アラブステーション

６月２日

・　福山競馬場で行われた「福山市農業協同組合杯あじさい賞」(Ｃ１)に、「地元生え抜きだったら福山ダービー勝ったかも」などと私などは思ったりもする、元上山のゴージャパン(３歳)が登場。４月８日に勝って以来、約２ヶ月ぶりの出走でしたが､直線伸びず４着と敗れてしまいました。勝ったのは４番人気のクールメアリーでした。ゴージャパン、一叩きしての一変を期待したいところです。

・　高知競馬場第３競走のＤ級戦に、マンペイ記念２着に終わった昨年の２歳チャンピオン・プレシャスボーイと、道営から転入後好走を続けているハナサキボタンが登場。勝ったのはハナサキボタンの方で、プレシャスボーイが１馬身差で２着に終わりました。マンペイ記念は何かの間違いだろうと思っていたのですが、２戦続けて２着では、いよいよ３歳戦線におけるプレシャスボーイ優位が完全に崩れ去ったと見ていいでしょう。それから、プレシャスボーイは６月１０日の福山・瀬戸内賞（補助馬全国交流重賞）に登録がありますが、何とかがんばっていいところを見せてほしいものです。

・　益田競馬場で行われたＡ級戦にイッテンヨカイチが登場。ライバルたち（グリーンマスクとかニホンカイマリノとか）がいないこのレース、すんなり勝つかなと思っていたら大波乱。イッテンヨカイチは４着と敗れ、前はハナ、ハナの接戦の末エルシドウイナーが勝ち、連単は１８８６０円と大きく荒れました。コーナー通過順を見る限り、番手からじりじり後退して流れ込み、に見えますが、なぜ伸びなかったのか不可解ですね。

・　佐賀競馬場で行われたＢ２戦に、昨年デビューから３連勝して、２歳でもトップクラスの実力馬と目されたナイスキヨヒメが登場。１０月に２着に負けて以後休養し、先月１９日のレースで復帰したもののしんがり負け。ですが叩いての今回は見事に一変、２着に５馬身差をつけて逃げ切り快勝しました。再度の快進撃を期待したいところです。

・（臨時ニュース）たった今入った情報によりますと、愛知のイケノエメラルド、福山から荒尾へ行っていたサンワテイオーが共に道営へ移籍した模様です。６月７日に札幌競馬場で行われるサラ系競走に登録があるとの事ですが、出否に関しては未定だそうです。

６月３日

・　三条競馬場では、古馬の重賞「銀蹄賞」が行なわれました。なお、新潟県競馬のアラブ重賞は今年度は２競走で、共に三条での開催。銀蹄賞はその片方という事になります。今回のメンバーで一際目立った存在はストロングゲイル。昨年は惜しいところでタイトルを逃しつつ、オープンでは上位をキープし続けていた馬です。重賞ウイナーであるラブリーハート（重賞６勝を挙げている新潟の女傑）やハネダエンペラー（昨年末の銀嶺賞優勝馬）は近走の成績がパッとしない以上、ストロングゲイルにとって久々のタイトル取りチャンス。そして、ストロングゲイルは見事チャンスをモノにし、２着のローレルタイタンに３馬身差をつけて優勝。９９年の新潟アラブ優駿以来２年ぶり、２つ目の重賞制覇を成し遂げました。なおラブリーハートはローレルタイタンとはクビ差の３着、ハネダエンペラーは７着に終わりました。ストロングゲイル、次は今回姿を見せなかった昨年３歳最強馬・トゥルーマスターとの対決が楽しみです。

・　益田競馬場では今年最初の２歳戦が行なわれました。第１レース、距離８００ｍ５頭立てで行なわれた２歳戦を制したのは、ケーシーバック（父：ビソウサウス）で、タイムは５３秒７、２着のテンシノツバサとは３／４馬身差でした。

・　同じく益田競馬場で行われた第８レースのＡ級戦は、グリーンマスクがニホンカイマリノに３／４馬身差をつけて勝ち、これでＡ級戦３連勝としました。マリノも負けたとは言え僅差ですし、次回辺りは逆転もあるかもしれません。何にせよ、Ａ級上位では熾烈な争いが続いているようです。

・　高知競馬場では、３歳三冠の２つ目・南国優駿(アラブダービー)のトライアル、春のアラブ３歳特別が行なわれました。ちなみに秋は三冠目の荒鷲賞のトライアルです。さて、マンペイ記念負け組に、条件戦からの勝ち上がり組が挑む構図となったこのレースは、３戦無敗のチュウオーランサーや、２月以来久々のトサノキュータ（銀の鞍賞２着)が登場し、どのようなレースを見せてくれるか楽しみでしたが､勝ったのはマンペイ記念８着のフィニッシュパワーで、３／４馬身差で２着にマンペイ記念５着のデンセツノオトコが入りました。なお、トサノキュータは久々が響いたか５着、無傷での南国優駿挑戦が期待されたチュウオーランサーは初めて土が付き、６着と敗れました。

・　同じく高知競馬場から。最終レースの「牡丹特別」(Ａ級)は、高知Ａ級トップクラスが一同に会しての戦いとなりました。４月の南国桜花賞を制したサウンドマスター、そしてサウンドマスターと熾烈な争いを繰り広げているオープンの常連スマノガッサン、他にもデルタフォース、アポロスイセイ、パワーレイク、チュウオーロッサと名だたる重賞ウイナーが顔を揃えましたが、勝ったのはスマノガッサンでした。２馬身半差で、３月の佐賀・西日本アラブ大賞典以来の出走だったアポロスイセイが２着に入り、３月の復帰後不振だったパワーレイクが４着と復活の兆しを見せています。デルタフォースは伸びずに６着、そして何より驚いたのはサウンドマスターが９着大敗した事です。このところさほど大崩れする事が無かった同馬だけに、ちょっと心配です。またサウンドマスターから大差離れてチュウオーロッサがしんがりで入線しています。

・　荒尾競馬場では「肥後はなしょうぶ賞」(３歳)が行なわれ、中津３歳トップだった元道営のホクトホーマが登場しました。しかし、移籍緒戦の今回は４着に終わり、荒尾３歳の有力馬の１頭、イマリエルシドが２着に５馬身差をつけての圧勝でした。ホクトホーマは３月以来の久々、乗り代わり、移籍緒戦と様々な敗因が浮かびますが、早く新しい環境に慣れて、荒尾から九州制覇に向けて頑張ってほしいものです。

・　佐賀競馬場では「有明海特設」(Ａ１～Ａ３)が行なわれましたが、メンバー的に二線級ばかりで少々物足りないイメージは拭えません。そんな中、今回は４歳馬が１，２着を独占、勝ったのはＡ２、Ａ３戦を３連勝中だったアロマでした。１馬身差の２着は九州アラブ王冠賞６着のファストテイオーで、王冠賞５着の古豪フブキベルが同じく１馬身差で３着に入っています。佐賀のＡ級は、ミスターナタリーと言い４歳馬の台頭が目立つようです。が、トップクラスの馬の登場が無いだけに、まだ何とも言えないのが正直なところですが。

６月５日

・　笠松競馬場では、古馬のオープン戦「東海グローリ」が行われました。ここに重賞３連勝、通算４連勝中のクラボクモンが登場。ここもすんなり勝つかと思われたのですが、今回は差し脚届かず３着。勝ったのは、３番人気のショウリイットー（４月のアラブチャンピオン賞観戦レポートのおまけ参照）で、２着のトライハートキングとは１馬身半差でした。トライハートキングはすんなり逃げての逃げ粘りでした。一方、２連勝中で前走はホーエチャンピオン（福山・全日本タマツバキ記念３着）を下したシャロンビクターは４着でした。なお、このレースはマイル戦でしたので、クラボクモンに関して言えば少々忙しい流れになってしまったのかもしれません。ショウリイットーはこれがオープンでの初勝利という事になりますが、スポニチ杯の圧勝を考えると当然の結果とも言えるのではないでしょうか。

６月６日

・　園田競馬場では、伝統の３歳全国交流「楠賞全日本アラブ優駿」が行なわれました。注目は地元の１０戦全勝・クールテツオー。無論圧倒的人気となりました。レースはクールテツオーが引っ張る展開となり、最終４角でも絶好の手応えに見え「これは優勝かな」と思った矢先、最後の直線で伏兵・ガバナーマイウェーがクールテツオーを捕え、さらに外から福山のユノワンサイドも突っ込み、結局先頭でゴールを駆け抜けたのはガバナーマイウェーでした。クールテツオーはユノワンサイドにも差されて３着、１１連勝はなりませんでした。なお、タイムはレコードとなる２分３８秒９、鞍上の木村健騎手はこれが重賞初制覇でした。なお詳しくは後日「レースレポート」でお伝えします。

・　同じく園田で行なわれた古馬のオープン(Ｓ１)戦「みついし昆布特別」は、トップハンデ５８キロを背負ったハッコーディオスがレコードで逃げ切りました。２着には懸命に食い下がったタカライデンが入っています。なお、前走でオープン初勝利を成し遂げた昇り馬・スカイハイリーは７着と惨敗しています。ハッコーディオス、余裕の競馬だったとお伝えしておきます。

６月７日

・　道営札幌競馬で行われたサラの特別「えぞ松特別」（Ｂ２－３組）に、愛知にいたイケノエメラルドと荒尾にいたサンワテイオーが出走。好位につけたイケノエメラルドが、並み居るサラを一捲り。そのままゴールを駆け抜けました。サンワテイオーはハナが切れず、６着流れ込みにとどまりました。今日のエメラルドはまだ良化途上でしたが、１分４８秒台の好時計での勝利、これはこの後もっと期待できそうです。なお、詳しくは後日何等かの形でお伝えしたいと思います。

６月１０日

・　福山競馬場では３歳中央補助馬限定の重賞「瀬戸内賞」が行なわれました。今年から交流範囲が全国に拡大され、高知、荒尾、兵庫、金沢、益田から１頭ずつ、計５頭の遠征馬を迎え９頭で争われました。人気は福山ダービー２着のサンアイスペシャルが集めました。レースはこのサンアイスペシャルが引っ張る展開となり、最終４角までは先頭だったのですが、直線で兵庫のエルパシオンがこれを捕え、サンアイスペシャルに１馬身差をつけて優勝しました。なお、３着はクビ差で高知のプレシャスボーイ、荒尾のシビノマルスが４着、金沢のチョウヨープリンスが５着と、他地区の実力馬が上位に入線しています。しかし、勝った兵庫のエルパシオンは、条件戦でも敗れている程度の実績の馬。やはり、兵庫のレベルは高い、という事なのでしょうか。

・　同じく福山競馬場で行われた「しゃくなげ特別」(Ａ２)に、佐賀から転入以後４戦無敗と絶好調のシュメイヒーローが登場。いよいよ準オープン、多少なりとも苦戦するかと思われたのですが、全然関係ありませんでした。人気に応え、ムサシボウナナに２馬身差をつけて逃げ切り、これで５連勝としました。シュメイヒーロー、いよいよ重賞に登場する日が近づいてきました。日本でもトップクラスの面々相手にどこまでがんばれるか、とても楽しみです。

・　金沢競馬場では「エメラルド特別」(Ａ級)が行なわれました。時期的に、セイユウ記念への最終ステップと思われますが、このレースにイセイチフブキと、黒百合賞を制したエステイヒーローが再び激突。軍配は、再びエステイヒーローに挙がりました。イセイチフブキは逃げたものの、直線で捕まり何とか２着を確保。今シーズンは、どうやらエステイヒーローが主役と見て良さそうですね。セイユウ記念でどこまでやれるか、注目です。

・　上山競馬場で行われた２歳Ａ１戦は、勝ち鞍を挙げている馬同士が上位を争いました。勝ったのは前走デビュー戦を勝ってここへ出走したホーエイヒロボーイ産駒のレビンマサ、３／４馬身差で前走２戦目で初勝利のヤマノコナン、３着がデビューから２連勝中だったブルーパークでした。上山の２歳戦線、序盤から激しい争いが繰り広げられています。

・　宇都宮競馬場で行われたサラの特別「くちなし特別」(Ａ２Ｂ１)にサカノブルショワが登場。僅差の３着と健闘しています。格付けはＢ級のようで、前走は北関東交流のサラ特別戦で勝っているようで、イーシーキング同様、健闘が続いているようです。

６月１１日

・　福山競馬場では「青嵐特別」(Ａ１)が行なわれました。タマツバキ記念接戦４着のヨシユキトップが人気を集めましたが、一足先に仕掛けたホマレスターライツがセブンアトムに２馬身半差をつけて勝ちました。ヨシユキトップは追い込み届かず３着。ホマレスターライツ、やはり強いですね。何でタマツバキ記念で上位に食い込めなかったのか不思議ではありますが。ともかく、セブンアトム、ヨシユキトップ、簡単には勝たせてもらえないようです。

６月１３日

・　道営開催中の札幌競馬場では２歳のオープン戦が行われました。今シーズン最初の２歳戦を制したエフラレスがここも勝ち、デビューから２連勝としました。また２着には金沢で重賞７勝を挙げた名馬・ウインドヨシツネの全妹に当たるヨクミテハシレが２馬身半差で入線しました。なおヨクミテハシレは前走デビュー戦は７着と敗れており、まだ未勝利です。個人的には、勝った馬よりも２着の良血ヨクミテハシレが２戦目で結果を出してきたことに注目したいですね。今後の成長に期待します。

・　名古屋競馬場で行われた「万緑特別」(Ａ級条件クラス)に、上山から転入後１０連勝中のセトノランボーが登場。当然１１連勝に期待がかかりましたが、とうとう連勝がストップしてしまいました。セトノランボーはコンマ１秒差の３着で、勝ったのは３歳時に準重賞勝ちの実績もあるザアバンギャルド、近４走連対が続いていた好調馬でした。セトノランボー、連勝はストップしましたが、着差はわずかであり、次走の巻き返しに注目です。

６月１４日

・　名古屋競馬場で行われた「ジューンオープン」は、ブレーンワークが人気に応え、２連勝をキメました。２着は前走のメイオープン同様にドリームボール。やはりブラウンダンディ、マリンレオが出ていない以上、勝って当然というべきでしょうか。ただドリームボールも２戦続けて２着に甘んじていますが、差はコンマ２秒とわずかなだけに逆転の可能性は十分ありえます。次はどうなるでしょうか。なお、中津から移籍２戦目となるトライバルプリンスは今回は６着でした。

６月１７日

・　荒尾競馬場では九州交流の古馬重賞「九州アラブグランプリ」が行なわれました。佐賀から２頭を迎え都合１０頭立ての所、ピアドハンターが取り消しての９頭立て。九州アラブ王冠賞３着、前走は佐賀のＡ１特別を勝っている佐賀のミスターナタリーが１番人気となりましたが、もう１頭注目なのがシャインマンリー。こちらは兵庫からの転入緒戦であった前走、このレースのトライアルであるメイカップを快勝、兵庫時代の実績から言って、こちらの方が分があると思ったのですが、結果はその通り。シャインマンリーがミスターナタリーに１馬身差をつけて逃げ切り、自身２度目の重賞制覇を成し遂げました。なお大きく離れましたが、元益田のモナクホクトが４着、元中津のツキノコルドバが５着に入線しています。転入２戦目にして、早くも大きな勲章を手に入れたシャインマンリー、この先荒尾での活躍が楽しみです。

・　佐賀競馬場では志布志湾特別(Ａ１Ａ２)が行なわれました。ここに兵庫から移籍してきたマノノトップガン(昨年の白鷺賞優勝)、福山から移籍してきたワールドアイ(昨年の山陽杯優勝)が登場。どちらもトップレベルで戦ってきた馬だけに緒戦から期待されたのですが、共に惜敗。勝ったのはＡ１戦でそれなりに走っていたワンダーリンボーで、わずか３／４馬身差でマノノトップガンが２着、ワールドアイは５着でした。一方、前走４着と復調の気配が見られたスマノハピネス(１昨年の九州アラブグランプリの優勝馬)は逃げてシンガリ負け。個人的に「あらら(^^；」という感じです。マノノトップガンにしろ、ワールドアイにしろ、緒戦ですし、これから佐賀の水に慣れていってほしいと思います。力はあるので、その内結果は出せると思うのですが。

・　益田競馬場で行われた「白鳥特別」(Ａ級)はサチエノグロリーがニホンカイマリノに５馬身差をつけて圧勝しました。サチエノグロリーはこれで３連勝、ニホンカイマリノは早め早めの競馬だったようですが、逃げるサチエノグロリーを捕えるまでには至らなかったようです。

・　もう一つ益田から。第１レースには２歳とＤ級の混合戦が組まれました。入厩数の低下から、いきなり年上との戦いを強いられる事になったものだと思われますが、これがデビュー戦となる２歳馬が２頭、デビュー２戦目の２歳が１頭、後は全て３歳馬で、都合６頭で争われましたが、勝ったのはこれがデビュー戦のノアリュウオウ(牡２・イチヤマオーカン産駒)でした。２着の３歳馬に５馬身をつけての快勝でした。

６月２１日

・　旭川競馬場では「トワイライト特別」(オープン)が行なわれました。道営のオープン馬達が一同に顔を揃えた貴重な舞台。ここでの注目は、前走６／７の今期道営での緒戦、札幌でのサラＢ２－３組戦を快勝したイケノエメラルド。今回はトップハンデ５９キロを背負っての登場でした。対するは今期二連勝中のコバツーペガサス、堅実な成績の古豪・マサルテンボシといった面々。レースは、好位を進んだイケノエメラルドが直線で満を持して抜け出し、２着に３馬身差をつけて完勝しました。やはり、力が違うようです。２着には３歳馬のフェータルホースが逃げ粘り、コバツーペガサスは追い込んだものの半馬身及ばず３着。「まともな状態」に戻りつつあるイケノエメラルド、快進撃はまだ始まったばかりです。

・　園田競馬場では、「ゆかたの似合う城崎温泉特別」(Ｓ１)が行なわれ、前走で連勝がストップしたスカイハイリーが、昨年の兵庫大賞典馬・トライバルサンダーをクビ差下して勝ちました。トライバルサンダーはＳ１でも有数の実力馬、スカイハイリーが間違いなくトップクラスの実力の持ち主であるということが、これではっきりと証明されました。これからも好勝負が期待できそうです。

・　全国の地方競馬場を引退を前に回られている、鉄人・佐々木竹見騎手。今日は園田競馬場に登場、「佐々木竹見ラストランカップ」(条件クラス)と銘打たれた招待競走が行なわれました。人気となった３歳馬・マキオフラッシュに騎乗の佐々木竹見騎手は、見事に勝利しました。佐々木竹見騎手と言えば、園田においては楠賞全日本アラブ優駿を、グリンファスト(第１３回・昭和４９年)、トライバルセンプー(第１９回・昭和５５年)、オタルホーマー(第２７回・昭和６３年)と３度に渡って優勝。数々のアラブの名馬の手綱も取ってこられました。園田でのラストランシリーズで、アラブに騎乗して勝利を挙げられたことに何か因果のようなものを感じます。

６月２２日

・　笠松競馬場で行われた「東海グローリ」(Ａ級１組以下)は、好位を進んだシャロンビクターが直線追い込み、逃げたトライハートキングを捕えて勝ちました。人気のショウリイットーは追い込み及ばず５着、イワノヒットキングは今回も６着と未だ不振に喘いでいる様子です。シャロンビクター、これが東海グローリ２勝目となりますが、ここまで来るとオープン級と認めざるを得ないですね。

６月２３日

・　益田競馬場第８競走のＡ級戦は、イッテンヨカイチが人気応えて快勝しています。１３５０ｍの勝ちタイムは１分２９秒０と、なかなかのものです。（もっとも今日は不良で、サラ戦ではレコードなんかも出てるんですが）イッテンヨカイチは５走ぶりの勝利、再びのトップクラスとの対戦が楽しみです。２着は１馬身差でエルシドウイナー、３着は３馬身差で逃げたテンテンアローで、過去に「人麿特別」(７月と１２月に行なわれるＢ級限定の重賞)を優勝している２頭が揃って入線しています。

・　荒尾競馬場第４競走のＢ２戦に、２月以来久々に３歳の有力馬・コウザンシンオーが登場。約半年振りながら、２着に４馬身差をつけて逃げ切り快勝しました。コウザンシンオーは未だ連対率１００％で、今日の勝利で８戦６勝としました。個人的に九州最強はこの馬だと思っているのですが、この後９月に行なわれる荒尾記念での好走を期待したいです。

６月２４日

・　金沢競馬場では、古馬の全国交流「セイユウ記念アラブグランプリ」が行われました。他地区と地元、６頭ずつ都合１２頭で、２１００ｍを争いました。レースは接戦となり、最終４角はワシュウジョージ(兵庫)、パッピーケイオー(福山)、マリンレオ(愛知)、ホーエチャンピオン(笠松)が横に広がって直線の攻防へ。大接戦の末、ワシュウジョージがわずか頭差でマリンレオを下して優勝、マリンレオとはクビ差でパッピーケイオーが３着、ホーエチャンピオンはそこから１馬身半差で４着という結果になりました。福山・タマツバキ記念の覇者、上山のペルターブレーブは末脚不発で離れての５着、荒尾のメグミダイオーは福山に続いてここも７着と惨敗。一方、地元金沢勢は大将格と目されたイセイチフブキはバックで捕まり１０着大敗。地元最先着は元兵庫Ａ級のベストイチで、ペルターブレーブから遅れる事２秒差の６着でした。ワシュウジョージはこれで、全国交流は２度目の優勝、今年は佐賀の西日本大賞典、園田の兵庫大賞典に続いて、重賞３勝目となります。しかし、負けた各馬も本当に惜しいと思えるほどの接戦であったということは、実況から窺い知れました。見に行ければ良かったんですけどねぇ。

・　益田競馬場では３歳馬の重賞「益田優駿」が行なわれました。Ｃ級戦は圧勝続き、絶好調の１１勝馬・ユタカガールと、最近は以前ほどの勢いは陰ったかに見えるものの、福山の交流戦で勝つなど益田３歳をリードする存在の１３勝馬、デラウェアー、この２頭の戦いが注目でしたが、レースはハナを切ったユタカガールが最後まで後続を寄せ付けず優勝しました。デラウェアーは最後追い込んだものの、３馬身差の２着が精一杯。これで、名実ともに益田３歳のトップの座についたユタカガール、今後の上級古馬との戦いも楽しみですね。

・　昨年の夏の日本海特別を３歳の身で制したノアが益田へ帰ってきました。今日の益田競馬第８競走のＡ級戦は、福山から転厩緒戦のノアが、現在トップを争っているグリーンマスクやニホンカイマリノを一蹴。２着に５馬身差をつけて快勝しました。２着は元兵庫のエースホウザン、ニホンカイマリノ、グリーンマスクと僅差で続きました。夏の日本海特別を前に、強力な馬が戻ってきた益田Ａ級戦線。ノアの日本海特別連覇に期待が掛かります。

６月２５日

・　金沢競馬場で行われた「ルビー特別」(Ａ級条件クラス)に、楠賞帰りのダイリンフラワが登場。楠賞ではよもやのしんがり負けを喫したダイリンフラワでしたが、ここは強さを発揮。持ったままで４角先頭に踊り出ると、そのまま後続を寄せ付けず、２着のヤサカランランに２馬身差をつけて完勝しました。今回は昨年のアラブ３歳優駿以来久々に米倉騎手に鞍上が戻り、体重も前走比プラス９キロ、前々走の地元戦と比べてプラス１キロと戻しての出走でした。やはり前走は体重減と距離、だったのでしょうか。それにしても強い馬です。秋の古馬重賞戦線に登場してくれば、面白そうですね。

６月２６日

・　上山競馬場で行われた「かに座特別」(Ａ級)は、単勝元返しの圧倒的人気となったマルハチフレンドが、カミノマルーエースを６馬身ちぎって圧勝しました。これはもう、「いつでもかかってこい！ペルターブレーブ」って感じでしょうか。これでマルハチフレンドは今シーズン開幕後４連勝。絶好調です。

６月２７日

・　名古屋競馬場では、３歳の重賞「アラブ王冠」が行なわれました。春の３歳戦線の最後を飾るビッグタイトルであるこの競走、注目はアラブダービー馬にして楠賞遠征帰りの地元愛知・エムエスファントムと、昨年の２歳チャンピオンにして、アラブダービー２着のツルギベンサーの「３度目の対決」でした。レースはツルギベンサーが２番手、エムエスファントムが３番手に控える展開。しかし、ツルギベンサーは３コーナーで手応えがあやしくなり、ズルズル後退。代わって先頭に立ったエムエスファトムに後続の各馬が一斉に襲い掛かります。何とか後続を振り切り、クビ差でエムエスファントムが優勝。２着には５月のアラブカップでもエムエスファントムに肉薄したドラゴンツバサが入線しています。このレースについては、後日「レースレポート」で詳しくお伝えします。

・　旭川競馬場で行われた２歳オープン特別「池田ビーフ特別」は、１勝馬５頭、未勝利馬６頭の都合１１頭で行なわれ、人気となった２戦１勝２着１回のミールテイオーを６番人気の１勝馬・ナニワレディーがクビ差抑えて勝ちました。ナニワレディーは前走の初勝利に続き連勝です。

・　姫路競馬場で行われた「神姫バス杯」(Ｂ２以下)は、３歳戦線を賑わせた馬が何頭か登場。面白い１戦となりました。まずは今年の３歳、フクパーク記念５着、楠賞７着のアラブイットウオー。そして昨年の３歳戦線で、ハッコーディオスに続く存在とも言われたシヨオジヨオ(長期休養後、叩き２戦目）、そして楠賞５着のボールドヤング。結果は古馬を破ってアラブイットウオーが１着、シヨオジヨオが３着、ボールドヤングが６着でした。

６月２９日

・　名古屋競馬場で行われた「水無月オープン」(Ａ級１組)は、特別２連勝中のブレーンワークがドリームボールに１馬身差をつけて勝ち、３連勝としました。ちなみにドリームボールは３度続けてブレーンワークの２着という結果になっています。しかも、全て１馬身差（コンマ２秒差)･･･(^^；ところで、このレースには福山のタマツバキ記念に休養明けぶっつけで挑んだブラウンダンディも登場。５４．５キロと斤量にも恵まれて、勝ってもおかしくはないと思っていたのですが、結果は４着でした。

６月３０日

・　福山競馬場で行われた「虹空特別」(Ａ１)は、ホマレスターライツ、ヨシユキトップ、セブンアトムら、Ａ１常連勢に、佐賀から移籍以来、条件戦を無敗で突き進んでいるシュメイヒーローがどう挑むかが焦点となりました。レースはシュメイヒーローが前走までと同様に逃げましたが、今回は最後まで押し切る事は出来ず３着、福山転入後初めて土が付きました。一方前は、トップハンデ５７キロを背負ったホマレスターライツを、５２キロのヨシユキトップが抑えて１着。セブンアトムは４着で、シュメイヒーローは負けたとは言え、Ａ１で十分通用するところを見せたといえるのではないでしょうか。ちなみに、佐賀から移籍してきたマーキュリサンダー(園田・９７年菊水賞優勝)もこのレースに出走しましたが、残念ながら離されてのしんがり負けでした。

・　高知競馬場で行われた「月見草特別」(Ａ級)は、南国桜花賞以来４戦連続連対中のスマノガッサンが人気に応え、トウショウベガに３馬身差をつけて快勝しました。一方、休養明け２戦目のアポロスイセイは、なんと７着惨敗。休養明け緒戦が２着だったので、今回も期待したのですが･･･。これって、まさか「２走ボケ」ではないですよねぇ････。

・　同じく高知競馬場で行われた最終レースのＡ級戦は、９、７、４着と、徐々に成績を上げ復調をうかがわせるパワーレイク(重賞４勝。明日行なわれる「南国優駿」９９年の勝ち馬でもあります)が登場。このレースはメインよりもやや格が下がる競走で、メンバー的にはそれまでよりも少し楽な相手だけに、ここでスッキリ勝ちたいところでしたが、惜しくもコンマ１秒差の３着に終わりました。勝ったのは、前走特別を勝っているブラウンセンプーでした。