です。 ・ もう一つ高知から。最終レースのＡ級戦は、昨年の高知二冠馬・チーチーキングが人気に応えて快勝しました。二着には３馬身差で、今日が福山から転入緒戦だったマイクリス（９８年園田・楠賞全日本アラブ優駿で惜しい２着などの実績がある）が入りました。チーチーキングは前走のＢ級戦に続いて連勝、どうやら順調に復活しつつあるようです。昨年福山の全日本アラブグランプリでの健闘を考えると、打倒スマノガッサンの有力候補の１頭だと思うので、このままＡ級１組まで昇り続けてくれると良いのですが。 ・ 益田競馬場で行われたＡ級戦は、トップハンデ５８キロを背負ったグリーンマスクが、２着のモナクドリームに１馬身半差をつけて勝ち、２連勝としました。３着には前走グリーンマスクにぶっ千切られての２着だったローレルヒロ。４着には３連勝中のサチエノグロリー、ここで連勝がストップしました。 ・ 金沢競馬場で行われた「エメラルド特別」(Ａ級）は、先月２０日に重賞が行なわれたばかりからか、７頭立てと少々寂しいメンバーとなりました。勝ったのは、元兵庫のグリンエイシ、２着には半馬身差で元愛知のキミノミネフジが入りました。他地区転入組が連を締めましたが、他地区組といえば高崎のカズタカショウグンが５月以来久々に登場してきました。久々のためか今日はしんがり負け。高崎ではサラＡ級の馬にも勝っているだけに、こんなものではないはずなのですが･･･。 ８月６日・ 福山競馬場、今日の新馬戦から。第１レースの新馬戦は、ムサシボウミヤコが２着に６馬身差をつけ、８００ｍ４９秒６のタイムでデビュー勝ちおさめました。能検も後続を従えてのゴールインだったようで、８００ｍで５０秒を切ってきた事からも、なかなかの馬に思えます。兄に、９４年の道営４歳三冠馬・ミヤコスイセイ（道営最後の三冠馬でもある）がおり、血統的な背景も良さげですね。・ 今日の福山のメイン「夕顔特別」(Ａ２）に、福山ダービー馬・ユノワンサイドが登場。しかし、イムラッドシンゲキに差し切られ、半馬身差遅れて２着入線。前回同様惜敗となりました。よく頑張っているとは思うのですが。 ８月７日・ 園田競馬場では「星の都さよう特別」(Ｓ１）が行なわれ、タッカースカレー（９８年の二冠馬）が人気に応えて快勝、連勝を３に伸ばしました。ただ、前２走のようにぶっちぎりの圧勝とはいかず、２着は１馬身半差で、福山Ｂ３から転入、今日が２戦目のジョージレディーが入線しています。タッカースカレー、好調そのものですが、惜しむらくは日程的に来週の「摂津盃」への出走はしないのではないかという事です。出てくれば有力馬の一頭なのですが。８月１１日・ 荒尾競馬場で行われた「アラブ大賞典」は、１月の大賞典の覇者・メグミダイオー、６月のアラブグランプリ優勝のシャインマンリーの頂上対決に、スーパージョージ、ワンダーリンボーの佐賀勢が割って入るという構図になりました。今回は荒尾勢圧倒的有利であろうと思いきや、レースは佐賀勢ペース。ワンダーリンボーが引っ張り、向こう正面から進出したスーパージョージが３〜４角で先頭に立つと後続をぶっ千切り、シャインマンリーに２秒３の大差をつけて優勝しました。３着には人気薄、Ａ２級のトウホクシルバー、４着は逃げ粘ってのワンダーリンボー、メグミダイオーはなんと９着大敗でした。８月１２日・ 佐賀競馬場では３歳重賞「サマーカップ」が行なわれました。レースは２歳戦線序盤からいい末脚を披露していたオーサカスズメが、向こう正面で進出するとそのまま後続を抜かせず、ホーエイハンターに３馬身差を付けて優勝しました。オーサカスズメは、前走Ａ３戦コンマ４秒差４着、それまで３連勝とメンバーの中でも実績上位でしたので、順当な勝利に思えます。もっとも、１番人気はＢ１戦を勝ってここにのぞんだニシケンシーザー（結果４着）だったのですが。今日のこの競走に、佐賀トップクラスのハカタカッサイ（昨年のはがくれ賞優勝）やシロイポルシェの姿がなかったのは残念ですが、オーサカスズメにもこの先の３歳九州交流重賞での健闘が期待されます。・ 荒尾競馬場では３歳牝馬による「荒尾クイーン特別」が行なわれました。メンバー中唯一古馬格付けされている、今年の九州産３歳最強（と思っている）タツミカドが人気になりましたが、２番人気のスズノオリーブがタツミカドに５馬身差を付けて勝ちました。一方、中津Ｃ２から転入し、荒尾ですでに２勝を挙げているスベテヘノキタイは３番人気に推されましたが、残念ながら７着と大敗しています。 ８月１３日・ 荒尾競馬場では、「はづき特別」(Ａ１〜３）が行なわれました。２日前にアラブ大賞典が行なわれたばかりとあって、「断念大賞典」のイメージが強い競走です。さて、この競走には、中津で重賞５勝を挙げているツキノコルドバが登場。荒尾移籍後も掲示板は外さない堅実な成績で、メンバーが手薄な今回は荒尾初勝利のチャンスだったのですが、惜しくも２着。勝ったのは４歳のシビノエンペラーでした。この馬、前走の大幅な馬体減のあった休養明け緒戦こそ６着と負けましたが、それまでＣ級〜Ａ３を４連勝、８連対中だった昇り馬。早め先頭に立ったシビノエンペラーを、ツキノコルドバはついに交わせませんでした。８月１４日・ 三条競馬場では「新潟アラブ大賞典」が行なわれました。新潟のチャンピオン決定戦とも言える（というか、今年はこれでアラブ重賞はおしまいだし）この競走、注目は６月の銀蹄賞を楽勝したストロングゲイルがもう一つのタイトルも取ってしまうのかどうかでしたが、そうは問屋が卸さず、２着と敗れました。勝ったのは女傑・ラブリーハート。昨年に続いての連覇となり、また重賞７勝目をマークしました。昨年末辺りから、ストロングゲイルに主役の座を譲ったかに見えたラブリーハート、しかしそう思うのは早計だったようです。ちなみにストロングゲイルとは半馬身差でした。・ 福山競馬場は明日に「金杯」を控えていますが、それを前にＡ１Ａ２クラスの「夏祭り特別」が行なわれました。結果は牝馬が１、２着。５日に行なわれた牝馬限定戦「ビーナス賞」３着のグリンティアラが勝ち、同レース４着のムサシボウナナが半馬身差で２着に入りました。「夏は牝馬」なんて言葉がありましたが、それを象徴するような結果となりましたね。 ８月１５日・ 園田競馬場では、真夏の名物ハンデ重賞「摂津盃」が行なわれました。重賞８勝、兵庫現役最強馬ワシュウジョージが６２キロ、９９年ＮＡＲグランプリ・アラブ３歳最優秀馬のハッコーディオスが５９キロで出走、一方、最軽量ハンデはノースガバナーの５２キロと、トップとの差が実に１０キロ、軽量馬の激走も怖い一戦となりました。しかし、結局は重い斤量の馬達での決着。逃げたハッコーディオスを番手から捕えた昨年の二冠馬・タカライデン（５６キロ）の、さらに外から６２キロのワシュウジョージがこれを交わし、クビ差で優勝、タカライデンは２着、ハッコーディオスは３着で、タカライデンは初めてハッコーディオスに先着する結果となりました。なお、見てきましたので、詳しくは後日「レースレポート」でお伝えします。・ 福山競馬場でもお盆の名物レース、ファン投票で出走馬が決定される重賞「金杯」が行なわれました。人気は、３月のローゼンホーマ記念の覇者・ホマレスターライツ、長期休養後、Ａ２戦を快勝してここに望んだモナクマリンと続きましたが、優勝はメンバー中唯一の牝馬・ドリーミングでした。ホマレスターライツに３馬身差をつけての快勝、３着はＡ１戦３連対中のヨシユキトップ、４着に逃げたモナクマリン、今回は捕まってしまったようです。ドリーミングは上山から転入後、これで３連勝。あっという間に重賞制覇までしてしまいました。この勢い、どこまで続くのでしょうか。 ・ 旭川競馬場で行われた「えぞ松特別」(オープン）は、イケノエメラルドが５８キロを背負い、２着に４馬身差をつけてここも楽勝。連勝を４に伸ばしました。このところのレースを見ている限り、今シーズンは無敗で終わるんじゃないかと言う気すらしてきます。２着は接戦で、先に抜け出した（と言っても、前にイケノエメラルドがいたのですが）ヤタノテスコが内から猛追したサンワテイオー（！）をクビ差しのぎました。惜しかったのはサンワテイオー、今日も５８キロを背負ってのレースでしたが、道営転入後初めて掲示板にのってきました。もっとも、サンワテイオーは道営でアラブ戦を戦うのはこれが初めてで（転入後２戦はサラブレド戦）、今までがキツすぎたと言うことかもしれませんが。 ・ 益田競馬場で行われた「葉月特別」(Ａ級）に、日本海特別を回避したサチエノグロリー（中津・ガーネット特別優勝）が出走。エースホウザンに２馬身半差をつけ、快勝しました。ここは二線級ばかりのメンバーでしたので、順当と言える結果でしょう。 ・ 上山競馬場で行われた２歳Ａ１戦は、７月の「若草賞」出走組の再戦的なレースとなりました。で、若草賞優勝馬のレビンマサがここも快勝、デビューからの連勝を５に伸ばしました。今までの着差だけを見ると、そう派手な勝ち方ではないようなのですが、５連勝ともなるとやはり現状では一歩抜けているのではないでしょうか。 ８月１６日・ 上山競馬場では重賞「日本海記念」が行われました。５月の福山で全国の強豪を打ち破ったペルターブレーブが、４月以来久々に地元のレースに登場しました。５８キロのトップハンデを背負っての出走でしたが、あっさりとエルソパレード（仙台七夕まつり賞２着）に１馬身差をつけて優勝しました。ペルターブレーブがいない間、上山のＡ１戦線で幅を利かせていたマルハチフレンドは３着、唯一の３歳馬、楠賞にも出走したホマレエリートが４着、仙台七夕まつり賞を優勝したムーンライトブルーが５着、実績馬が上位を占める結果となりました。・ 益田競馬場では、年二回行われる当地最大のレース「日本海特別」が行なわれました。福山から帰ってきて以来３連勝、昨年夏の覇者でもあるノアが人気となりましたが、まさかの４着。優勝は、今年正月の覇者であるニホンカイマリノ、２着に９馬身をつける圧勝でした。日本海特別を２勝以上した馬はこれまで５頭いますが、同じ年に冬夏を連覇した馬は１９８８年のミスターハゼオーだけでした。なお、２着はグリーンマスク、３着はイッテンヨカイチでした。 ・ 益田競馬場からもう一つ。２歳の特別戦「若駒特別」は、３連勝中のユタカユーチャンが初めて敗れ、セキトがユタカユーチャンに６馬身差をつけて圧勝しました。セキトは３戦１勝２着２回、この２着はすべてユタカユーチャンに敗れてのものでしたが、ここで見事逆転しました。なおセキトの鞍上は中津の名手・有馬澄男騎手でした。「有馬効果」もあったのでしょうか。 ・ 福山競馬場では２歳の特別戦「日向杯ひまわり賞」が行なわれました。結果は人気馬総崩れ、勝ったのは９頭中８番人気のサンコーアイボ、２着は７番人気のヒットランナーが入り、枠単は64380円と大荒れになりました。３着は３戦無敗のピアドティジェイ、逃げて捕まったようです。 ・ 園田競馬場でも２歳のオープン特別が行われました。４戦無敗のサンキュウホマレが初の１４００ｍ戦に挑みましたが、ゴール直前シリウスウィンドに差し切られ初めて土が付きました。シリウスウィンド１着、サンキュウホマレは１馬身差で２着という結果でした。シリウスウィンドはこれで５戦３勝２着２回、連対率パーフェクトをキープしています。 ８月１７日・ 笠松競馬場ではサラブレッドとの混合重賞「笠松オールカマー」が行なわれました。かつては強豪の草刈場だったこの重賞も、９７年のアサヒノルーチェを最後にアラブの優勝はなく、今年も、ひまわり賞２着のショウリイットーがクビ差２着と健闘したものの、勝ったのはサラのオグリパピーでした。３着に４連勝中の昇り馬コウエイエンジェル、４着にサラのマユネキングが入りました。ショウリイットーの善戦を見る限り、もしクラボクモンが出てたら楽勝だったかも、と思えてなりません。・ もう一つ笠松から。東海の生んだ偉大な女傑・スズノキャスターの仔が、今日は２頭出走しました。昨年デビューのトライバルリーダー（父：トライバルセンプー）は、第２レースの３歳４組の競走で念願の初勝利を成し遂げました。デビューから１３戦目でした。（デビュー戦については、レースレポートの２０００年笠松・アラブスプリンターＣレポート内でふれています）また、２歳のスズノマツシマ（父：ミスタージョージ）は今日の第１レース新馬戦でデビュー、スタートから中団のまま７着に終わりました。トライバルリーダーは初勝利まで1年近くかかりましたが、この仔は果たしてどうなる事でしょうか。 ８月１９日・ 金沢競馬場で行われた「エメラルド特別」(Ａ級）に、笠松から移籍したホーエチャンピオンが登場。前走はこの金沢で行なわれたセイユウ記念でしたので、「行ったきり」になってしまった、という所でしょうか。さて、ホーエチャンピオン、いきなり６０キロでの出走となりましたが斤量をものともせず、５３キロのグリンエイシをクビ差退けて勝ちました。この後、秋の古馬重賞戦線が始まりますが、どんな活躍をしてくれるのか、楽しみですね。・ 荒尾競馬場では２歳補助馬の特別戦「小岱山賞」が行なわれました。当地今年初めての２歳特別「ほうせんか賞」を圧勝したイマリオーエンスが人気に応えて１着、２連勝としています。２着は２戦２勝のハイセイアポロ、ここで初黒星です。 ８月２２日・ 園田競馬場で行われたＡ１特別戦に、福山の瀬戸内賞を制したエルパシオンと、現在特別３連勝中のタカヤマナイスが登場。３歳新勢力のお手並み拝見といったところでしたが、この２頭を抑えて、春の重賞戦線でそこそこ止まりだったジョージサンキュウが勝ちました。タカヤマナイスは惜しくもハナ差で２着、エルパシオンも僅差で３着でした。なお、このレースは上位５着まで全て３歳馬が占めています。それにしてもエルパシオン、今回で３戦連続乗り代わり。腰を落ち着けてくれる方は現れるのでしょうか。・ 旭川競馬場で行われた「ふらのニンジン特別」(２歳オープン)は、メンバー中最多の３勝を挙げているナニワレディーが圧倒的人気となりましたが、好発から逃げたノーザンリスキーがまんまと逃げ切ってしまいました。ナニワレディーは好位からノーザンリスキーを追いかけましたが捕えられず、逆に最低人気のナヴィーズワールドに差されて３着でした。道営２歳戦線はミールテイオーが抜け出して、その後ろは一団混戦状態と見受けられます。 ８月２４日・ 名古屋競馬場で行われた「葉月オープン」は、近走今ひとつの成績が続いていたブラウンダンディ（名古屋杯３連覇など、重賞５勝）が復活Ｖ。道中２番手から３〜４コーナーで先頭に立つと、後は余裕の手応えで後続を抑えこみ１着、２着は１馬身差でクールショーが入線。しかし１馬身差とは言え、ブラウンダンディの完勝と言える内容でした。また、このレースには兵庫から移籍した３歳のボールドヒリュウ（指定・福姫交流優勝）が出走しましたが、終始後方のままに終わっています。なお、このレースは見てきましたので、後日「レースレポート」でお伝えします。８月２６日・ 高知競馬場では牝馬限定の準重賞「南国乙女賞」(オープン)が行なわれました。メンバー中Ａ級格付けのオンリーカードとベアーズキャロル（こちらは２走前に福山Ｂ１から移籍）が人気となりましたが、どちらも敗退。Ｂ級戦で戦っているミエドルマンが勝ち、２着もＢ級のキノパートナーが１馬身差で入り、枠単は万馬券となりました。ベアーズキャロルはＡ級格付けと言っても高知移籍後は着外続き、オンリーカードは前走こそ１組３着ですが、よく見ると成績にバラつきがありますが、それにしても･･･わかりません(^^；・ 佐賀競馬場で行われた「筑後川特別」(Ａ１〜３）は、荒尾のアラブ大賞典４着だったワンダーリンボーが５馬身差で圧勝しました。２着にＡ３級のセフリテンリュウ、３着に前走のＡ１特別を勝ったナイススターローンが入線。メンバー的にＡ３クラスの馬が多く、ワンダーリンボーの力を考えれば圧勝もうなずけます。 ・ 荒尾競馬場では九州交流３歳重賞・荒尾記念のステップレース「ひまわり賞」が行なわれました。福山の瀬戸内賞４着だったシビノマルスと、９戦７勝２着２回のコウザンシンオーの一騎打ちとなりましたが、逃げたコウザンシンオーの番手を進んだシビノマルスが、最後コウザンシンオーはクビ差捕えて１着、コウザンシンオーは生涯３度目の２着となりました。なお、コウザンシンオーの後ろは９馬身の差がつき、やはりこの２頭が抜けている事がはっきりしました。 ８月２７日・ 高知競馬場では「桔梗特別」(Ａ級１組)が行なわれました。今、高知の古馬トップに君臨するスマノガッサンが５連勝目を目指してここに登場。しかし５連勝はならず、２着と敗れました。勝ったのは昨年のマンペイ記念馬・アポロスイセイ。今年の２月４日以来の勝利で、再びスマノガッサンを下してのものになりました。２着とは１馬身半差でした。・ 荒尾競馬場では「球磨川カップ」(Ａ１Ａ２)が行なわれました。ここに１１日のアラブ大賞典をスキップしたシルバーハヤカゼが登場。スピード身上のこの馬にとって、１５００ｍ戦であるこの競走は格好の舞台。サンオーエルシドに１馬身差をつけて逃げ切りました。ちなみにシルバーハヤカゼは前走、７月２２日の球磨川カップも勝っており、これで球磨川カップ２連勝ということになります。 ８月２８日・ 上山競馬場で行われたＡ級優勝は、日本海記念の２着馬・エルソパレード、３着馬マルハチフレンド、５着馬・ムーンライトブルーと、トップクラスの馬が登場。しかし、結果は大波乱、前走Ａ２戦２着だった９番人気ラピッドベアーズが勝ち、４馬身遅れてムーンライトブルーが入線。連複は枠馬共に万馬券となりました。なお、マルハチフレンドが３着、エルソパレードが４着に入線しています。ラピッドベアーズはＡ２級ではそこそこクラスの馬で、ここではメンバーがキツそうだったにも関わらず激走、驚きました。・ 上山からもう一つ。２歳Ａ１戦ではレビンマサがデビューからの連勝を６に伸ばしています。着差は相変わらず開かないのですが、レースぶりはどうなんでしょう？なんにせよ、今のところ全国の２歳馬の中ではもっとも連勝している馬には違いないでしょう。２着は前走と前々走の「若草賞」共にレビンマサの３着だったアズマエリートが３／４馬身差で入線しています。 ・ 旭川競馬場で行なわれたサラＣ２級の特別「士別九十九特別」を、３歳トップクラスであるフェータルホースが制しました。古馬オープン戦でも上位に食い込み健闘している同馬ですが、ここは１番人気に応えての勝利でした。余談ですが、２着馬のサラブレッドには益田の御神本騎手が騎乗していました。 ８月２９日・ 園田競馬場では牝馬限定の指定特別「サマークイーン賞」が行われました。福山から転入後、１着、２着、しかも２着の前走はＳ１で勝ち馬がタッカースカレーだったレースと、好走を続けているジョージレディーが５８キロを背負いながらも見事勝ちました。２着にはＡ１（何度も書きますが、兵庫のＡ１は条件クラスであってオープンではありません）で着外が続いていたランダムエースが１馬身半差で入線しています。ジョージレディーは馬体重４００キロと、とても小柄な馬で、５８キロは並みの馬よりもキツかったと思うのですが、よくがんばりました。１０月の兵庫クイーンカップはサラ混合ですが、ここでの活躍も期待したいですね。・ もう一つ園田から。「アサヒスーパードライカップ」(Ｓ１）に、休養後３連勝と絶好調の９８年兵庫二冠馬・タッカースカレーが登場。主だった馬が皆、１５日の摂津盃に出てしまい、ここは二線級ばかりでしたので、ここもすんなりと勝ってしまうのかと思いきや、ここで連勝がストップ。２着と敗れました。勝ったのは、条件戦を３連勝中だった３歳馬・ノースパークでした。前走は３歳牝馬チャンピオンのカチカチヤマを破っていますが、今回のタッカースカレーは古馬一線級の一頭。秋の姫山菊花賞に向けて、ようやく心強い新興勢力の出現と言って良いのではないでしょうか。 ８月３０日・ 旭川競馬場で行われたサラＢ２級の特別戦「ソメスサドル特別」に、ミチノクセンプー、サンワテイオー、マサルテンボシ、タイトオオギ、以上４頭のアラブが参戦。直線内からスルスルと抜け出してきたミチノクセンプーが、サラのワンダーゼウスに１馬身差をつけて快勝しました。以下、マサルテンボシはやや伸びて４着、サンワテイオーは番手を進んだもののバテて後退６着、タイトオオギは終始後方のまま７着という結果になりました。ミチノクセンプーというと、今までは先行型というイメージがあったのですが、今日のレースは見事な差しっぷり、脚質に幅が出て良い感じです。関係ないですが、サンワテイオーは今日は素顔での出走でした。ちっちゃくしか見えないのですが、結構男前でした（笑）。・ 園田競馬場で行われた２歳Ｔ１（オープン）特別は、人気のミスターサックスが５馬身差で快勝。２着には２戦１勝のグリーンジャンボが入線しました。ミスターサックスは４戦して１着１回、２着２回、３着１回で、負けた馬はサンキュウホマレ（デビューから４連勝、５走目に２着に敗れて連勝ストップ）とシリウスウィンド（サンキュウホマレの連勝を止めた馬）と、現在兵庫２歳のナンバー３と言って良い存在でしょう。１度シリウスウィンドに勝っていたりします。今後、先を行く２頭に並び追い越すことができるか、注目です。 ８月３１日・ 笠松競馬場では古馬の重賞「アラブスプリンターカップ」が行なわれました。その名の通り、１４００ｍと全国のアラブ古馬重賞の中で最も短い距離を争うこの競走。人気はオールカマーでも３着と健闘した昇り馬・コウエイエンジェルと、昨年の覇者である愛知のブレーンワークが分け合いましたが、結果は直線でブレーンワークが抜け出し、コウエイエンジェルを従えてのゴールインとなりました。コウエイエンジェルもよく伸びていたようですが、３／４馬身及ばず２着。ブレーンワークは見事連覇達成です。なお、佐賀から移籍２走目のスターディジューキ（九州産馬限定重賞を３勝）が４着に入線、今年３月の佐賀Ａ２Ａ３戦以来の掲示板入りとなりました。一方で、元新潟のファルコンボーイは笠松２走目の今回、４キロ増とやや体を戻してきましたが、全く奮わず中団から後方へ下がり６着と惨敗しています。先月分の記事を見るホームへ戻る |