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続いては最終第１０レースの「東海グローリ」今回はＡ１〜Ｂ１クラスの競走である。なお、東海グローリは単独のレース名ではなく、古馬のオープン特別はいつもこの名前である。なお固有の名前がつくのは準重賞以上の競走である。（でも条件特別はいろいろ名前があるのだが） ジュニアグローリの表彰式が（といっても馬主さんだけが登場のシンプルなものなのだが）行なわれている中、東海グローリ出走各馬がパドックに入場してきた。メンバー的にニ流ばかりという気がしないでもないが、一頭面白い馬が混じっていた。最後に入場してきた４歳馬・ラッキーモラールである。先に書いた通り今年のアラブダービー馬で、６月２８日の名古屋・アラブ王冠(ＳＰT)で肩を痛めて競走を中止、それ以来久々の出走である。ただ、今回は前走比プラス２４キロの大幅な馬体増。見れば確かに馬体が緩んでいる。この馬の快速を発揮すれば今回は勝てるのではと思っていたのだが、パドックで馬を見た途端「ちょっと今日はキツいかな」と思わざるを得なかった。 他の馬は大体前開催の東海グローリに出走していた面々。その東海グローリを勝ったのが、元兵庫のトチノミネフジ産駒のクールマックス。ただ、前走勝てたのは、鞍上・川原正一騎手の絶妙な騎乗（超スローに落としての逃げ切りだったらしい）によるところが多分にあるので、今回も勝てるかといえば自信が持てない状況だ。なお、今回の鞍上は安藤光彰騎手。実力的には遜色ないが、乗り代わりだけにどうだろうか。その川原騎手が今回乗るのがイワノヒットキング。９月１日のＢ級特別でグリグリの大本命ながら２着止まりであったが、春には東海グローリで連勝したこともあり、その実力はタマツバキ記念に遠征するミカワチャンピオンと比べても遜色はないはずである｡バリバリのＡ１の馬としては、「笠松の番手」マルカシード。今回はラッキーモラールという(まともなら）強力なウマ、もとい逃げ馬がいるので、レースはしやすいように思える。”アンカツ騎乗”という事も手伝ってか、新聞の本命印を一番集めていたのはビクターリベロ。昨年は岩手で４歳戦線を戦った馬で、笠松移籍後はオープン〜Ｂ級で好走を続けている。陣営は「今が充実期」というコメントを出しており、今回は十分頭を狙える位置にあると思われる。
後、兵庫から帰ってきたイッシンユメマル（ヒロタケの２×２という超近親配合馬）や、オープンの常連フジノテイオー、アスターダルシャンといった馬の姿も見られた。メンバーの実力はさほどばらついておらず、やや混戦模様なった。 レースは１８００ｍ。スタートしてラッキーモラールが押してハナに立つ。あっという間に後続を３馬身ほど突き放した。そして、一周目の正面スタンド前に差し掛かる。ここでラッキーモラールのリードは１馬身ほどに縮まり、マルカシードが「番手」に納まる。ビクターリベロ、イッシンユメマル、フジノテイオーが中団、やや後方、イワノヒットキングは大外、クールマックスはさらにその後ろを進み１コーナーへ。  （一周目。ラッキーモラールが逃げてます） 向こう正面に入り、またラッキーモラールがペースを上げて後ろを突き放そうとするがリードが広がらず、鞍上の手が激しく動き始める。やはり２４キロ増が響いているのか、３コーナーでは後続に捕まり、ラッキーモラールはここでおしまい。代わってマルカシードが早めに前に踊り出て、イワノヒットキング、イッシンユメマル、ビクターリベロも並びかけてきて４コーナーへ。 直線抜け出してきたのは、マルカシードとイワノヒットキング。両馬が並んで叩きあい、その後ろにはビクターリベロとイッシンユメマルが３番手争い。ラッキーモラールは完全にバテている。マルカシード内、イワノヒットキング外、叩きあいの末にイワノヒットキングが頭差マルカシードを抑えて１着となった。  （ゴール直前。外がイワノヒットキング） なお、逃げバテしたラッキーモラールが入線して、全馬入線かと思った直後、明らかに異常な足取りで１番、ダイサクレジェンドが入線。１コーナ付近で村井騎手が直ちに下馬。どうやら故障発生の様子。なんとか馬運車には積み込めたものの、かなり痛々しい様子であった。 後味の悪いレースとなってしまったが、レースそのものは重賞で上位を争える実力馬２頭で決まったことから、まあ順当な結果といって差し支えないのではないかと思う。もっとも、ラッキーモラールがまともだったら、こうは行かなかったのでは、とは思うが、ラッキーモラールには絞れたあとのレースに期待する事にしよう。 ○おまけコーナー・この日のその他の出来事 この日の第１レースは３歳の新馬戦。ここに、クラボクモンの全妹・クラメビウスが登場。陣営は、距離が伸びてからいいタイプだけに、８００ｍ戦の今回はちょっと･･･というようなコメント。毛色は兄と違い栗毛ですが、ちっちゃな馬体とブリンカーはおんなじ。やはり８００ｍでは距離が短すぎたか、今回のデビュー戦は着外に終わりました。なお、勝ったのは能検でクラメビウスを９馬身ちぎったツルギベンサー。追うことなく後続を完封しました。ちなみに鞍上は、高知・全日本新人王争覇戦どん尻の唐津騎手。ところで、あまりにパンパンの良馬場だったせいか、レース終了後のスタンドは一面砂ほこりに包まれて、「いや〜ん」な状態（気色悪い^^;;）でも、レース後、砂埃に包まれるほど馬場が近いってことですよね。個人的には良いことです。 
（クラメビウスと村井騎手。村井さん、なぜかこっち見てます） つづいての第２レースも３歳戦。ここに未だに勝てないスズノキャスターの２番仔・トライバルリーダーと良血エクスパンセル（９月１日の観戦レポートを見てください）が登場。良血対決･･･と勝手に思っていたのですが（実際はどちらも人気薄）、レースは愛知から出張の岡部が騎乗のエクスパンセルの完勝。トライバルリーダーは後ろ。なんか、トライバルリーダーの着順が回を重ねるごとに下がっていっているのが気になります･･･。  （２レースゴール前。岡部とエクスパンセルです。） あと、馬とは関係ありませんが、場内で売られている「大あん巻」が、今月から１個１００円から１５０円へと値上がりしました。モノに変化はなく、多少なりとも残念な事であります。 |
