７月１日・ 高知競馬場では３歳の重賞「南国優駿」が行なわれました。高知三冠の２つめであるこのレース、一冠目「マンペイ記念」２着、福山での交流戦「瀬戸内賞」が３着と、惜しい競馬が続いていた昨年の２歳チャンピオン・プレシャスボーイが久々に強い競馬を見せました。マンペイ記念を制し、現在３連勝中のチュウオーブラックを５馬身ちぎり、プレシャスボーイが圧勝。３着にはデンセツノオトコが入りました。やはり一番強いのはプレシャスボーイでしたか。私としてはうれしい結末ですね。なお、銀の鞍賞で激しい競り合いを演じたトサノキュータもここに登場、トライアルが５着だった同馬、今回も善戦はしましたが４着に終わりました。高知３歳戦線、最後の１冠である秋の「荒鷲賞」もどんな戦いが繰り広げられるか、楽しみですね。・ 福山競馬場では３歳の重賞「銀杯」が行なわれ、福山ダービー３着のフジナミスペシャルが人気に応え快勝。２着にはダービー４着後、Ｃ２戦２連勝でここに望んだシュウホウウイークが入線しました。初の３歳一線級との対決となった、元上山のゴージャパンは奮わず８着、ダービーと瀬戸内賞が２着だったサンアイスペシャルは逃げたものの粘りきれず３着でした。フジナミスペシャルはこれで重賞３勝目、秋に向かって心強い１勝です。 ・ 福山からもう一つ。最終レースの「サルビア特別」(Ａ３)に、昨年１２月の「アラブ王冠」以来久々にモナクマリンが登場。久々とは言え、３歳時には「１８００ｍ以下なら日本一かも」と言われていたほどの快速馬。Ａ３クラスならいきなりでも好勝負と思われたのですが、ピアドオスカーに捕まり１馬身半差の２着に終わりました。久々だから、と言ってしまえばそれまでなのですが、５８キロのトップハンデも響いたのかもしれません。何にせよ、叩いての２戦目に期待しましょう。 ・ 益田競馬場では、今年初の２歳特別戦「若駒特別」が行なわれました。ただ、出走馬は全馬未勝利ではありましたが。勝ったのはデビュー戦２着だったイッテンヨカイチ(益田・重賞２勝した、昨年の３歳ナンバーツーの存在)の妹、ウインアウトで、２着に７馬身差をつける圧勝でした。今後の活躍に期待です。 ・ 荒尾競馬場で行われた２歳戦は、今日がデビュー戦のチョーイイカンジが勝ちました。この馬、名前もさることながら、父がハクコウハヤト、母の父ニコーパークー。全然聞いたこと無いんですが･･････。周囲のメジャー種牡馬の産駒(実際、ホーエイヒロボーイ、スマノヒット、ビソウエルシドなどの産駒が出走していました）を押しのけて、こういう血統の馬が勝つというのは、なんだか痛快ですね。 ７月２日・ 福山競馬場で行われた第１レースの２歳新馬戦は、ダイホーマ(昨年の「園田益田福山交流特別」優勝)の弟・リバティゴッドが９馬身の圧勝。タイムも５０秒４とそこそこ好タイムのようです。２着はセントデューク、兄弟には９９年の銀杯を制したコピエや、９６年兵庫で２歳重賞を２勝したマルゼントライ、９５年の東北アラブ３歳チャンピオンを勝ったビジネスセンプウと、重賞ウイナー３頭がいる良血馬です。さらに３着のゴウドウハヤテは昨日高知の「南国優駿」を圧勝したプレシャスボーイの弟と、福山は本当に層が厚いです。７月３日・ 姫路競馬場で行われた「太子ひまわり特別」(Ｓ１)に、９８年の兵庫二冠馬・タッカースカレーが約９ヶ月ぶりに登場。相手が二戦級ばかりとあって、いきなりから圧倒的な１番人気となりましたが、見事人気に応えてランダムオークに３馬身差をつけて快勝しました。休養前は二戦級相手でも煮え切らないレースが続いていたのですが、この長期休養で一変してくれることを祈りたいです。また、このレースには楠賞４着のボールドヒリュウも登場しましたが、こちらは奮わず７着と敗れています。・ 旭川競馬場では本日２つの２歳未勝利戦が行なわれましたが、第２レースの未勝利戦は今年初めての新馬戦２着だったヤタノルーキーが制しました。このヤタノルーキー、首筋の筋肉がかなり逞しく、マリンレオを彷彿とさせます。また馬体重４１２キロと軽いにもかかわらず、見た目は４４０〜４５０ぐらいありそうな馬格の良さ。しかもレースは、１０００ｍを終始追っ付け通し、さらにゴール直前でバランスを崩し、騎手のアブミが外れるというアクシデントがありながらも初勝利をあげています。これから距離が伸びてもっと強さを発揮してくれるのでは、と個人的に期待したい１頭です。 ７月４日・ 姫路競馬場では、３歳牝馬チャンピオンを決定する指定特別「香蘭賞」が行なわれました。Ｔ１（３歳オープン）出走経験があるのはシゲルマーキュリー１頭だけで、後は全て条件級の馬でしたが、現在３連勝中のカチカチヤマが人気を集めました。レースはカチカチヤマが人気に応え、２着のリーダーエースに３馬身差をつけて勝っています。カチカチヤマはこれで４連勝、さすがに牡馬勢と比べるのは酷というものですが、勢いにのってこの後も好走を続けてくれればと思います。なお、カチカチヤマはオカノヒリュウ(名馬の館参照)産駒で、ボールドヒリュウに続いて今年２頭目の指定特別勝ちとなります。現役時代のライバル・マルセンガバナーに産駒の重賞勝ちで先を越されただけに、こちらも重賞を勝つような産駒がでてほしいものです。・ 旭川競馬場で行われたＣ１−１組のレースに、昨年の道営２歳の有力馬の１頭であるコバツーウイングが登場。スタートで押して先頭に立つと、そのまま押し切りました。２着には同じく３歳のホーマルタワトが入線。道中はいい感じで逃げていたコバツーウイングでしたが、最後はさすがにホーマルタワトに差を詰められてしまいました。関係のない話ですが、カムロギシンワ、いつになったら出てきてくれるのでしょうか。 ７月５日・ 旭川競馬場で行われた「スターライト特別」(Ｂ１−１組)は、３歳のフェータルホースがスタート後すんなりハナを奪うと、そのまま後続を寄せ付けず逃げ切りました。２着はすんなり好位につけたミチノクセンプー、最後はフェータルホースとの差を少し縮めましたが交わすには至らず。３着は古豪コバツーペガサス、こちらはスタートから出鞭が入るものの、反応が今ひとつ。バテもしない代わりに伸びもしない、という競馬でした。結果的に行った行ったのレースでありました。７月６日・ 名古屋競馬場で行われた「小暑特別」(Ａ級２組)は、下級条件の昇り馬２頭、前走惜しくも連勝がストップしたセトノランボーと、堅実に連絡みを続けているザアバンギャルド、それにオープンでそこそこの好走を続けているオダジマエースあたりが人気となりましたが、なんと人気馬は総崩れ。上位を占めたのは共に減量騎手騎乗の２頭、さほど目立つ戦績は挙げていなかった６番人気のクールショーが勝ち、前走３着と好走したものの、それまではイマイチの成績が続いていた５番人気のヘイセイエクセルが半馬身差の２着、その後にオダジマエースが半馬身差で３着入線しています。セトノランボーは６着、ザアバンギャルドは１０着に終わっています。また、このレースには昨年１２月のキャンドルライト賞以来の出走となるメダリストヒザワ(昨年のアラブ王冠優勝)が登場。やはり久々からか１４キロ増で望んだ今回は、全く奮わずしんがり負けとなっています。７月７日・ 三条競馬場で行われた第１０競走のサラＢ１戦にアラブ２騎が出走。６月３日の銀蹄賞を制したストロングゲイルと、重賞６勝を挙げている女傑・ラブリーハートです。共に新潟トップクラスの馬だけに、サラとは言えＢ１クラス相手ならば善戦してくれるのではと思ったのですが、惜しくもストロングゲイルがクビ差でサラのレッドスプリガンに敗れて２着、４馬身離れてラブリーハートが３着でした。僅差での敗戦だけに、悔しいですね。・ 金沢競馬場で行われた「サファイア特別」(Ａ級２組)は、昨年の３歳有力馬の１頭にして、マーキュリサンダー(兵庫〜岩手で重賞３勝)の弟ハヤテサンダーを６馬身ぶっ千切り、現３歳のトップに君臨するダイリンフラワが圧勝しました。２組戦をあっさり勝ったダイリンフラワ、いよいよ１組、古馬重賞は目前です。 ７月８日・ 上山競馬場では３歳の重賞「スズラン賞」が行なわれました。人気は園田・楠賞全日本アラブ優駿へ遠征し、メンバー中最多の９勝を挙げ、古馬Ａ２で互角の戦いをしているホマレエリートに集中。ホマレエリートはスタートから終始先頭のまま、２馬身後方にモリノシルキーを従えてのゴールイン。人気に応えての完勝でした。ホマレエリート、楠賞では結果を出せませんでしたが、昨年のアオイリュウセイ同様に今後の古馬戦線での活躍が楽しみですね。・ 宇都宮競馬場で行われたサラＡ２級の特別「カンナ特別」にサラに混じって健闘を続けているサカノブルショワが登場。サラを抑えて１番人気に支持されましたが、惜しくもヤマノワンダーの２着と敗れてしまいました。しかし、それにしても近走全て３着以内という堅実な成績、大したものです。 ・ 金沢競馬場では「エメラルド特別」(Ａ級１組)が行なわれました。兵庫から転入後４戦連続連対、前走の全国交流・セイユウ記念では６着と敗れたものの地元勢の中では最先着を果たしたベストイチと、昨年の３歳チャンピオン・トライバルリーフが人気を集めましたが、それぞれ５着、４着と敗退。勝ったのは、愛知からの転入３戦目だったキミノミネフジでした。２着のダブルシックスに３馬身差をつける快勝。キミノミネフジは愛知時代Ａ級１組〜２組辺りで走っていたオープンの中堅クラスといった感じの馬で、転入後もＡ級２組戦で２戦して１勝していました。 ・ 益田競馬場で行われた「黒松特別」(Ａ級)に、Ａ級トップクラスのイッテンヨカイチ、グリーンマスク、ニホンカイマリノが登場。しかし、こちらもそろって敗退。勝ったのは２走前にもイッテンヨカイチを破っているヘイセイダンデーでした。ヘイセイダンデーはこれで３連勝、イッテンヨカイチはわずかに及ばず２着、ニホンカイマリノは５着、グリーンマスクは６着でした。 ・ 荒尾競馬場では「ジュライカップ」(Ａ１〜２)が行なわれました。このレースは８月１１日に行なわれるアラブ大賞典のステップレースです。ここに春の全国交流は不振だったメグミダイオーが登場。地元に帰ってのここは力の違いを見せ付けてほしいところですが、とりあえず人気に応えて勝っています。ただ、逃げたシルバーハヤカゼがしぶとく、半馬身差で２着入線。その後ろは９馬身離れました。ここはメグミダイオーよりも、むしろシルバーハヤカゼの粘りの方が目に付きますが、実際にレースを見ているわけではないので、もしかすると着差以上にメグミダイオーの楽勝だったのかもしれません。なんにせよ、荒尾での重賞２勝目を目指して、メグミダイオーがんばってほしいものです。 ・ 佐賀競馬場で行われた「錦江湾特設」(Ａ１〜２)は、Ａ３から４連勝中のアロマが今回５連勝、前走に続いてＡ１戦連勝を飾るかが注目でしたが、残念ながら記録はストップ。２着に敗れました。勝ったのはＡ１〜２戦でパッとしたに成績が続いていたスターオブワールドでした。同様に最近全く奮わないでいた、オープンの常連・スマノハピネスも今回は健闘し３着入線。佐賀のＡ１戦線は今だ混戦模様のようです。 ７月９日・ 金沢競馬場では今年最初の２歳新馬戦が行なわれました。勝ったのは５番人気のミラクルセンプーで、逃げたエサカリンボの番手につけて３／４差前を差しての勝利でした。ミラクルセンプーは父・トライバルセンプー、兄に９４年の福山菊花賞を優勝したイエローホーマーがいます。また、このレースには九州〜福山で重賞５勝を挙げたグレートマルゼン（現・種牡馬）の弟、エムテイラインも出走。こちらは４着でした。７月１０日・ 上山競馬場では古馬の重賞「仙台七夕まつり賞」が行なわれました。今期４戦無敗、絶好調のマルハチフレンドが単勝元返しの圧倒的人気となりました。メンツもほとんど格付けが済んだと思われる相手。ペルターブレーブが出ていない以上、マルハチフレンドの勝利は確実と思われたのですが･･････優勝はなんと離れた３番人気のムーンライトブルー、２着は１馬身半差でエルソパレード、マルハチフレンドはなんと３着に敗れ、大波乱となりました。ムーンライトブルーは２走前こそＡ１特別で勝ち鞍を挙げていますが、マルハチフレンドやペルターブレーブの出ているレースではことごとく完敗しているだけに、驚くべき結果といって差し支えないでしょう。さらに２着のエルソパレードに至っては、前走はＡ２戦２着。しかも負けた相手がホマレエリート(３歳牝馬。スズラン賞優勝は記憶に新しいところ）。マルハチフレンド、一体何があったのでしょうか。７月１１日・ 旭川競馬場では２歳オープン戦が行われました。２戦２勝のエフラレスが人気を集めましたが、スタート良く先頭に立ったまでは良かったのですが、４角で２番人気のミールテイオーに捕まり後退。ミールテイオーがそのまま後続をあっという間に突き放し、最終的に７馬身差で圧勝しました。２着以下は混戦で、わずかにローレルクインが抜け出していて２着。メーリカサンデーに続いて、４着に７月３日のＡステで取り上げたヤタノルーキー（やっぱり１０００ｍは短いですよ）。エフラレスは６着に終わっています。７月１２日・ 姫路競馬場で行われた「龍野赤とんぼ特別」(Ｓ１)は、女傑・トライバルサンダーと、前走の特別で彼女を破った昇り馬・スカイハイリーが再度対決。さらに楠賞馬のガバナマイウェーが古馬初挑戦と興味深い一戦となったのですが、勝ったのは「第４の馬」(？)カズミサチフジでした。カズミサチフジ、最近は今ひとつ冴えない成績が続いていたのですが、前走Ｓ１特別では僅差の４着と上昇気配は見せていました。トライバルサンダーが半馬身差で２着、大きく離れてスカイハイリーが４着、ガバナマイウェーは５着という結果でした。ガバナマイウェーの成績は、斤量が他の馬と大差なかった事とＳ１初挑戦という事を考えると、むしろ走った方なのかもしれません。７月１３日・ 笠松競馬場では「東海グローリ」(Ａ１下)が行なわれました。レースはゴール前、４頭横一線の混戦となりましたが、下級条件から３連勝で今回オープン初挑戦、４走前以前も好走を続けていた昇り馬、コウエイエンジェルが初騎乗だった安藤勝己騎手に導かれ、混戦を制しています。２着はこのところグローリ２勝と力をつけたシャロンビクター（４走前にコウエイエンジェルと破ったのもこの馬）、混戦とは言いながらも結局人気２頭で決まった形となりました。７月１４日・ 益田競馬場で行われたＡ級戦は、現在３連勝中と波に乗るヘイセイダンデーが人気に応え、連勝を４に伸ばしました。道中後方待機で前を飲み込み、最後はシリウスサクラに２馬身半差をつけての快勝。今日のメンバーは二線級ばかりで順当な勝利でしょう。ヘイセイダンデーは、益田トップクラス５番目の勢力として無視できない存在になりつつあるようです。・ 益田競馬第３競走の２歳戦は５頭立ての所、１頭取り消して４頭立てという「よく競走取りやめにならなかったものだ」という競走となりました。２歳の中でも成績のいい馬が登場したこの競走、取り消したのが最有力の２勝馬・ケーシーバックで、残ったのが１勝馬３頭と２着と３着が１度ずつの未勝利馬１頭。勝ったのは、その未勝利馬リュミエールスカイでした。着差を見る限り、各馬接戦だったようです。 ・ 今日から「薄暮レース」として、レースの施行時間を全体に２時間ほどズラして開催が行なわれる福山競馬。メインレースの発走時間は１７時５５分となっています。さて、１７時２０分発走の準メイン「クレマチス特別」(Ｃ１)に、昨年の名古屋・アラブカップを制したアーサーモバイルが福山初出走。前走まで愛知Ａ級１〜２組で走っていただけに、Ｃ１ならば格好をつけるのではないかと思われたのですが、地元Ｂ３下がりの１番人気メガビソウがアーサーモバイルを３馬身差で下しました。ま、福山は甘くないといったところでしょうか。 ・ 高知競馬場で行われた「盛夏特別」(Ｂ級)は、しばらくＡ級での勝ちから遠ざかっていた昨年の二冠馬・チーチーキングがカズタカヒカルに４馬身差をつけて快勝、Ｂ級とは言え久々の白星を挙げました。これが復活ののろしとなればよいのですが。 ７月１５日・ 上山競馬場では２歳Ａ１戦が行なわれ、デビューから２戦２勝のレビンマサが、後続に１馬身半差をつけてここも快勝、３戦３勝としました。上山では今年初めての２歳重賞「若草賞」が来週行なわれますが、ここでも有力でしょうね。ただ、今日のＡ１戦は出走馬わずかに５頭、「若草賞」も一体何頭エントリーしてくるやら･･････。・ 益田競馬場で行われたＡ級戦は、福山帰りのノア（昨年夏の日本海特別覇者）が、ニホンカイマリノ（今年正月の日本海特別覇者）を６馬身ちぎって完勝、２連勝としました。福山では不本意な成績が続いていたノア、昨年の今頃同様、それ以上の強さを見せ付けています。 ・ 高知競馬場で行われた「西土佐村川の駅カヌー館特別」(Ａ級１組)は、連対続きのスマノガッサンがここも快勝。一方、復調気味と思っていたパワーレイクは４着と、今ひとつ突き抜けられません。もう１頭突き抜けられないのがデルタフォース、今回は６着でした。ただ、この馬の場合、忘れた頃に一発やらかしそうで怖いのですが。ともかく、高知Ａ級はスマノガッサンの天下が続いています。 ・ 高知３歳は再び古馬混合戦が舞台に。昨日はマンペイ記念馬・チュウオーブラックが、今日は銀の鞍賞２着、南国優駿４着のトサノキュータが共にＤ級戦を１分２４秒２のタイムで勝っています。トサノキュータについては８馬身の圧勝でした。もっとも、３歳トップクラスがＤ級戦ぐらいで負けてほしくは無いのですが。 ７月１８日・ 名古屋競馬場では重賞「ケンタウロスカップ」が行われました。今年、準重賞から格上げされたこの競走、サブタイトルに「名古屋リーディングジョッキー」と付いている通り、騎手競走です。馬のメンツとしては、３，４歳の二線級以下ばかりですので、重賞としては条件級重賞に分類するのが妥当でしょう。リーディングの吉田稔騎手を筆頭に、愛知のランキング上位騎手たちが顔を揃えたこの競走、１頭を除き全て乗り代わりという事もあってか少々波乱となりました。優勝は丸野勝虎騎手騎乗のケイウントップで、これは６番人気。２着は倉知学騎手騎乗のホシノセイコーで、こちらは８番人気。結果、連勝式は全て万馬券という決着となりました。・ もう一つ万馬券にまつわる話題を。姫路競馬第２競走のアラブＣ１戦は、今日が初出走だったハッピーランランが勝ち、単勝式配当なんと２０５，７６０円と、単勝式配当の史上最高額を更新しました。ちなみに投票数は１票。単勝式の６桁配当、びっくりしました。 ７月１９日・ 旭川競馬場で行われた「銀河特別」(オープン)に、愛知から移籍後圧倒的な強さで２連勝を飾ったイケノエメラルドが登場。前走の「事故」による除外の影響が心配でしたが、それは全くの杞憂に終わりました。ハナに立ったフェータルホース、２番手につけたミチノクセンプーに続いての３番手外目、絶好位につけたイケノエメラルドは、３角でスルスルと前に取り付き、４角持ったままでフェータルホースを捕えると、２馬身の差をつけて完勝。最後まで鞭は入らず、「馬場を１周してきただけ」という表現がぴったりなほどの圧勝でした。・ 名古屋競馬場で行われた「ジュライオープン」(Ａ級１組)は、クールショーが前走に続いて連勝Ｖ。休養明け叩き３戦目となるブラウンダンディは半馬身及ばずの２着。叩き２戦目のメダリストヒザワは４着と成績を伸ばしました。ブラウンダンディの力なら、すんなり勝って当たり前、というメンバーだと思ったのですが、意外と立て直しに苦労しているようです。一方でメダリストヒザワは、さすが昨年の３歳トップというか、結果を出してきました。ライバル・クラボクモンとはかなり差を付けられた感じですが、これからの反撃に期待です。 ７月２０日・ 福山競馬場で行なわれた「門別町農業協同組合長賞」(Ａ３)に、６月の園田・楠賞で２着健闘した福山ダービー馬、ユノワンサイドが登場。１番人気に支持されましたが、残念ながら６歳馬フジキタイトルのクビ差２着と敗れました。敗れたとは言え僅差、次回も期待できそうです。７月２１日・ 福山競馬場で行われた「夕凪特別」(Ａ１)は、６月３０日の虹空特別に続いてヨシユキトップがホマレスターライツを下しました。その差１馬身。ただ、斤量も前と同じく５キロ恵まれてのものだけに、斤量が上がってくるとどうなるかわからないような気もします。それから、２連勝でＡ１に乗り込んできた９９年の銀杯優勝馬・コピエが４着に入線、この後の牝馬限定戦「ビーナス賞」に向かって、心強い結果をとなりました。(でも、出るのかな？)７月２２日・ 上山競馬場では、今年最初の２歳重賞「若草賞」が行なわれました。人気の中心は３戦無敗のレビンマサ。結果、レビンマサが人気に応え、デビューから４連勝で重賞を制覇しました。２着には、７月１５日の２歳戦でレビンマサの２着だったマルハチジョージが入線しました。レビンマサとの差は半馬身とわずかでしたが逃げて捕まっての半馬身だけに、もしかするとレビンマサは着差以上に余裕があったのかもしれませんね。・ 金沢競馬場では古馬の重賞「農協牛乳杯」が行なわれました。金沢の古馬重賞で最も短い１５００ｍで行なわれる、いわばスプリント決戦です。さて、ここに３歳最強のダイリンフラワが登場。いよいよ古馬のトップクラスと対戦する事になりました。メンバーの中にはダイリンフラワに初めて土をつけたベストイチの姿も。さすがのダイリンフラワも今回は厳しいか･･･と思いきや、結果はダイリンフラワの快勝でした。３〜４コーナーで一捲り、トライバルリーフに２馬身半差をつけて、重賞２勝目を飾りました。３着には昨年重賞２勝を挙げるも近走は不振だったマルイシヒーローが激走。なお、ベストイチは６着、昨年の金沢年度代表馬・イセイチフブキは１０着と不振が続いています。 ・ 益田競馬場では２歳オープン戦「若駒特別」が行なわれました。当地で大物と噂されるノアリュウオウが人気を集めましたが、バックでユタカユーチャンが先頭に立つと、結果そのままユタカユーチャンが押し切りました。ノアリュウオウは３馬身遅れての２着。益田２歳戦線はまだ始まったばかりです。 ・ 益田からもう一つ。条件級重賞「人麿特別」(Ｂ級)は、９９年の笠松・ジュニアグローリを制したホーエイボスが勝ち、条件重賞とは言え久々の重賞制覇を成し遂げました。また、このレースには益田優駿２着の３歳馬・デラウェアーも登場しましたが、４着と敗れています。 ・ 福山競馬場で行われた「豊島コミュニティセンター杯海水浴特別」(Ａ２)に「アラブ日本最速」の呼び声も高い、モナクマリンが登場。半年ぶりの実戦だった前走Ａ３戦では、５８キロを背負い２着と敗れてしまいましたが、今回は斤量も５５キロ、一叩き後と、かなり期待できる条件でした。レースでは、前半トモシロヒットと競り合う展開となり、残り１０００ｍ辺りで単騎先頭に立つも、最後の直線では追い込んできたムサシボウナナに差を詰められ、なんとか１馬身差抜かせず勝ちました。とりあえず格好はつけたモナクマリン、ただ良化途上なのは否めないようです。ちなみに、このレースは見てきましたので、後日「レースレポート」でもお伝えします。 ・ 佐賀競馬場で行われた「大村湾特別」(Ａ１〜３)は、九州アラブグランプリ３着のスーパージョージが、前走Ａ２戦を勝って挑んできたファストテイオーに４馬身差をつけて勝ちました。前走、兵庫から移籍してきたマノノトップガンを下したワンダーリンボーが３着、九州アラブグランプリ１番人気で２着だったミスターナタリーが４着という結果でした。 ・ 荒尾競馬場では、その九州アラブグランプリを制したシャインマンリーが「球磨川カップ」(Ａ１)に登場。ここも快勝かと思われたのですが、立ちふさがったのが当地の女傑・シルバーハヤカゼ。５月のメイカップではシャインマンリーに完敗しましたが、今回は見事逃げ切って借りを返しました。シャインマンリーは今回ハナに立てず、控える競馬となりましたが、最後頭差シルバーハヤカゼを捕らえる事ができませんでした。 ７月２３日・ 上山競馬場で行われたＡ１戦は、前走「仙台七夕まつり賞」を制したムーンライトブルーが連勝を飾りました。２着には２馬身差で、仙台七夕まつり賞は５着だったマクベスフォンテンが入線しています。タービュレンスが出ていた（６着）とは言え、実績馬がほとんど出走していない今日のレースでは、重賞ウイナーとなったムーンライトブルーとしては勝っておきたいところだったのではないでしょうか。７月２５日・ 姫路競馬場で行われた「サマーカップ」(指定特別)は、前走復帰緒戦に続いてタッカースカレーが連勝をキメました。２着のタカライデンに４馬身差をつける圧勝です。お盆の摂津盃に向けて、有力馬の１頭となるのは必定でしょう。さて、このレースは別に大きな話題があります。それは、兵庫史上２頭目の三冠馬にして、重賞１２勝を挙げた偉大なる名馬・ケイエスヨシゼンがこのレースをもって現役から退く事になりました。ラストランの結果は９着。９５年のデビューから、１度として兵庫から離れることなく(遠征はしましたが)走りつづけてきたケイエスヨシゼン。本当に今までご苦労様でした。そして、ありがとう。このレースについては、後日「レースレポート」でお伝えします。・ 旭川競馬場で行われた「月光特別」(２歳オープン)は、７月１１日のオープンを圧勝した連対率パーフェクトの２勝馬、ミールテイオーが今回も圧勝。３勝目をマークしました。レースは前１０頭が一団となる展開、４角その集団の中から楽々抜け出したミールテイオーが持ったままで後続を５馬身千切りました。強いです。 ７月２６日・ 姫路競馬場で行われたＡ１特別（他地区と異なり、兵庫のＡ１は上から３番目のクラス）は、６月に福山で行なわれた３歳補助馬の全国交流重賞「瀬戸内賞」を優勝した（その後の前走・Ａ１特別は８着）エルパシオンが勝ち、3/4馬身差の２着に、ここ５走二桁着順が続いていたファンファンが入線。結果、馬単の配当が367740円ととんでもない配当となりました。エルパシオンはともかく、ファンファンの馬柱を見て買おうとはちょっと思いませんからねぇ。それにしても、今夏の姫路開催はよく荒れます。ちなみに３着には、「香蘭賞」で４連勝を達成した３歳牝馬チャンピオン・カチカチヤマが入っています。７月２７日・ 笠松競馬場では、古馬の準重賞「ひまわり賞」が行なわれました。８月に行なわれる２つの重賞に向けてのステップとなるこのレース、中心は春に重賞３連覇を達成したクラボクモンでした。しかし、前走の東海グローリでは３着に敗退し、体調にも不安がある状態での出走。信頼できるとは言いがたかったのですが、結局３コーナー入口辺りで前を一捲り、４角回る頃には勝負がついていました。クラボクモンが圧勝のゴールイン、２着には最後内沿いを猛追してきたショウリイットーが１馬身半差で入線。なお、このレースには新潟から移籍緒戦のファルコンボーイも登場していましたが、離されてのしんがり負けに終わっています。詳しくは後日、「レースレポート」でお伝えします。７月２９日・ 益田競馬場では本日、２つのＡ級戦が行われました。第８レースのＡ級平場戦は、岩手から転入以来Ａ級で活躍を続けるグリーンマスクと、昨年の鴨島特別優勝馬のローレルヒロが登場。グリーンマスクがローレルヒロに４馬身差をつけて快勝しました。グリーンマスクはここ２走連を外していましたが、３走ぶりに勝ち星を挙げています。ローレルヒロは昨年冬以来今一歩のレースが続いていますが、久々の連対となりました。一方、第９競走の「黒松特別」は、昨年の夏の日本海特別優勝のノアが、昨年の益田優駿、１昨年の若鮎特別優勝のイッテンヨカイチに４馬身差をつけて勝利、福山から帰ってきてこれで３連勝としました。イッテンヨカイチの後ろは２秒６の大差が付き、イッテンヨカイチの実力の高さが窺い知れます。夏の日本海特別は８月１６日、いよいよ近づいて来ました。・ 高知競馬場では今年最初の２歳戦が行なわれました。兄に９７年の銀の鞍賞を制したリョージョーを持つ、マルチタイガーが１番人気となりましたが、レースを制したのは３番人気のミスターブラウンでした。２馬身差で１番人気のマルチタイガーが入線しています。ちなみにミスターブラウンは姉に９７年の姫路・広峰賞（今は無き「断念楠賞」）を優勝したエースホウザンがいます。 先月分の記事を見るホームへ戻る |