１０月３日・ 門別競馬場で行われた２歳オープン戦は、ミールテイオー抜きの、２番手グループ以下による争いとなりました。１２頭立てで６頭未勝利馬を含んでのレースでしたが、勝ったのはメンバー中唯一の２勝馬・ノーザンリスキーでした。オープン戦では勝つか負けるか両極端な馬のようですが、今回は人気に応えたようです。ちなみにノーザンリスキーは先の「ジュニアチャンピオン」は不出走。ジュニアチャンピオンでミールテイオーに道中果敢に絡んでいった(３着)ヒロメルシーが２着、ジュニアチャンピオン２着のローレルクインは４着でした。１０月４日・ 園田競馬場では牝馬限定の指定特別「兵庫クイーンカップ」が行なわれました。昨年までは古馬牝馬の全国交流重賞だったこのレース、今年からは地元馬のみの指定特別に格下げとなりました。代わりにサラとの混合戦となり、サラ９頭、アラブ２頭、都合１１頭で行なわれました。アラブ２頭は、８月下旬に行なわれた牝馬限定の指定特別・サマークイーン賞の連対馬で、勝ったジョージレディーはＳ１戦２着の実績があり、かつ小牧太騎乗という事で期待したのですが、２頭とも掲示板に載ることはできませんでした。ランダムエースが６着、ジョージレディーは９着、ちなみに勝ったのはサラの４歳牝馬・カントウルーラでした。１０月５日・ 名古屋競馬場で行われた「オクトーバーオープン」(Ａ級１組)は、６月の金沢・セイユウ記念２着以来久々にマリンレオが登場。ゴールドランプに９馬身もの差をつけて圧勝しました。３歳二冠を達成したエムエスファントムも６月のアラブ王冠以来久々の出走を果たしましたが、こちらも３着と健闘。ゴールドランプとはハナ差の接戦でした。プラス１０キロと体重を戻してきた元兵庫のボールドヒリュウは、エムエスファントムから遅れること０．９秒差で５着という結果でした。マリンレオの強さは言うに及ばず、特筆すべきはエムエスファントムでしょう。二冠のいずれもが遅いタイムでの決着だっただけにその力を多少なりとも疑っていたのですが、Ａ級１組でいきなり３着（それも２着とほとんど同時）に来る辺りはやはり只者ではないようです。・ 名古屋からもう一つ。第２レースに行なわれた２歳選抜戦は、愛知の２歳馬たちにとって初めての１４００ｍ戦。勝ったのは１番人気で唯一の２勝馬、キソノコウリューウが４馬身差で快勝。２着には未勝利馬のオトメチックが入線しました。出走１０頭のうち７頭が未勝利で２頭１勝馬がいましたが、セントレアが５着、サイザンドラゴンが９着と、１勝馬は揃って惨敗しています。 ・ 足利競馬場で行われたサラ２歳戦は、ただ１頭出走したアラブ・キャロウエセイザンが逃げ切って初勝利しました。２着に５馬身差をつけ、１番人気に応えての快勝でした。キャロウエセイザンはこれがデビュー４戦目。前３走の８００ｍ戦では力を発揮できませんでしたが、今回は距離が１４００ｍに伸び、それが好結果につながったのかもしれません。北関東地区はアラブ系競走が行なわれませんが、サラに混じっての活躍を期待したいですね。 １０月６日・ 福山競馬場で行われた第７競走の２歳戦はトップクラスが集結。ゴールは３頭がクビ差で並ぶ接戦となりましたが、１番人気に支持されたモナクマリンの妹・ルパンユイナに軍配があがりました。ルパンユイナはこれで３勝目、前走は惜しい３着でしたが、今回見事巻き返しました。２着には日向杯ひまわり賞２着のヒットランナー、３着はデビュー戦２着の後２連勝でここに望んだホワイトキャンプが入線しています。その後ろ、１馬身半とやや離れて日向杯の勝ち馬サンコーアイボ。層の厚い福山、まだまだ上位争いは混沌としています。１０月７日・ 上山競馬場で行われた「てんびん座特別」(Ａ級選抜)は、ここ３走３着続きで前走はＡ２級のラピッドベアーズに大きく離されてしまったマルハチフレンドが大差勝ちを収めました。２着にはＡ１戦では大敗続きだったサファリルージュ、３着にＡ２級ながら仙台七夕まつり賞、日本海記念で２着健闘しているエルソパレードが入線しました。マルハチフレンドは、Ａ２級、Ａ１下位クラス相手の今回、きっちり力の差を見せつけたという事でしょう。１１月の奥の細道大賞典にむけて、調子を上げていってほしいものです。 余談ですが、福山Ｃ２で鳴かず飛ばずだったイケノエメラルドの妹・エメラルドツーがこのレースで上山初登場。７着でしたが、福山時代のことを考えれば健闘したと言えるでしょう。・ 福山競馬場で行われた「開設記念福山市長賞」(Ａ１）は、７月に上山から転入後４連勝と絶好調のドリーミングがホマレスターライツに４馬身差をつけて快勝、連勝を５に伸ばしました。５月の全日本タマツバキ記念以来久々の出走となったミスターカミサマはなんとしんがり負け。前走休養明け緒戦がしんがりだったパッピーケイオーも７着と惨敗しています。ドリーミングの快進撃は一体どこまで続くのでしょうか。 １０月８日・ 上山競馬場で行われたＡ級優勝戦は、昨年と今年の３歳ナンバーワンの対決となりました。前走Ａ２戦を快勝して復帰してきた４歳・アオイリュウセイと、かかしまつり賞２着健闘してここに望んだ３歳・ホマレエリート。結果はホマレエリートがアオイリュウセイを3/4馬身下して勝ちました。アオイリュウセイから３馬身遅れること３着は、かかしまつり賞を勝ったムーンライトブルーが入線。ホマレエリートは体はちっちゃい馬なんですが、実力では他のオープン古馬と「肩を並べる」存在ですね。・ 上山からもう一つ。２歳補助馬の特別戦「若松特別」は、前走２着と初めて敗れてしまったレビンマサがきっちり巻き返し、ワタリミサイルに３馬身差をつけて快勝しました。これで通算７勝目、無敗ではなくなったものの上山２歳では抜けた存在である事は変わらないようです。 ・ 益田競馬場では「若駒特別」(２歳)が行なわれ、連対パーフェクトのユタカユーチャンがベイビイベイビーに５馬身差をつけて圧勝しました。ユタカユーチャンは前走に続いて連勝、通算の５勝目となりました。夏の間、ユタカユーチャンと熾烈な争いを繰り広げたセキトは５着と敗れ、初めて着外になりました。（益田では５着馬にはレース賞金が出ません） ・ 福山競馬場で行われた「開設記念福山市議会議長賞」(Ａ２)は、福山ダービー馬・ユノワンサイドが６馬身の圧勝で人気に応えました。これでＡ２戦２連勝、１１月の全日本アラブグランプリに向けて、まずは好調と言えるのではないでしょうか。「もう煮え切らないとは言わせない」というフレーズを出すには、もうちょっと様子を見たいところですが。 １０月１０日・ 園田競馬場では伝統の一戦「園田金盃」が行なわれました。１昨年までは古馬戦線の総決算として１２月に行なわれ、昨年はサラ重賞、そして今年はアラブとサラの混合重賞として行なわれる事になりました。アラブ３頭、サラ９頭、都合１２頭で行なわれましたが、人気を背負ったワシュウジョージが横綱相撲でサラを完封、２４００ｍ２分３７秒１のレコードタイムで優勝しました。２着と３着はサラ、４着にタカライデンが入線、ハッコーディオスは６着という結果でした。詳しくは後日「レースレポート」でお伝えします。・ 同じく園田競馬場で行われた「ニッカン菊園特別」(Ｓ１)に、フクパーク記念を１０連勝で制したクールテツオーが６月の楠賞以来久々に登場。道中馬群に包まれるというつらい展開にも関わらず、最後はきっちりノースパワーを頭差差しきって復帰緒戦を白星で飾りました。こちらも詳しくは「レースレポート」にて。 ・ さらにもう一つ園田から。２歳オープン戦「兵庫オーナーズカップ」は３連勝中のシリウスウィンドが初の１７００ｍをものともせず、逃げ切りで連勝を４に伸ばしました。このレースも「レースレポート」で取り上げます･･･今回はレポートが大変そう･･･････。 ・ 足利競馬場で行われたサラ重賞「オールスターカップ」にサラＡ級戦で活躍中のサカノブルショワ、そして今年２月にサラ重賞「織姫賞」を制して以後休養していた怪物・イーシーキングが登場。しかし残念ながら、サカノブルショワが４着、イーシーキングが５着という結果に終わりました。イーシーキングは今回休養明けという事で、ここを叩いて次は力を発揮してくるのでは、と思います。 １０月１２日・ 名古屋競馬場で行われた「仲秋特別」(Ａ級１組)は、長月オープンでブラウンダンディを破ったドリームボールが人気に応えて勝ちました。前半最後方からレースを進めたドリームボール、３〜４コーナーで捲ってくると、直線外から前を捕らえて先頭に。抜け出したところへ笠松から出張してきたコウエイエンジェルが突っ込んできて、これをクビ差凌いで勝ったというレースだったようです。昨年のアラブ王冠馬・メダリストヒザワは３連勝ならず４着。ヘイセイチェッカーは中団から早め動いて、４角では先頭に並んだようですが、そこから伸びずに７着と初めて大敗を喫しました。１０月１３日・ 益田競馬場で行われた「福山競馬騎手交流特別」(Ａ級)は、その名の通り福山の騎手４名が騎乗しましたが、とりあえずそれは置いといて、このレースには前走復帰緒戦を快勝したニホンカイプリウス、プリウスの姉にあたる今年の両日本海特別優勝馬・ニホンカイマリノが登場。姉弟対決となるかと思われましたが、プリウスは６着惨敗。ニホンカイマリノがグリーンマスクに５馬身差をつけて勝ちました。なお、鞍上は２走前の松風賞からコンビを組んでいる、地元の岡田大騎手でした。・ 荒尾競馬場で行われた「三井グリーンランドカップ」(Ｂ１Ｂ２）に、１２勝４着以下なしで現在２連勝中の昇り馬・シルキーオーが登場。人気となりましたが、４連勝中のスズノタマナーをハナ差捕らえる事ができずに２着に終わりました。一方、最終レースのＡ２Ａ３戦には、９９年の中津・アラブ大賞典を優勝しているツキノポイントが３月１５日の中津・周防灘賞以来久々の競馬に望みました。荒尾緒戦は７着という結果でしたが、このレースは３着以下が比較的接戦だったようなので、そう悲観する結果ではないようです。なんにせよ、新天地での活躍に期待しましょう。 １０月１４日・ 金沢競馬場では３歳チャンピオンを決定する「アラブ大賞典」が行なわれました。すでに古馬重賞を２勝しているダイリンフラワの独壇場かと思われましたが、早め先頭に立ったサクセスフレンドがダイリンフラワの追撃を振り切り優勝。なんとダイリンフラワは地元の同世代相手に初めて敗北し、２着に終わりました。モトケンホマレが３着に入線し、一応、金沢３歳の上位３頭が３着までを占める格好にはなりましたが。サクセスフレンドはいままで逃げ一辺倒で、元いた笠松では頭を叩かれると惨敗、金沢でも勝った２戦は逃げ切りだったのですが、今回は前半２番手からの競馬だったようです。ダイリンフラワを破っただけでも十分驚きですが､控えて勝ったと言うのも驚きです。・ 益田競馬場では福山との３歳補助馬交流「まほろば賞」が行なわれました。特別戦ながら、１着賞金は益田最高の１００万円が支払われるこの競走。第１回、第２回と益田勢が勝っていますが、今回も益田勢に軍配が上がりました。逃げた福山・ムサシボウトップを捕えた地元のヤマトニセンが、福山のグレートカイドウを５馬身ちぎって優勝。ムサシボウトップは逃げ粘って３着、益田３歳トップクラスのデラウェアーは４着、昨年の福山２歳チャンピオン・ギャラクシアは７着に敗れました。 ・ 高知競馬場の「北川村中岡慎太郎特別」(Ａ級１組)は、再びアポロスイセイとスマノガッサノの対決となりましたが、このところアポロスイセイに２連敗したスマノガッサンが今回は逆転、アポロスイセイを3/4馬身差下して勝ちました。一方で、最近掲示板圏内に入線するようになり、復調気配と思われたパワーレイクがしんがりまけ。どうしてしまったのでしょうか？ ・ 高知競馬場からもう一つ。第２レースの２歳戦は、３戦２勝２着１回のマルチタイガーが１勝馬のテイケイミチカヒメに半馬身差で勝ちました。もう１頭出走していた、マルチタイガーと同じ通算成績のミスターブラウンは５着惨敗。高知２歳戦線はもう少し様子を見ないと大勢がわかりませんね。 ・ 荒尾競馬場では２歳重賞・ヤングチャンピオンのトライアル「紅葉賞」が行なわれ、名牝マルシンヴィラーゴの仔・マルシンランサーが２戦２勝２着２回のハイセイアポロの１馬身差をつけて勝ちました。ハイセイアポロの後ろは大差がつき、この２頭が現況では抜け出した存在のようです。 ・ 荒尾からもう一つ。「有明賞」(Ａ１Ａ２)は９月１５日の球磨川カップ４角から伸びなかった元兵庫のサンオーエルシドが一転。４角先頭から２番手のオスズリキオーを抑えきって勝ちました。一方、Ａ１で好走中、現在２連勝のシルバーハヤカゼは８着と大敗。今回は２０００ｍ戦でしたが、少々距離が長かったのでしょうか。また、福山から移籍してきたマーキュリサンダー（園田・菊水賞、盛岡・東北アラブチャンピオンなどを優勝）が荒尾緒戦に挑みましたが１０着と敗れています。福山でも散々でしたからねぇ。 １０月１５日・ 金沢競馬場で行われた２歳の特別戦「ガーネット特別」は、先月３０日に行なわれた選抜特別アラブ若駒賞を勝ったチョウヨームサシが連勝をキメました。２着もアラブ若駒賞２着だったスカイスキーが入線、着差は半馬身でした。なお、２戦無敗のミラクルセンプーは前走比１２キロ増と大幅に体が増えての出走でしたが、８頭立てのしんがりに敗れてしまいました。無敗のミラクルセンプーが大敗した事で、金沢２歳戦線はチョウヨームサシとスカイスキーがリードする形となったようです。１０月１７日・ 姫路競馬場で行われた「スポニックパーク一宮特別」(Ｂ２)に、笠松・益田で重賞を２勝（内１つは条件重賞）のホーエイボスが登場。結果は４着でしたが、上々の結果ではないでしょうか。勝ったのはシヨオジヨオ、昨年の３歳三冠戦線の始まる直前までは、ハッコーディオス、タカライデンらに並ぶ存在と言われていた素質馬です。５月に１年半の休養から戻って以後、今回は初めての勝利という事になります。これが復活の糸口となればよいのですが。１０月１８日・ 笠松競馬場で行われた「神無月特別」(Ａ級２組）に昨年の２歳チャンピオン・ツルギベンサーが登場。人気に応え２着に２馬身差をつけて逃げ切り快勝しました。これで休養明け２連勝、快速ぶりは相変わらずのようです。一方、元中津のホワイトオラシオン（昨年８月のアラブ大賞典の優勝馬）もこのレースに登場。いかんせん３月の中津・周防灘賞以来久々の出走で、いきなり２組の格付けではどうしようもなく大差しんがり負けという結果に終わりました。何とか次は格好を付けてほしいと思いますが･･････・ 同じく笠松から。２歳１組の特別戦は、ジュニアグローリ２着のココロノイズミ、同じ日の新馬戦をデビュー勝ちしたトキワノイチローらが出走しましたが、共に敗退。勝ったのはトキワノイチローが圧勝した新馬戦の２着だったハマミフレンド。３馬身遅れてココロノイズミ、３着はジュニアグローリ４着のダンディテイセン、４着がトキワノイチロー、５着はムーンリットガールの仔・スプランディードでした。距離が伸びて、２歳戦線は混戦ムードになってきました。 １０月１９日・ 笠松競馬場で行われた「東海グローリ」(Ａ１)は、愛知のブラウンダンディがレコード勝ち。前走の長月オープンではドリームボールに勝ちをさらわれてしまいましたが、今回は見事力の差を見せ付け地元のケイエスマジックに２馬身差を付けて快勝。タイムは９３年にマークされたレコードをコンマ２秒縮める１分４０秒９。馬場が重と、タイムの出やすい馬場だったのもレコードがでた一因でしょう。また、シャロンビクター３着、ショウリイットー４着と笠松のオープン常連勢がきっちり上位を確保した一方で、愛知のブレーンワークは今回も５着と一見冴えない成績に終わっています。が、ショウリイットーとはクビ差ですので、前走よりは盛り返してきた、と見るべきでしょう。・ もう一つ笠松から。第７競走のＡ級９組１１組戦に、昨年の５月・アラブダービー当日の４歳特別戦（当時）以来、久々にシンセイボサツが登場。前走まで５戦無敗だった同馬、しかし今回は２６キロの大幅な馬体増が響いたか、逃げて２着と連勝はストップしました。もっとも勝ち馬との差は3/4馬身ですし、勝ったのはここ５戦連対中（というか、４勝して１度だけ２着。しかもその時負けた相手が先日金沢で重賞を勝ったサクセスフレンド）の好調馬・キタノガンバですから、今回の久々＆体重増を考えるとむしろ上出来でしょう。しぼれて来ての好走を期待したいところです。 １０月２０日・ 福山競馬場で行われた「金木犀特別」(Ｂ３)は、兵庫から移籍緒戦の２頭、ムーンリットガール（中央最後の最優秀アラブ）の妹にして条件戦でよく穴をあけていたダイナマイトムーンと、昨年の楠賞５着のボールドヤングに加え、益田から再び移籍してきたノアも登場。しかし、勝ったのは前々走まで８連勝しながらも前走９着と大敗してしまったユタカハンター。早め先頭に立っての押し切りだったようです。ノアが５着、ダイナマイトムーンが６着、ボールドヤングは移籍直前の条件戦で勝っているからか１番人気に支持されたものの、しんがりに敗れました。１０月２１日・ 福山競馬場では３歳三冠の２つ目にして、全日本アラブグランプリへの地元馬ステップ「鞆の浦賞」が行なわれました。福山ダービーを制し、園田・楠賞も惜しい２着と健闘したユノワンサイドと、７月の銀杯を制し重賞３勝としたフジナミスペシャルの対決が見ものでしたが､結果はユノワンサイドの圧勝。３〜４コーナーで前に並びかけると後は後続を突き放し、最終的に２着に３馬身差を付けて勝ちました。２着には銀杯２着のシュウホウウイーク、フジナミスペシャルは４角で前から少し離れた位置（実況音声から推測）にいたようで、その位置から巻き返す事ができず３着に終わりました。ユノワンサイド、これで「煮え切らない馬」との評価を返上した……と思いたいですね。何にせよ、全日本アラブグランプリに向けて心強い結果となりました。・ 福山からもう一つ。第５競走に行なわれた２歳戦はトップクラスが集結。４着以下のない３頭のうち、２頭が連対。しかし、１番人気のダイニアキフジは６着惨敗。勝ったのは前走ルパンユイナ（モナクマリンの下）の３着だったホワイトキャンプでした。２着にはメンバー中最多の３勝を挙げているピアドティジェイ。ただ、レースは相変わらずの接戦のようで、２歳戦はレースやる度に結果が変わりそうな感じがします。 ・ 上山競馬場からも２歳の話題を。第７競走のＢ２戦に８戦７勝２着１回の２歳トップホース・レビンマサが登場。まだ２歳の１０月だというのに早くも古馬との戦いに挑んだレビンマサ、なんと１番人気での出走でしたが、３歳のミチノクサンデーに３／４馬身と迫る２着と健闘しました。負けたものの、強さを感じさせる一戦だったと思います。 ・ もう一つ上山から。第８競走のＡ２戦は、Ａ１戦で勝ち鞍を挙げているラピッドベアーズと、重賞で連対を果たしているエルソパレードの一騎打ちとなり、頭差でラピッドベアーズがエルソパレードを下しました。それにしても、この２頭、実力的に間違いなくＡ１の馬なんですが、賞金の関係からかまだＡ２格付け。早くＡ１に昇格しないと、Ａ２の馬がかわいそう(笑)。 １０月２３日・ 上山競馬場で行われた「てんびん座特別」(Ａ１)は、ペルターブレーブに次ぐ実力の持ち主・マルハチフレンドが、昨年の３歳王者・アオイリュウセイに１馬身差をつけて快勝、１番人気に応えました。これでマルハチフレンドは２連勝、今回は相手が相手だけに大きい差はつかなかったようですが、それでもきっちり力差を見せつけたように思えます。この後の奥の細道大賞典に向けて心強いレースが続いていますね。一方、今年重賞２勝を挙げているムーンライトブルーは今回６着惨敗。これまで堅実な成績が続いていただけに意外です。調子が落ちているのでしょうか。１０月２４日・ 姫路競馬場では兵庫三冠の最終関門「姫山菊花賞」が行われました。注目は、フクパーク記念を１０連勝で制した後、楠賞で３着に敗れたクールテツオーが二冠を達成するのか、それとも現在５連勝中、前走は古馬オープン馬を蹴散らしているノースパークが待ったをかけるのか、といった所でしたが、結果はあっさり。クールテツオーが２０００ｍを逃げ切って二冠を達成しました。２着には前走Ａ１特別を勝っているシューティングが、ノースパークを捕えての入線。ノースパークは３着でした。クールテツオー、これで胸を張って福山の全日本ＡＧＰへ向かう事ができますね。ところで、福山の補助馬全国交流「瀬戸内賞」を制したエルパシオンも出走していましたが、こちらは１着から２秒差の６着、楠賞馬のガバナマイウェーは結局出走してきませんでした。・ 姫路からもう一つ。２歳Ｔ１特別に、６戦５勝２着１回のサンキュウホマレが登場。グリーンジャンボに３馬身差をつけて人気に応え、６勝目を飾りました。一方、グリーンジャンボはこれで５戦連続２着で、こちらも連対率は１００％キープ。なんだか皮肉なものです。２歳といえば、サンキュウホマレと並ぶ実力馬・シリウスウィンドが故障により戦線離脱したそうで、園田２才優駿はサンキュウホマレの独壇場となる雰囲気が濃厚になってきました。 ・ 名古屋競馬場で行われた「神無月オープン」(Ａ級１組)は、吉田稔騎手に乗り代わったマリンレオが２歳二冠馬・エムエスファントムに５馬身差をつけて圧勝しました。エムエスファントムとは１馬身半差で元兵庫のボールドヒリュウが３着に入線。ただ、今回はマイナス２キロ、また体重が減ってしまいました。次は何とか体を戻してきてほしいものですが…。マリンレオも、ブラウンダンディも近走は特に充実しているように思います。直接対決へいやがうえにも期待は高まります。 ・ 門別競馬場で行われたサラの条件特別「ＪＡ門別町馬舞米特別」(Ｂ２−３組)に、道営転入後負け知らずのイケノエメラルドが登場。すでに何度か勝っている条件のため、ここも圧勝かと思われたのですが、なんと３着に敗れてしまいました。もう１頭出走していたアラブ・サンワテイオーはイケノエメラルドとは１馬身半差で４着という結果。イケノエメラルドは今回８キロ体を増やしての出走でしたが、中間に一頓挫あったのでしょうか。情報がないので何ともいえませんが、意外な結果だったという事だけは確かです。 ・ 門別からもう一つ。「紅葉特別」(Ａ３−１組）は、堅実な成績が続いている古豪・マサルテンボシと、ここ２走マサルテンボシに１勝１敗(２着)しているミチノクセンプーの対決となりました。今回はわずかに頭差でミチノクセンプーに軍配が挙がり、マサルテンボシは２着。一方、３歳勢はあまり芳しい結果を残せず、ミレニアムセンプーの４着が最高で、コバツーウィング６着、フェータルホース９着と一時快進撃を続けていた２頭はちょっと元気がないようです。 １０月２５日・ 新潟県競馬開催中の新潟競馬場で行われたサラのＢ１特別「胎内特別」にストロングゲイル（今年の三条・銀蹄賞など、重賞２勝）、エルシドテキサス（９８年新潟・砂山賞優勝）のアラブ２騎が出走。ストロングゲイルがサラのツインヤマトに２馬身差をつけて快勝しました。エルシドテキサスは５着。ストロングゲイルはお盆の新潟アラブ大賞典を含めたここ３戦２着が続いていましたが、今回１４キロの馬体増ながらスッキリ勝ったようです。ちなみにストロングゲイルは昨年夏以来、これで１２戦連続連対。サラＡ級〜Ｂ級戦を含んでのこの戦績は大したものです。・ 姫路競馬場で行なわれた古馬の指定特別「オータムカップ」は、当初はハッコーディオスの独壇場かと思われたのですが、なんとハッコーディオスは発走除外。一転、条件級とオープン下位組がほとんどを占める大変難解なレースとなりました。ここ２走は惨敗しているものの、Ｓ１で良績のある牝馬・ジョージレディーが一番有力と思えたのですが、結局人気勢は総崩れ。勝ったのは、ここ２走Ｓ１特別９着だったスマイルフォーユー。馬単の配当は３万を越える大荒れとなりました。ジョージレディは１１キロ減での出走で６着。ただでさえ小さい体がこんなに減ってしまってはどうしようもなった、というところでしょう。 １０月２６日・ 宇都宮競馬場で行われたサラ２歳新馬戦（８００ｍ）は、このレースが初出走だったアラブ・ミスターカツハヤが見事デビュー勝ちをキメました。２着のサラ・ユキノキャンドルとはハナ差の接戦でしたが、１番人気に応えての勝利でした。なお、タイムは４９秒７。８００ｍのタイムとしては、なかなか優秀なのではと思います。それにしても、８００ｍ戦、相手がサラだというのにデビュー勝ちとは驚きました。１０月２７日・ 金沢競馬場で行われた「ルビー特別」(Ａ級３組）は、９９年の福山・ヤングチャンピオン優勝馬のユノアウトローが３歳のユキノキングに２馬身半差をつけて快勝しました。ユノアウトローは、今回福山からの移籍緒戦。福山での近走は条件戦で頭打ちの状態が続いていただけに、金沢で一皮向けてくれると良いのですが。・ 益田競馬場で行われたＡ級戦はイッテンヨカイチがエルシドウイナーに１馬身半差をつけて勝ち、人気に応えました。このところトップクラスとの戦いでなかなか勝たせてもらえなかったイッテンヨカイチですが、今回は比較的楽なメンバーだっただけに、順当な勝利ではないでしょうか。 １０月２８日・ 佐賀競馬場では九州３歳チャンピオン決定戦「九州アラブダービー」が行なわれました。荒尾から２頭、元・中津の１頭を含む１２頭立てで行なわれ、佐賀勢も一線級がほとんど顔を揃える好メンバーとなりました。荒尾記念優勝のニシケンシーザー、サマーカップ優勝のオーサカスズメ、同２着でステップレース勝ちのホーエイハンターらが有力と思われましたが、結果は荒尾のコウザンシンオーがホーエイハンターを３／４馬身捕えて優勝、荒尾記念の雪辱を晴らしました。２歳チャンピオンのハカタカッサイが３着、ニシケンシーザー４着、オーサカスズメは６着と敗れました。また、中津３歳トップのホクトホーマは９着、九州産限定重賞「弥生賞」優勝のドーンライトが８着、大井最後のアラブダービー優勝馬・アレッポオーの産駒、エムエストップが７着という結果でした。・ 佐賀競馬場で行なわれた「松浦川特設」(Ａ１Ａ２）は、４月以来久々に登場のビソウミラクル（昨年の九州アラブグランプリ優勝）がユートエクセランに１馬身差をつけ、休養明け緒戦を快勝しました。一方、荒尾・アラブ大賞典優勝のスーパージョージは４着、元兵庫のマノノトップガン（昨年の白鷺賞優勝）が５着という結果に終わっています。また、５月の九州アラブ王冠賞優勝以後休養していたトチノグレイスがこのレースで復帰するはずでしたが、残念ながら出走を取り消しています。 ・ 佐賀競馬場で行われた「脊振賞」は２歳の特別戦。コノミポールスターが人気に応え、１４００ｍを逃げ切り。前走に続いて２連勝としました。２着も前走同様にハイグレードボム、３着は複勝率パーフェクトのスズノウインディ、前走に続いての３着でした。とりあえずコノミポールスターがこれで４勝と、勝ち鞍では抜け出しましたが、力的には抜け出したように思えません。今後、他の馬が逆転してくる可能性は十分あるでしょう。 ・ 高知競馬場では３歳三冠の最終戦「荒鷲賞」が行なわれました。一冠目・マンペイ記念を勝ったチュウオーブラックは不出走。南国優駿馬のプレシャスボーイを抑えて、道営デビューの昇り馬・ハナサキボタンが１番人気に推されました。トライアルの勝ち馬・トサノキュータが３番人気で、この３頭が人気では抜け出した格好となり、レースもまたこの３頭で決まりました。優勝は道中じっくりと前を見据えてレースをしたトサノキュータ。直線でハナサキボタンを捕えると、その後は後続を寄せ付けず３馬身差をつけて優勝。ハナサキボタンは２着で、プレシャスボーイは３着に終わりました。 ・ 高知競馬場では「第６回ネット地方競馬ファン賞・ラヴラヴアラブ特別」（Ａ級１組）が行なわれました。このところ高知Ａ級上位は、スマノガッサンとアポロスイセイの一騎打ちが続いていますが、今回もこの２頭の対決。結果、スマノガッサンが直線で力強く抜け出し後続を完封、アポロスイセイに２馬身半差をつけて前走の借りを返しました。 ・ 高知競馬場第１レースの２歳戦は全馬初経験となる１３００ｍ戦。人気は３連勝中のマルチタイガーに集中しましたが､レースは直線逃げ粘ろうとするマルチタイガーをヒダカシュウホウがクビ差捕えてゴールイン。マルチタイガーはやはり距離延長が応えたのでしょうか。一方でヒダカシュウホウは８００ｍ戦で結果を出せず、１０００ｍの前走で初勝利。距離が伸びるごとに好成績になってますので、今後が楽しみですね。 なお、以上の高知競馬場で行われた３つのレースについては後日、レースレポートで詳細をお伝えします。 ・ 福山競馬場で行なわれた「錦秋特別」(Ａ１）は、トップクラスの牡馬を蹴散らし怒涛の連勝を続けているドリーミングが、今回もやっぱり快勝。ホマレスターライツに１馬身差をつけて人気に応えました。一方、パッピーケイオーが４着、ミスターカミサマが６着と、両馬とも徐々に良くなって来ているようです。それにしても、ドリーミングは５２キロ、ホマレスターライツは５８キロ、これは差がありすぎるような気が。 ・ 益田競馬場で行われたＡ級戦は元岩手のグリーンマスクがニホンカイプリウスに３／４馬身差をつけて逃げ切りました。高知のスマノガッサンも元岩手なんですが、こちらもがんばってますね。ニホンカイプリウスも前走は６着と惨敗しましたが、今回はきっちり巻き返してきました。 １０月２９日・ 金沢競馬場で行われた「石川門特別」(Ａ級１組）は、アラブ大賞典でダイリンフラワを破ったサクセスフレンドが人気を集めましたが、ダブルシックスに捕まり２着。ダブルシックスは９月までは成績が芳しくなかったのですが、前走ベストイチの２着に続いての今回の勝利。今月に入って一転好調のようです。この調子ならば石川テレビ杯では面白い存在になるかもしれません。・ 金沢競馬場では２歳の「ガーネット特別」が行われました。ただ、今回は上位のチョウヨームサシやスカイスキーは姿を見せず、やや物足りないメンバーとなりました。デビュー戦から２連勝後、前走大敗したミラクルセンプーが巻き返してくるかとも思ったのですが、１０キロしぼったものの前進はなく７着。勝ったのは前走初勝利のオールボーイ、連勝となりました。 １０月３０日・ 名古屋競馬場では２歳の重賞「フェニックス賞」が行なわれました。重賞に格上げ以後の２年は笠松からの出張馬が勝ってきましたが、今年は笠松からの出張馬はなし。全馬地元愛知所属で行なわれました。人気は３連勝中のキソノコウリューウが集めましたが、このレースには道営オープンからの転入馬が２頭出走していました。で、結果は道営組の勝利。道営から移籍後、早くも古馬Ａ級１０組で勝ち鞍を挙げていたナニワレディーが２馬身差で勝ちました。ナニワレディーは道営でも早い時期から勝ち鞍を挙げている有数の馬で、今年の東海２歳の層の薄さを考えれば順当な勝利といえるでしょう。もっとも、鞍上が急遽吉田稔に乗り代わったというのも大きいでしょうが。なお、もう１頭、道営からの移籍緒戦だったヒロメルシーは５着。トップクラスと比べると若干見劣る印象の馬だけに、まずまずな結果かと思います。一方、１番人気の地元デビュー馬・キソノコウリューウは４着、連勝はストップしました。・ 門別競馬場でも２歳オープン特別「さざんか特別」が行なわれました。オープンで堅実な成績が続いているローレルクインが人気に応えて快勝。２番人気のヤタノルーキーが２着。レース見てないんですが、ヤタノルーキーももう一つ突き抜けられないですね。いい脚はもっていると思うのですが。 ・ 荒尾競馬場では３歳重賞・肥後さざんか賞のステップレース「コスモス賞」が行なわれました。荒尾記念５着のヨシノリンボーが１２キロ増もなんのその、人気に応えて勝っています。荒尾記念ステップで６着だったタヤスオーカンが１馬身差で２着。タツミカドを抑えて荒尾の３歳女王に輝いた（というには、決定戦は重賞じゃないんですが）スズノオリーブが３着、元中津のスベテヘノキタイが４着という結果でした。 先月の記事を見る過去記事一覧へ |