えぞ松特別 観戦レポート
※おことわり･･････このレポートは以前公開した「北海道アラブ巡りの旅」レポートから、えぞ松特別に関する部分のみを抜粋、編集、再録したものです。 ６月７日から３日間北海道を訪れる事になった私ですが、北海道初日の目的は日高ではなく札幌競馬場。２日連続で競馬場（前日は園田・楠賞全日本アラブ優駿）とは、昨年の暮れのようでもありますが、この日札幌競馬場で行なわれるサラのＢ２−３組特別「えぞ松特別」に愛知から再び道営に戻ったイケノエメラルドが出走。これは見に行かないと、という事で、車を一路札幌へと走らせます。それにしても、北海道はみんなスピード速くて、面食らいました(^^；。高速道路なんか、もう怖くて怖くて。それでもなんとかお昼には札幌市街に到達し、中央卸売市場場外のお寿司屋さんでウニイクラ丼を賞味。やっぱり北海道へ来たんだから、おいしいものを食べないとね(笑)。腹ごしらえも済んで、いよいよ道営競馬開催中の札幌競馬場であります。  （札幌競馬場） 札幌競馬場は中央競馬との共用。外見上は完全に中央の競馬場です。だって、いたるところにＪＲＡのロゴがついているんですもの(^^；。入場門近くに新聞売店があるのですが、「中にもあるだろう」と園田や笠松と同じ感覚で入場したのが大間違い。なんと、札幌競馬場はこの入場門前の売店だけだったりします。場内をいくら探しても新聞売り場が見つからず、結局一度競馬場の外に出て入口の売店で新聞を購入するハメとなりました。なお、道営競馬の予想紙は２つ。「競馬ブック」と「馬」です。どちらも関西でもおなじみの名前で、「どちらも中央の新聞やん」とテンションが下がった訳ですが、とりあえず園田でもおなじみ「馬」を購入。仕切り直しです。 競馬場を見ていて思ったのが、中津と同じでゴール前の人口が極端に少ないという事。これは馬券売り場が大型ビジョン前辺りに面しているスタンドにしかない事が影響していると思われるのですが･･･。入場者数の少なさにあわせて窓口を減らしているようで、おそらく中央開催の時は閉まっている多くの窓口や発売機が使われるのだろうと推測されるのですが･･･おかげで売り場が近くにないゴール前辺りには誰も寄り付かないようです。 競馬場に来た以上何か食べたいと思い、とりあえず売店で「競馬場名物」と書かれたのぼりが目を引く「ホルモン」に挑戦。･･･帰ってから弟にこの話をしたら、「兄貴はどこ行ってもホルモンから離れられんのかい！」とツッこまれましたよ(^^;;。それはさておき、注文したのはホルモンライス。詳しい値段は忘れましたが、笠松のどてメシより少し高いぐらいだったと思います。発泡スチロールのお皿に盛られた白味噌煮込みのホルモン、店のおばちゃんが「七味かけていってね」と声をかけるので、とりあえず少々。同じく発泡スチロールのどんぶりに入ったご飯と一緒に、場所を少し移動して食事。白味噌ホルモンというと、中津の煮込みの足らないホルモンの悪夢が脳裏をよぎりますが(苦笑)、こちらはそんな事はなくちゃんと煮込まれています。おいしくて、ご飯が進む進む(^^)。のんびり食べていたら、なんと５レースの発走時刻。目的のレースが７レースなので、あんまりゆっくりもしていられません。急いでホルモンをかきこみ、とりあえずスタンドで５レースを観戦。もうすぐ、イケノエメラルドが登場する７レース「えぞ松特別」です。 第６レース発走前、パドック待ちのつもりでパドックへ向かうと、もう第７レースの出走馬が登場し始めていました。どうやら、道営では中央同様に前レース発走前に各馬がパドックに入ってくるようです。あわててカメラを用意。イケノエメラルドの姿を探します。 この「えぞ松特別」にはアラブがもう１頭。福山で勇名を馳せた、サンワテイオーも出走していました。昨年は荒尾で走っていたのですが、今回道営に移籍しての緒戦という事になります。１番なので最初に登場のサンワテイオー、当然私は初対面な訳ですが、重厚な体はさすがと思える一方、８歳という歳のせいかなんだか老けた感じがします。今回、いきなりサラ相手という事もあり、ちょっとキツそうな感じです。  （サンワテイオーです。） お目当てのイケノエメラルドは１１番。青いメンコを着用しての登場です。毛ヅヤはかなり良くなっており、前走から１０キロ減の４２０キロでの出走ですが、そんなにガレているようには見えず、まずまずの状態に思えます。ただ、厩務員さんに甘え気味なのが多少ひっかかりました。近走、名古屋ではあまり冴えない成績が続いていた割には新聞の印の付き方は意外と良く、△や▲がずらりと並んでいました。  （イケノエメラルドです。） 本馬場入場の時間となり、各馬がダートコースに姿を現しました。が、中央の競馬場なので、馬を遠目にしか見られないのがつらいです（泣）。イケノエメラルドはツル首で元気良く登場。普段どおりで一安心。本日手綱を取るのは、現在リーディング１位の宮崎騎手。心強い限りです。各馬が向こう正面へ行った後、私は馬券を買いにダッシュ。ゴール前近くにいると、ホント買いに行くのが一苦労です。 「えぞ松特別」はアラブオープン馬２頭、サラＢ２−３組の馬１２頭、都合１４頭で１７００ｍで争われました。スタートはスタンド前から。スタートはほぼ横一線。ハナを切ったのはサラのナリタジャック、サンワテイオーはやはりハナを切れず単独２番手、イケノエメラルドは最初は中団馬群の中だったのですが、１コーナーに差し掛かる頃にはいつの間にか好位３番手辺りの外につけていました。スッと好位につけるイケノエメラルドを見るのは久しぶりだったので、これは好勝負するかな、上位もあるかな、と期待を持ちます。 向こう正面から３コーナーへ。サンワテイオーはやはり付いていけないのか、じりじりと後退。イケノエメラルドは依然好位の３番手、こちらはじわじわと前に詰め寄っていきます。４コーナ手前、外からスルスルとイケノエメラルド、前を行く馬に並びかけて直線に入り、なんと先頭に。イケノエメラルド、後続に２馬身ぐらいの差をつけて懸命に粘ろうとします。しかし、相手はサラ、どんな脚で追い込んでくるかわかりません。「そのまま！」と私は絶叫。しかし心配をよそに、後ろの馬はなかなか追い込めません。結局、３馬身くらいの差をつけて、イケノエメラルド押し切ってゴールイン。２月以来の勝利、しかもサラ相手。ほとんど誰もいないゴール前で、一人大喜びの私でありました。  （えぞ松特別・最後の直線。突き放すイケノエメラルド）  （ゴール。完勝でした。） ウイナーズサークルで口取り撮影＆表彰式が行なわれましたが、何とウイナの外で見ているのは、警備員と私だけという寂しい状況。しかも、誰も寄って来る気配ないし･･･。式の後、馬主であり生産者でもある池添氏に挨拶がてら(３日目の９日に、牧場へお伺いする予定でしたので）、お話を伺う事にしました。 池添氏にはここには書ききれないほど、色々なお話を伺い、本当にタメになりました。お話をしている間、メインレースの３歳オープン特別「マーベラスサンデー特別」があり、確定後のタイムが「えぞ松特別」よりも遅いのを見て、池添氏共々「イケノエメラルド、大したものだ」と改めて感心したり、私にしては珍しく４桁の金額で買ったエメラルドの単勝馬券のおかげで先日の福山以上の払戻を受けたり（で、確定払戻を見た池添氏が『しまったなぁ、これだけつくんだったら私も買えば良かったなぁ』と漏らしたり）と、楽しい１日となりました。 |
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